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Fuku Spo – アビスパ福岡/岩下 敬輔

岩下 敬輔(Iwashita Keisuke)
ディフェンダー・背番号 36

クラブもチームも いろんなことに挑戦している。

 アビスパに来てまだ9ヶ月くらいですが、クラブもチームもこれからどんどん良くなって、成長していくために今取り組んでいます。クラブはいろんなことに、チームはJ1に昇格して定着するためにチャレンジしています。そういう成長途中のチームですね。

 チームの戦い方は、井原監督の戦術がしっかりとした組織立った守備があり、それをベースに人もしっかりと動いて厚みのある攻撃ができるサッカーを目指しています。僕はプロ13年目ですけどいろんな経験を通じて、良い思いも悔しい思いもしました。J2に降格したこともあります。この経験をチームに還元しなければいけないと思いますし、そうした部分も含めてアビスパからオファーをもらったと思います。監督からもいろんなことを伝えてもらいますが、選手同士でも刺激を与え合うことも大事です。選手から言われる言葉は、同じ選手として響き方が違うと思いますから。なので、若い選手とベテラン選手のつなぎ役もしなきゃいけないと思います。

 

サッカーをできるだけで幸せ リハビリ中にメンタルも強くなった。

ずっといるつもりで入りましたし、まさかガンバ大阪に行くとも、アビスパに来るとも思っていませんでした。もちろんプロなのでイメージどおりにいかないことはありますし、それがサッカー人生だと思います。今振り返って考えてみると、清水からガンバに行って良かったと思えます。同じように、アビスパに来て良かったと思えるように結果を求めていくことがプロです。それにしっかりと重きを置きながらアビスパでのプロ人生を送っていきたいと考えています。

移籍の決断理由は選手それぞれだと思います。僕の場合は、自分のフィーリングとどういう立ち位置を求められているのかで決めてきました。アビスパへ加入を決めたのは、一番最初に声をかけてくれたことが大きかったですね。J1のチームに移籍する選択もありましたが、やりがいや街のポテンシャルを含めてすごく魅力を感じたので決めました。

ガンバが初めてJ2で戦う2013年に完全移籍で加入しましたが、今回の移籍は状況もクラブもいる選手も違います。あの時はJ2降格が決まるシーズンの夏に期限付き移籍をして半年間プレーし、何も残さずに移籍することはできませんでした。それに当時のガンバには1年でJ1に上がって、すぐにJ1でタイトルを獲るイメージができていました。選手たちもJ2で優勝するのは当たり前、その後のJ1でどういうプレーをするかをイメージしてやっていました。その状況と今回アビスパに来た時の状況は違います。より覚悟を持って来ないといけませんでしたし、J1からJ2へカテゴリーも下がります。ディフェンダーはミスのできないポジションなので、そこに難しさを感じながらも、そうやって自分にプレッシャーをかけながらプレーできるのは楽しいのかなと思っています。

アビスパはJ2で飛び抜けた成績を収めてJ1に昇格したことがまだありませんし、昇格争いを経験したことのない選手も半分くらいいます。夏まではJ2優勝を意識しながらプレーしていましたが、終盤のプレッシャーがかかる今になって、まだ経験が足りない選手が多いと感じています。そのなかで、僕がもっとチームの力になれないのか考えながらアプローチしています。置かれた状況で良い判断をすることはもちろんですけど、前半戦で勝ち点を落とした時と同じようなミスを今後繰り返さないことが大事です。8月半ばから6試合未勝利がありましたが、前半戦にも同じようなゲーム展開で勝ち点を積み上げられなかったことがありました。そうした試合を避けていかないと勝ち点を手にして行くのは難しい。そのために厳しいことも言いますし、自分もしっかりしたプレーをやらなければいけません。自分たちがどこを目指しているのかを再認識して、プロ意識を持ってやらないとJ1昇格という目標を達成することは難しいと思います。

勝つ雰囲気を作っていただき、 選手は結果を求めてプレーする。

残り試合は少ないですが、サポーターのみなさんと僕らは同じ目標を持っていると信じています。価値あるサポーターと選手、クラブになっていくために、みんなが同じ方向を向いてやっていけたらいいと思います。

ここまでホームではあまり勝っていませんが、その責任を選手たちは感じていますし、ホームで勝てないチームに強いチームはありません。ホームで強い雰囲気をサポーターのみなさんに作っていただき、僕らはそこで勝つために何ができるかをより考えてプレーして強いチームになっていきます。その覚悟を持ってホームで試合できるように、レベルファイブスタジアムにはホームのアビスパにアドバンテージがあるという雰囲気で包み込んでいただければ、僕ら選手がより結果を求めてプレーするという相乗効果も生まれると思います。応援よろしくお願いします!

 

※シティ情報Fukuoka 2017年11月号本誌掲載

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