【外科特集】消化器がん ― 早期発見と進歩する外科治療 ―
― 早期発見と進歩する外科治療 ―

1.消化器がんとは?
消化器がんは、食べ物の通り道である「食道・胃・大腸」や、消化液を作る「肝臓・胆のう・膵臓」など、腹部の臓器に発生するがんの総称です。
日本ではがん全体の中でも特に罹患率が高く、中でも「胃がん」「大腸がん」は早期発見・治療により高い治癒が期待できます。一方で、「胆道がん」「膵がん」は進行が早く、専門的な治療が必要になります。
2.当院外科で扱う主な消化器がん
●胃がん
胃カメラ検査で早期発見が可能です。早期がんなら内視鏡手術、進行がんでは外科手術により根治を目指します。
●大腸がん
便潜血検査で発見されることも多いがんです。進行度に応じて腹腔鏡手術を中心とした低侵襲治療を行います。
●肝がん
肝炎ウイルスや脂肪肝が原因となることがあります。画像診断と腫瘍マーカーを組み合わせ、手術や局所療法を選択します。
●胆のう・胆管がん
症状が出にくく、精密検査が重要です。手術は高度な技術が求められますが、当院外科では経験豊富な医師が対応しています。
●膵がん
早期発見が難しいがんのひとつです。CT・MRI・超音波内視鏡など多角的な検査を組み合わせ、チームで治療方針を検討します。
3.外科治療の進歩 ― 当院の強み ―
ダ・ヴィンチ手術(ロボット支援下手術)の導入
当院では、より精度の高い外科治療を行うためにロボット支援手術システム「ダ・ヴィンチ(da Vinci)」 を導入しています。
ダ・ヴィンチ手術は、外科医が専用コンソールを操作し、ロボットアームを用いて行う最新の外科治療です。高精細3D視野と、人の手以上の自由度をもつアーム により、繊細で安全性の高い手術が可能になります。
<主なメリット>
●精密で安定した操作性
手ぶれのない動作と高倍率視野により、神経・血管を守りながら腫瘍を切除できます。
●患者さんの負担が少ない低侵襲性
小さな傷で行えるため、術後の痛みが少なく回復が早い傾向があります。
●生活機能の温存に有利
特に大腸がん手術など狭い骨盤内での神経温存に優れています。
当院では、胃がん・大腸がんを中心に、患者さんの状態に合わせて腹腔鏡手術とダ・ヴィンチ手術を組み合わせた最適な治療 を提供しています。
◆ 腹腔鏡手術による低侵襲治療
当院では腹腔鏡手術も積極的に導入しています。
メリットは以下の通りです。
- 傷口が小さく、痛みが少ない
- 早い回復で日常生活への復帰がスムーズ
- 手術中の出血が少ない
胃・大腸はもちろん、一部の肝臓・膵臓の手術でも腹腔鏡を活用し、安全性と根治性を両立させています。
◆ チーム医療による包括的治療
消化器がん治療には、外科だけでなく、内科、放射線科、病理、緩和ケアなど、多職種の連携が不可欠です。
当院では キャンサーボード(合同カンファレンス) を定期開催し、患者さん一人ひとりに最適な治療方針を検討しています。
◆ 術後サポートも充実
術後の痛みのケア、食事指導、退院後のフォローアップなど、患者さんが安心して治療に向き合える体制を整えています。
リハビリスタッフとも協力し、早期の社会復帰を支援します。
4.早期発見のために大切なこと
消化器がんは、早期には自覚症状がほとんどありません。
そのため、定期的な検診が最も重要です。
こんな症状があれば早めの受診を
- 食欲不振・体重減少
- 胃の痛み、胸やけ
- 便通異常(下痢・便秘・血便)
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
検診や健康診断で異常を指摘された場合は、放置せず、早めに専門医の診察を受けましょう。
5.地域の皆さまへ ― 北川先生からのメッセージ

私たち外科は、地域のみなさまの健康を守るため、日々診療技術の研鑽を重ねています。消化器がんは早期発見・早期治療が何より大切です。
「気になる症状がある」「最近検査を受けていない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
皆様が安心して生活できる医療を提供するため、これからも努力を続けてまいります。
社会医療法人財団池友会 福岡和白病院
窓口:外科外来受付
住所:〒811-0213 福岡県福岡市東区和白丘2丁目2-75
電話:092-608-0001 (代表)
HP:https://www.f-wajirohp.jp/
[診療時間]
午前:9:00~12:00受付/8:30~12:00
午後:14:00~17:00受付/12:00~17:00
※急患の方はこの限りではありません。
※午後の専門外来は一部の診療科のみ行っております。
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