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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス /嘉弥真 新也

嘉弥真 新也(Kayama Shinya)投手・背番号57

サイドスローで心機一転! ちっちゃくても大丈夫!と 子どもたちにも夢を届けたい。

「2017年は“勝負の年”になる」。シーズンが始まる前からそう公言してきました。昨年から投げ方をサイドスローに変え、これが「ハマったな」と感じています。最初はイチかバチかって感じでしたが、意地でもモノにして、もう1回活躍してやるぞ、と。キャンプ後半から手応えを感じ始めて、今では「変えてホントに良かった」と思っています。

工藤監督からは「下半身の使い方をもっと意識しろ」とか、「リストを鍛えろよ」とか、その時々で的確なアドバイスをもらっています。「身体のこっち(右)がハリやすいはずだから、ちゃんとほぐしてもらえよ」とかね。「身体のケアもプロの仕事のひとつだな」と痛感しています。

ペナントレースもこれからが正念場。選手も疲れがたまる時期です。しっかり体力をつけて、これまでの最高登板数を越える40試合以上、いや50試合以上は出たい! そして、ちっちゃな子どもたちに「こんなにちっちゃいのに、こんな球が投げられるんだよ」って伝えたい。「ちっちゃくても大丈夫だ」ってところを感じてほしいですね。

 

レベルの高い選手が揃うホークス。 選手全員が互いに切磋琢磨して、 チーム全体が強くなる。

ピンチの場面を任される時はいつも心臓バクバク、足ガクガク。ちょっと前まで自分で足が震えているのが分かるくらい(笑)。それでもホークスの守備は鉄壁でしょう?内野はよく声をかけてくれるし、外野はみんな足が速いし。これだけスゴイ選手が守ってくれてると思うだけで心強いんです。

ホークスのレベルの高さは12球団一でしょう。そもそもキャンプの時からスゴイんですよ。隣のピッチャーの球が速すぎて自分の球が遅く感じるくらい。選手全員が互いのスゴさを感じていて、追いつこうと練習するから、またさらにレベルが高くなる。その気迫がチーム全体の強さにつながってるんだと思います。

投手層も厚い。むちゃくちゃ厚いっス! 千賀に石川……若手のピッチャーもどんどん伸びてるし、参考にしたいところはどんどん質問して吸収しています。

 

クラブチームや社会人野球時代、 お世話になった方々のためにも もっと活躍する姿を見せたい。

高校を卒業してクラブチームで3年、社会人チームで1年野球を続けて、ホークスに入団しました。じつは僕、ずっと野球をやめたかった派なんですよ。クラブチームも社会人も練習は厳しいし、キツかったですからね。だけど、まわりが野球好きなヤツばっかりで、みんなに引っ張られるように練習をしていたら楽しくなった。沖縄から中央に行って……と、環境が変わるたびにどんどんレベルも高くなるんですけど、追いつこうとしてがんばるとまた高いレベルにいけた。少しずつの成長を楽しむことで、ここまでこられた気がします。

今の僕があるのは、これまで支えてくれたみんなのおかげ。お世話になった方、すごく多いんです。昨年結婚して「家族」という大事な絆も増えました。「皆さんに恩返しをする」という意味でも、もっともっと活躍する姿を見せないとですね。

 

自分が抑えてやる! 首位奪還へ向けて、 強い使命感が出てきました。

同じ左ピッチャーのサイドスローで目標としているのは、巨人の森福(允彦)さんや日ハムの宮西(尚生)さんですね。皆さんここ一番の場面を任される一流の選手。今年は自分がそうなれるよう、がんばります!

これから楽天との首位争いもますます熾烈になってきます。楽天は左バッターが多いし、そこを抑えないと勝てない。左ピッチャーの責任は重いですが、首位奪還に欠かせない役割でもあります。「自分が抑えないと!」という使命感、今年はこれまで以上に感じてます。

ファンの方の声援はマウンドにもしっかり届いています。抑えた時の大歓声、むちゃくちゃ嬉しいです! これからも応援よろしくお願いします!

ふくスポおまけクエスチョン 「福岡でよく行く飲食店はどこですか?」

大名の居酒屋「磯飯倶楽部」。最近、気に入っている店で店主の方とも仲良しなんです。新鮮な魚が揃ってて、何を食べてもおいしい! 一緒によくメシに行くのは翔(岩嵜選手)ですね。時間ができたら「メシ行こう~」って、しょっちゅう声をかけてます。

※シティ情報Fukuoka 2017年9月号本誌掲載

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