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フクオカのヒト。『MEGSUSTA』オーナー  落水研仁

福岡の立ち飲み業界を盛り上げた第一人者といえば、市内で4店舗展開する『MEGUSTA(メグスタ)』オーナー落水研仁さんだろう。

本誌でもイケメン酒場の企画に登場してもらったこともある、”オッチー”という愛称で老若男女問わず愛されるナチュラルな好青年だ。

この取材は2017年秋。現在の『SPICY MEGUSTA』がまだ、スペインバル『buena onda(ブエナオンダ)』だった頃だ。すでに『NEO MEGUSTA』の準備中で、立ち飲み屋の可能性や面白さについて熱く語ってくれたことを思い出す。

【最初は、どうなることかと思った『MEGUSTA』1号店】

前述したスペインバル『buena onda』は2011年にオープン。
「タイミングよくSNSが活発になり始めたときで、たくさんのお客様に来てもらえるようになりました。せっかく5階まで来てもらってたのに満席でお断りすることも増えてきて、近場で気軽に時間を潰しながら呑める場所を作りたいなと思って考えたのが”立ち飲み”だったんです」

店内で気の合った客同士がSNSなどの交換をし、コミュニティが膨らんでいく様子を面白い感じたのもキッカケの一つだった。
「飲みの場がコミュニティとなって、なにかが始まることも多い。そんな場所を作りたかった」

『buena onda』から徒歩3分、警固の歩道橋前にオープンした立ち飲み屋1号店『MEGUSTA』は、期待に反して最初の数ヶ月は鳴かず飛ばず。今では当たり前になった立ち飲み屋だが、数年前までは酒屋併設のイメージが強く、居酒屋やダイニングバーと肩を並べるような”飲み屋探し”の対象ではなかったのだ。

【店の生存を賭けた!?「せんべろ」企画】

そこで始めたのが、これも今や至る所で目にする「せんべろ」企画。11月11日、人が立って飲んでるようにみえることから“立ち飲みの日”と認定され、関東では当時すでに浸透していた「千円でベロベロになれる=せんべろ」を、毎月11日に「buena onda」と「MEGUSTA」の2店舗で開始。共通で使える千円で4枚のチケットをゲットし、4杯呑んでもよし、おつまみに変えてもよしという、呑兵衛にはありがたい内容(もちろん現在も毎月11日に実施中)。また、近隣の飲食店と協力しスタンプラリーをするなど、警固一帯を盛り上げようと奮起した。

次第に常連客も増え、福岡にいよいよ訪ずれた”立ち飲みブーム”で軌道に乗った『MEGUSTA』。色々な立ち飲み屋に自らも足を運びながら、”立ち飲みコミュニティ”に可能性を感じた落水さんは、もっと一般の人が立ち寄りやすい場所にと、2店舗目『NEO MEGUSTA』を赤坂駅横にオープン。時代の波に乗り、クラウドファンディングを導入(特典の中には一年間飲み放題なども!)。目標額はあっという間にクリアし、クラウドファウンディングで集まったお金は、今や赤坂駅の第二の目印とも言えるピンクのネオン看板となった。

そこから間髪入れずに博多駅筑紫口に『HAKATA MEGUSTA』をオープン。
昼は人気おむすび店『峠の元氣屋』、夜は『MEGUSTA』としてコラボ営業という、場所に合ったニーズをうまく利用している。

『buena onda』は、立ち飲み事業に専念するために一旦休業し、久留米の立ち飲み屋『EL PACSEO』のプロデュースや、先日オープンした『SPICY MEGUSTA』の準備へと奔走した。

【インテリア会社の社員から、飲食店オーナーへ】

実は落水さん、20代の頃は大手インテリアショップに勤めていた。
「就活をするころが福岡ってカフェブーム真っ只中で、漠然とカフェオーナーに憧れてたんですよ。かっこいいじゃないですか(笑)。でもそれは今じゃなくていいというアドバイスをもらって、カフェ=インテリアだ!と単純な思考で就職したんです(笑)。」
インテリアの仕事も面白く、そのまま続けることも考えたが飲食店への夢は捨てきれず、多忙な仕事の合間をぬって、警固の行きつけのバーで修行をし、30代に突入し独立をした。

今までの店舗に通ってみて感じた共通の特徴は、派手過ぎないのにセンスがある”良い塩梅の居心地の良さ”。若者でも年配でも気軽に入れる空気感は、インテリア会社に勤めた落水さんだからこそ出来る空間プロデュースではないだろうか。(下の写真は『buena onda』内装)

 

【店舗展開はしても、チェーン店にはしたくない】

『MEGUSTA』を「チェーンっぽくはしたくない」という落水さん。確かに『ブエナオンダ』の名残を感じられる初代『MEGUSTA』から『SPICY MEGUSTA』まで地域の特性に沿った店作りをしている。

とはいえ、『NEO MEGUSTA』以降、基本的なシステムは同じ設定。

入店して、カードをもらい席を決めオーダーをする。ドリンクはカードの名前が呼ばれたら所定のカウンターに取りに行き、フードは席で待つスタイル。

ちなみにこのカード、『NEO MEGUSTA』は地下鉄沿線、『HAKATA MEGUSTA』はJR沿線、『SPICY MEGUSTA』は国旗となっていて、一見さんの旅行者にも好評だ。

メニューの料金も190円〜390円がメインなのは共通だが、内容は店舗によって異なる。
ここで落水さんから驚きの発言。

【基本的に料理は各店舗の料理長に任せます。味見もしません(笑)】

思わず「え?」と聞き返した取材陣(笑)。
「メニューを見て、こういうのもあった方がいいと思うなどの意見は出します。でも基本的には口は出しません。今回の『SPICY MEGUSTA』は、各店舗の料理長のアイデアを集めて作ったんですよ」

この社員との信頼関係が、そのまま客への信頼に繋がっているのかもしれない。
実際、取材当日、開店直後に訪れた男性は慣れた様子で自らハイボールを作っている。聞けば、どこの店舗にも満遍なく通っている常連さんだそうだ。

「どこに行っても同じクオリティ、内容での提供が必須のチェーン店とは違う形で」が『MEGUSTAスタイル』。「これからも面白いアイデアがあれば、いろんな展開をしてコミュニティの場を増やしたいと思ってます。え?『スナックMEGUSTA』? いいですね、やってみたいです(笑)」

実は来年に向けて準備していることもあるという落水さん。今後も福岡を代表する【立ち飲み屋】として発展することは間違いなさそうだ。

最後にニューオープンで紹介した『SPICY MEGUSTA』の記事では紹介していなかったオススメメニューを。

実は一番人気というインドネシアのスパイシーな煮込み料理『ルンダン(490円)』。「映えとかは基本的に気にしてないんですが、こういう紹介では地味に見えますよね…(笑)」。たっぷりの肉と豆が入っていて、とってもヘルシー。地味ですが(笑)味は最高です!

続いて取材陣が無類の酒好きなのを知ってか、ニヤッと笑いながら出してくれたのは「唐辛子を漬けたジン」(笑)。

喉を通るアルコールの熱さと共に、ビリっとくる辛さに一瞬驚くが、カプサイシン効果か身体まで温まって後味さっぱりで美味しい〜!

「寒くなる今からの季節にピッタリです!」と、取材に同行していたMy BOSSに飲ませてみたところ…。

こんななってました(苦笑)。…が、感じ方は人さまざまなので、お酒好きな方は是非一度試してみてくださいね!

ちなみに『MEGUSTA』ではポイントカード代わりに公式アプリもあります!貯めてお得に飲みましょう!
(写真右が噂の唐辛子漬けのジンw)

『SPICY MEGUSTA』記事はコチラから(←click!)