【美味本2025】豆腐の美味しさを、もっと多くの人に|中央区 渡辺通『三原豆腐店 別館』

作り手の思いをお客さまに届けたい
豆腐と、豆腐のある食文化を広げたい
西中洲の人気店『三原豆腐店』の母体は、佐賀県鹿島市に1959年創業した『三原食品』。元Jリーガーの代表・三原廣樹さんは、国内外で活躍後、家業に参画し、飲食部門で頭角を現した。もっと多くの人に豆腐の美味しさを知ってもらいたいという思いから、激戦区の西中洲に出店。たちまち人気店に。「アジアのベストレストラン50」で4年連続1位に輝いたバンコクのガガン・アナンドさんと共に’18年、バンコクに出店する傍ら、西中洲のハレノガーデンに豆乳ドリンクの店をオープン。サッカー選手時代に知り合った実業家の堀江貴文さんプロデュースで豆腐生チョコを出すなど、展開のスピードとコネクションがスゴイ…。だが、「周りの助けがあってのこと」と、三原さんは謙虚に話す。基本を大切に、ひたすらに努力を重ねた結果なのだ。
「豆腐は日常生活にいつもあるけれど、肉や魚のようにメインを張るものではなく、どちらかというと添え物」と語る三原さんだが、西中洲に1号店ができてから、豆腐と豆乳の美味しさに開眼した人が増加したはずだ。しかもタンパク質とイソフラボンを摂取できる。1号店の2階に作ったカジュアルな酒場『三原の二階』もそうだが、舌の肥えた人たちの心を掴んで離さない。

そして渡辺通の路地に『別館』を3月にオープンした。「大本が豆腐製造業なので、作り手の思いをどう表現するか、飲食店を通してお客さまにどう届けるか。お豆腐を食べる食文化を広めるためのアプローチです」。コロナ前から計画していたそうで、着々と準備を進めていたのだとか。物件を探す中で『雷橋』の佐竹代表がリノベーションしたこの建物を知ったけれど、「まさか入らせてもらえるとは思っていなかった」と、その幸運をかみしめる。
「この通りの空気感が好き」と路面店の雰囲気に郷愁にも似た思いを抱く三原さん。昭和の雰囲気の路地にぴったりのステキな店は、まだ外国人観光客には見つかっていないようだが、もう時間の問題かもしれない。予約が取れなくなる前に、この味と空気感をじっくり堪能しよう。


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