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【ローカル企業とSDGs】ラーメンを通じて世界とつながり社会貢献したい。『株式会社ウインズジャパンホールディングス』

食材ロス低減や人材育成で
地球にも人にもやさしく

’04年、福岡市・大名で産声をあげた『博多一幸舎』。創業者で現代表取締役社長・吉村幸助氏が「店を出て、50m歩いて、また食べたいと思える一杯を」との思いからつくる一杯は多くのファンを魅了し続けている。現在、店舗数は国内19店舗、海外50店舗(’22年5月時点)、プロデュース店国内4店舗へと拡大。’21年からは子会社4社を連ねるホールディングス体制となり、総合飲食企業(飲食・食品加工・コンサルティング事業)として成長を続けている。

【株式会社ウインズジャパンホールディングス 管理本部 本部長・上田 一弥】’90年、福井県出身。地元の建築資材関連企業で勤務していた25歳の時に「海外で働きたい」と一念発起し、台湾一幸舎に入社。2年後に帰国。以降、新規出店や海外事業に携わる。’21年6月、ホールディングス体制への移行に伴い現職。グループ全体の財務、人事、広報等に携わる

「バイオ燃料を開発して自社のトラックを走らせる研究に取り組む西田商運さんに以前から協力しています。廃棄物処理にかかる費用を削減でき、地球環境にやさしい研究開発にも貢献できる。弊社にも西田商運さんにも双方がWin-Winの取り組みです。SDGsのためにこれをする、というよりも、こういうのがいいよね、と自然にやってきたことが、今になってサスティナブルだと評価されているようです」。

消耗品の材料見直しや物販商品の規格見直しによる食材ロス低減もその1つ。「筑紫口店とドライブイン一幸舎では、注文時にお客様がネギ抜きやキクラゲ抜きを選んでカスタマイズしやすいシステムを導入。意外とこれを選ぶお客様が多く、食材ロスと原価の低減にもつながっています」。持続可能な取り組みには、企業側にもメリットがあることが欠かせないが、これはまさに、美味しく食べてもらうための配慮が、環境にも経営にもメリットをもたらしている好例ともいえるだろう。

人材育成にも積極的であることも同社の特徴。「サービス業の人材育成に強い企業と契約し、接客や職場の人間関係に生かせる研修動画を自由に閲覧できるようにしています。学んだ人が評価される制度をつくったり、外部コンサルタントや講師によるリーダー候補研修を行ない、従業員のスキルアップをサポートしています。また、多様な人材が活躍できるよう職場の環境整備を進め、希望時間での勤務が可能なようにシフト調整システムも導入しています。その結果、聴覚障がい者や通院が必要な人でもみんなと同じように働け、ステップアップを目指せる体制を整えています」。

個人が設定した目標の達成度を上長が確認して評価する独自のシステムのもと、誰もが正当に評価され、ステップアップできる体制に

地域の役に立ち地域とともに
成長する企業でありたい

アビスパ福岡ホームゲームでのキッチンカー販売や、子ども食堂へのお土産ラーメンの提供、フリースクールでの餃子包み体験の実施など、地域を盛り上げる活動にも積極的。

日田の小中学校でラーメンを無料提供。豪雨災害やコロナ禍を乗り越え創業する生徒たちの思い出づくりに貢献した
フリースクールで餃子づくりの出張レッスンを実施。青空の下で子どもとスタッフが餃子を包み、一緒に食べて盛り上がった

「帰国できず難民申請したウクライナ人を採用実績もあり、困りごとにすぐに行動できるフットワークの良さも弊社の強みです。『博多ラーメンを通じて世界中の人と仲間になり、若者に夢と希望を与え、社会貢献する企業である』という経営理念のもと、地域や協力企業と協働しながら働きがいも経済成長も両立させる試みを、これからも大切にしていきたいと思います」。

博多一幸舎 総本店


住所:福岡市博多区博多駅前3-23-12
TEL:092-432-1190
https://www.ikkousha.com/

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