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インテリアを愛する人達の愛用品を紹介!

あの人の愛用品

インテリアを愛するあの人は
どんなモノに囲まれて暮らしているのだろう?
生活になくてはならない

必需品、宝モノのような愛用品の中に、素敵な生活への
ヒントが隠れている…かもしれない。

 

 

キッチン、ダイニングのほか、洗面台に至るまで全て充敏さんがデザインしたもの
●Profile
大橋駅前の老舗セレクトショップ「organ」のオーナー夫妻。東京でのバンド活動を経て福岡のレコード店に勤めた経験を持つ充敏さん、家具店や映画館での勤務歴を持つ朋子さん。インテリアと暮らしを愛し、あらゆるカルチャーを横断するふたりは‘‘かっこいい大人”と呼ぶにふさわしい。

 

 

福岡のインテリア好きには言わずと知れた名店『organ』は99年、武末充敏さんの自宅内にオープンした。ミッドセンチュリ—家具をはじめアジア各国の焼き物や日本国内の作家モノ、アクセサリーやアイウェアなどなど…、オーナー夫妻のセンスによって集められたノンジャンルの商品はどれも見る者を引き付ける力を持つ。全商品の共通点は「ふたりが気に入ったもの」と言ってしまえばそれまでなのだが、セレクトの基準はあるのだろうか?「僕らは、常に”単独性“を求めている。長年店をやっていると優れたデザイナーやプロダクトに関する知識は自ずと増えていくけれど、未だ表面に出ていないモノを探し続けないと、自分で面白くないのです」と語るのは充敏さん。「買い付けのために海外の蚤の市なんかへ行くと、大量にあるモノの中から一つだけがピタッと目に留まる。呼ばれるようにして手を伸ばしたモノをそろえているという感覚」。あふれるほどの豊富な知識を備えても尚、尽きることのない探求心に触れ、頭が下がる思いだ。

店がある4階の下、3階フロアに夫妻の住まいはある。床やドア、キッチンなどすべてを充敏さんが「バウハウス(1919年にドイツで設立された建築とデザインの学校)に影響を受けて」デザインしたというから驚きだ。このモダンな居住空間は、日本では珍しい土足スタイル。「生活にも単独性を求めているんだろうね。みんなが靴を脱いでいるからといって、どうして土足じゃダメなの?って」と笑って話す充敏さん。「靴まで考えてその日のスタイルを組むのに、家に入る度に脱いでいたら台無しでしょ」。店舗と家をスムーズに行き来できるそのスタイルは理にかなっているし、何より"自由"だ。今回は、そんな素敵な空間を長年彩ってきた照明とスピ—カー、香りといった生活必需品のほか、おふたりが比較的最近になって出合い、気に入った愛用品を教えていただいた。日々理想のアイテムを探し求め、「単独=普遍」を更新し続けるふたりの世界は広がり続ける。だからこそ、いつ訪れても新鮮な楽しさが待つ『organ』なのだ。

 

 

organ/オルガン
【所】福岡市南区大橋1-14-5 TAKE-1ビル4階
【☎】092-512-5967
【営】14:00~18:00(土・日曜13:00~19:00)
【休】月~水曜
【P】なし
【instagram】organ_fukuoka

 


 

 

瀬口賢一さん。昨年5月に 引っ越した新居で、心地 いい家づくりに励む
●Profile
福岡の出版社に編集者として勤務後、2014年に手紙用品店「LindeCARTONNAGE(リンデカルトナージュ) 」を開業。万年筆やインク、レターセットがセンス良くセレクトされた店は、「書くこと」を愛するすべての人へおすすめしたい素敵空間だ。

 

『リンデカルトナージュ』店主・瀬口さんが現在の住まいに引っ越したのは四年5月のこと。日本人建築家によって建てられた築43年の一戸建てを購入し、内装をフルリノベーション。すでに完成形かと思うほどに素敵な空間だが、現在(四年12月)も理想の住まいの実現に向けて少しずつ手を加えている最中だという。「急に引っ越しをすることが決まり、どんな家を作ろうかと考えていた時に、中村好文さんの『住宅読本』という本に出合ったんです。はたと膝を打つ数えの多い素晴らしい本で、家づくりの指針になりました」。

 

2月リビングと1階共用部の階段周り

 

まだ小さいお子さんがいる瀬口さんにとって、テイストは二の次。家族全員にとって居心地のいい住まいを目指している。「キッチンひとつとっても、システムや効率面だけが優先されない”大らかな“台所としての捉え方も一つと本には書いてあって。この家はどこへ行くにも階段が多いなど不便な点もありますが、陽ではなく影の部分も含めて楽しみながら、大らかに暮らしていきたいと思っています」。ところで、瀬口さんのモノ選びの基準は?「誰が作ったかが先に立つのではなく、使ってこそよくわかる良さを大切にしています。いわゆる"用の美“は日本人らしい価値観ですし、子どもにちにも伝えていきたいと思っています」。暮らし方もモノ選びも、どちらも心地良さを第一に文房具に日々向かい合う瀬口さんらしい考えだ。彼が愛するモノたち、例えば「たらい」「白皿」「銅鍋」も、若干クセありかと思えるが実は使い勝手の良いモノばかり。またすべてが一貫して主張しすぎずに、洗練されたデザイン性を持ち、どんな空間にもフィットしやすいのが特徴といえるだろう。「構造上、今の家は歳を取ってからも暮らし続けるのは難しいと考えています。今後、終の棲家を見つけた際にも、今の愛用品は携えていく予定です」と瀬口さん。生活環境の変化を見据えたモノ選びができてこそ、初めて「愛用品」と呼べるのかもしれない。

 

 

Linde CARTONNAGE/リンデカルトナージュ
【所】福岡市中央区大手門1-8-112階
【☎】092-725-7745
【営】12:00~18:00
【休】不定
【P】なし
【カード】可
【instagram】linde_cartonnage

 


 

 

左/店主・水上真由美さん。現在は年に2~3回、家族やスタッ フとともに北欧を旅して商品の買い付けを行なう右/写真は移転前、24年12月の「TRAMJ店 内。移転オープン日など、詳細は インスタグラムをチェックして
●Profile
北欧家具や国内作家によるこだわりの道具をそろえ、県外にもファンの多い人気ショップ「TRAM」の店主。家具店や雑貨店に勤務の後、2003年中央区御所ヶ谷に「TRAM」をオープン。2011年に薬院へ移転し、2025年2~3月ごろには大楠へ再度移転予定

 

あの『TRAM』が薬院から再移転するとのニュースが舞い込んだのは、2024年12月のことだった。聞けば、2025年2~3月中には同店初の路面店が大楠の住宅街に完成するとのこと(現店舗での営業は1~2月頃までを予定)。古いビルの階段を上った先にある薬院の『TRAM』もとても素敵だったけれど、新たな場所にもきっと心ときめく空間ができあがるはず…!移転オープンの日をワクワクしながら待ちたい。さて、今回は移転前の店内をお借りして、『TRAM』の店主・水上真由美さんの愛用品を9点撮影させていただいた。アイテムの多くは北欧由来のもので、水上さんが20年以上前に現地で出会い、以降大切に使い込んできたものだ。「初めて北欧旅行をしたのは、まだお店を開くと決める前でした。その旅行をきっかけにトリコになり、多いときは年に6回も足を運ぶように」。では、水上さんをそこまでに惹きつける北欧家具の魅力とは?「使用感や、日本のお家に取り入れやすいデザインでしょうか。北欧好きを意識する前にもスウェーデン製の車に乗っていましたし、無意識に惹かれるものがあるのかもしれません。実はお店でも北欧家具だけを扱うと決めているわけではないのだけれど、気に入るものはなぜか北欧のものが多いですね」。インテリアや家具の好みを語る上で、もはや理由は不要なのかもしれない。

ヴィンテージ初心者が見ても、『TRAM』の商品はどれも素材の持つ温もりや作り手の思いを感じさせ、なにより状態が良い。それは水上さんの愛用品にしても同様だ。元来持つ素材の良さ、優れたデザイン性の中に、経年変化による美しさとオーラが潜む。彼女が気に入ったものの多くは『TRAM』の商品としてセレクトされるため、値段表記のないものでもまれに入荷することがあるとのこと。現行品ではなくても、入手は諦めるべからずだ。

 

 

TRAM/トラム
【所】福岡市中央区薬院1-6-16 百田ビル202
※薬院での営業は’25年1~2月頃までを予定
(移転後の新住所は福岡市南区大楠3-7-16 こいまりビル1 階)
【☎】092-713-0630
【営】12:00~19:00
【休】水・木曜
【P】なし
【カード】可
【instagram】tram_tio

 

愛犬の梅くんとともに。藤原さんのお気に入りでいっぱいの自宅リビングは吹き抜けで、天窓からたっぷりと差し込む光が心地いい
●Profile
2000年創業の老舗雑貨店「spoonful& osaji」の店主。子育ての傍ら、趣味として手作りしていたシフォンケーキ(現在も店頭で販売中!)がママ友の間で評判を呼び、ケーキの宅配業を始めることに。厨房として借りた場所に好きな雑貨を並べ始めたことが、雑貨店開業のきっかけだそう
長住の住宅街にある『spoonful & osaji』に入った途端、目の前に広がる”可愛いモノ“尽くめの空間にハートをつかまれる。小さい店ながら大充実の品揃えとお手頃な価格帯も人気の理由だろう。そんな素敵な店の店主•藤原美春さんのご自宅へ訪問すると、こちらもまた店に負けない素敵空間で再びうっとり…床や梁に使用されている無垢材の温かみと窓から差し込む優しい光が、外に吹く冷たい冬の風の事を忘れさせてくれる。家具もほとんどが木製で統一されているので、塗り壁とキッチンに貼られたタイルの白と、センス良く配置された植物の緑がとても良く映えるのだ。
この素敵なリビング空間をお借りして、藤原さんの愛用グッズをご紹介いただいた。どれもが自宅の空間に溶け込み、生活の一部として機能していることがわかる。実際、手ぬぐいや
せいろ、スツールやウッドスピーカーは「使わない日はない」というほどの必需品だそう。特に手ぬぐいに関しては目がなく、「すぐ乾くのでお洗濯がしやすいというのもあるけれど、リネンよりもお値段がお手頃でしょう。水回りのお掃除も、お弁当を包むのも我が家では手ぬぐい。かさばらないので、旅行へ行くときも鞄に10枚は入れていきます」と話す。そう聞けば、確かに便利だ。店での取り扱い数も豊富なので、『spoonful &0saji』から、手ぬぐいマニアへの一歩を踏み出すのもいいかも。藤原さんのモノ選びに置いて、手に取りやすい価格帯は重要なポイントのひとつ。いいモノは高いと思いがちだけれど、必ずしもそうではない。当たり前の事を再認識させてくれる『spoonful &0saji』はやっばり素敵な店だ。また、藤原さんの愛用品において共通しているのは、”大切な人との思い出“が潜んでいるということ。藤原さんのそばにあるモノすべてに、家族や友人、店のスタッフとのエピソードがあり、聞いていると心が温まるのだった。身近にあるモノを大切にすることと、誰かを大事に思う気持ちは限りなくイコールなのだと、そう思った。
spoonful & osaji
【所】福岡市南区長住4-16-1
【☎】092-511-9822
【営】11:00~18:00(祝日~ 17:00)
【休】日曜
【P】あり(6台)
【カード】可/Paypay可
【instagram】spoonfulosaji

 

●Profile
福岡県出身の動画クリエイター。’19年12月より「ふたりclip」として動画投稿を始め、現在は「汐音/しお」としてYouTubeやSNSを中心に活動中。
YouTubeのチャンネル登録者数は約21万人、インスタグラムのフォロワーは約11万人を数える。
lnstagram/ @shio_fujiwara
YouTube: @shio_fujiwara

 

自身のYouTubeチャンネルでl 人募らしの様子を度々紹介している、25歳の動画クリエイター・汐音さん。「この素敵な部屋を覗いてみたい!」とお邪魔した先は、丘の上にドッシリとそびえ立つ、いわゆる団地の4階だった(すでに引越し済みです)。「築40年ぐらいですが、ユニークにリノベーションしてあってアーチ壁が可愛かったり、南側の部屋で採光が良かったり、リビングが広めだったりと条件ピッタリでした。シンプルな空間なので、自分で色々手を加えられる余地があるのも良かったですね。広々としたベランダからの景色が良くて、夏場はベランダでそうめんを食べたりもしました」と、かなり惚れ込んだ物件だったみたい。ソファに座ってキャンドルを焚いて本を読む時間が至福の過ごし方で、ライトは「オレンジ色の灯りが好き」と、間接照明メイン。夜は薄暗さを自然のまま感じながら生活している。インテリアはどれもシンプルながら機能性に優れ、上質かつデザインにもちょっとのキュートさや遊び心が感じられる。「ネットショッピングではなく、なるべく実物を見て買いたい派。でも、ウェプの『北欧、暮らしの道具店』は好きです」と、"昔ながらの家具や道具を大切に愛でる“目線も彼女らしい。ヨーロッパの家具や雑貨と一緒に〈IKEA〉や〈無印良品〉のアイテムがナチュラルに溶け込んでいるのも、豊かな感性によるものだろう。また、旅好きな汐音さんらしく旅先で雑貨やインテリアを発掘することも多く、「割らずに持ち帰るために、旅行には食器類を梱包するプチプチも大量に持っていきます」という影の苦労(?)も。取材後に団地の部屋に別れを告げ、新居に引っ越した汐音さん。YouTubeで引越し関係のアレコレも公開予定なので、新たな住まいの様子は彼女の動画をチェックしよう。

 


 

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