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【あのカレー職人に歴史あり】しなやかに、軽やかに、 『NADO』のカレーは変わり続ける。 | NADO

日々スパイスと向き合い、試行錯誤を続けるカレー“職人”たち。
究極のひと皿を追い求める彼らの、歴史に迫る!

 

 

 

しなやかに、軽やかに、『NADO』のカレーは変わり続ける。

NADO 廣田 孝士 さん

 

 

 

“神様”との出会い

 

“『NADO』の廣田さん”と言えばカレー通の間では知られた存在だけれど、その歩みは流転の連続だった。20歳で福岡市内の美容室に就職した廣田さんは、22歳で退職後に9カ月間にわたってヨーロッパを中心に世界を放浪。帰国後、33歳まで別の美容院で働いた。その後、元々カレー作りを勤しんでいた廣田さんは、当時のアパートの住人たちに趣味でカレーを振舞っていたが、最寄りのカレー店だった高砂の『スパイスロード』で高田健一郎さんと出会い、カレー作りに影響を受けることとなる。

「高田さんのカレーのレシピはあの当時よりさらに簡略化されていて。バイトさせてくださいと言っても断られるし、高田さんのカレー教室の参加も断られ続けています」と廣田さんは笑う。その後、『マヌコーヒー 春吉店』での間借りを経て、郵便局でアルバイトをしていた頃、『スパイスロード』に食べに行った際に「ちょうどいいところに!」と高田さんから声がかかる。当時、体調を崩しがちになっていた高田さんに代わり、『回kai』や『アトリエてらた』の人々がピンチヒッターで『スパイスロード』でカレーを提供しており、「ウチの夜営業をやらないか?」と提案されたのだ。

しかし、その翌日には「名義変更してウチで『NADO』やりなよ」と言われ、結婚や妻の出産を控えていた身ながら決心をして『スパイスロード』の地で『NADO』をスタートさせる。しかし、それは重圧との戦いの始まりでもあった。

 

 

 

目指すは、インド人が食べても美味いと言うカレー

 

「高田さんは神様のような存在で、僕らの中では“高田大明神”と呼ばれているほど。当時『スパイスロード』は食べログのカレー店全国2位とかで、そんな高田さんの店を受け継いだものだから、カレーおじさんみたいな方々に食べられるがプレッシャーで。なんだか批評されているような、実力以上のものが求められているような気がして悩んでいました」と振り返る。

その懊悩を晴らしてくれたのも、また高田さんだった。’17年頃、高田さんから突然「インド行きませんか?」と誘われ、共に出発。東京の老舗『デリー』で料理長を務めたスワミさんに教わるなど、現地で改めてカレーのレシピから習い直し、「心が軽くなっていくのを感じた」という。「当時の僕のカレーは毎日食べられるカレーかと言えば、それはNO。『インド人が食べても美味いと言うか』を考えて、食材も変えながら試行錯誤しました」と、廣田さん。インドで学び直したカレーを仲間に出し、「これなら10年食っていける」と太鼓判を得て、’22年まで高砂でカレーを作り続けた。

毎年足を運びながらも「インドは嫌いです」なんて言う廣田さんは、「これまで数えきれないほど世界中を巡ってきたけれど、インプット・アウトプットしやすいのがインドなんですよね」と、特別な土地であることを感じているようだ。

 

 

自宅を改装して再誕した、新生『NADO』

 

コロナ禍で休業中も家賃を払い続けていたことをきっかけに店を閉め、無職期間を過ごした後に「妻への誕生日プレゼントとして」自宅を改装した宇美町の店舗で『NADO』を再オープンした。廣田さんの子どもの落書きもそのまま残る現在の店は、まさに“人の家”感満載。初めて訪れる人は「ココは本当にカレー屋か?」と思うほどに自宅ムードがただようが、臆せず扉を開いてほしい。

「カレー以外のメニューも出そうと思って店名から『カレー』を外したんですけど、オペレーションの問題で結局出せていなくて。宇美町まで来てくれるこれまでのお客さんも多いので、本当にありがたいです。ただ、来られる際は必ずインスタで営業しているか確認してもらえたらうれしいです。また海外に行ったらしばらく休むので…」と、海外で吸収したものによって、これからも廣田さんのカレーは変わり続けていくのかもしれない。

 

『NADO ナド

[所]糟屋郡宇美町宇美4-3-13

[営]11:00~OS14:30

[休]月・火・金曜、不定

[席]15席

[駐]なし

カード / 不可 PayPay可

[Instagram] @currynado

 

 

 


 

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