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OITA ART TRIP(大分県)大分のアートとカルチャーを巡る旅。~宇佐市・日田市編~

大分ってどんなとこ?

そう聞かれたら、真っ先に「アートの街だよ」と答えよう。
未知の感覚を味わうアートも、日常の延長線上にある土着のカルチャーも、
アートが誘う、見たことない大分の旅へ。

 

今回は、宇佐市・日田市をご紹介。

 


|大分県立歴史博物館

六郷満山文化に見る歴史の神秘

 

史跡公園『宇佐風土記の丘』に佇む『大分県立歴史博物館』。宇佐神宮を起点とした国東半島の六郷満山文化を中心に展開する展示は一見の価値あり。特に大分県最古の磨崖仏『熊野磨崖仏大日如来像』と、九州最古の木造建築『富貴寺大堂』の創建当時を復元した実物大模型に映し出されるプロジェクションマッピングは必見。当時の人々が思い描いた色鮮やかな極楽浄土や、神と仏が混じり合う独自の文化に歴史の神秘を感じよう。

 

 

 

 

【大分県立歴史博物館】

[所]宇佐市大字高森宇京塚
[☏]0978-37-2100
[営]9:00~17:00(入館は16:30まで)
[休]月曜 ※祝日の場合は翌平日
[P]あり
[料]大人310円、高・大学生160円、中学生以下無料
[HP]https://www.pref.oita.jp/site/rekishihakubutsukan/

 

 

 

|リベルテ

人と映画と、ひたむきに向き合って

 

人口約6万人の小さな街にある映画館『リベルテ』。前オーナーの運営をボランティアで手伝っていた原茂樹さんが、映画館を引き継いだのは2009年のこと。元々映画好きではあったものの、未経験の映画館をやると決めたのは「失われたものは、戻ってこない。故郷の未来に残していきたいものは、誰かが守らないといけない」という思いから。これまでどんな時でも映画を通じて繋がる人々との時間の積み重ねを大切にしてきたのだという。今では日々ひたむきに上映を続ける原さんの思いに共感したアーティストや作家たちが全国から訪ねてくるまでに。映画好きばかりとは言えない小さなこの街に、自由な芸術の受け皿が根を張り、在り続けていること。それはちょっとした奇跡なのだ。

 

「ここにある絵画やCD、器や本は、僕とリアルに繋がっている人たちが、この場
所に想いを寄せてくれるがゆえに自然と集まってきたものばかり。みんなは僕に
とって家族同然です」と原さん。

 

大分県在住のミュージシャン『baobab』とharuka nakamuraとリリースしたアルバム『カナタ』や、原さんが立ち上げた『L I B E R T ELABEL』の1作目として青木隼人さんが館内で収録したアルバム『日田』が並ぶ。

 

 

 

【リベルテ】

[所]日田市三本松2-6-25
[☏]0973-24-7534
[営]9:00~22:00(※閉店は最終上映時間により異なる)
[休]なし
[P]あり
[HP]http://liberte.main.jp/

 

 

|小鹿田焼

人と自然の営みから生まれる器

 

日田インターから車で約30分。小鹿田焼の里として知られる小さな山間の集落に降り立つと、耳に心地いい『唐臼(からうす)』の音が聞こえてくる。約300年前に開窯して以来、一子相伝で技を守り継いできた小鹿田焼。山から採取した土を、川の力を生かした唐臼で粉砕する陶土づくりから、成形、登り窯での焼成まで、全工程を人の手で行う伝統的技法は、国の重要無形文化財にも指定されている。

“飛びかんな”や“刷け目”と呼ばれる幾何学的な模様で仕上げる器は、普段の料理にしっくりと馴染む。小鹿田焼は、優れた日常の道具であると同時に、その本質的な価値を支えているのは、器が生まれる背景にある、変わらない人と自然の営みだ。

 

 

1931年に民芸運動の指導者であった柳宗悦がこの地を訪れたことで、その名が全国に広がった小鹿田焼。変わらぬスタイルを守り続ける小鹿田焼の存在感は、ますます高まる一方だ。「手作業だけど、できるだけ同じ形になるように心掛けています」と話すのは、7代目を担う黒木昌伸さん。毎日作り続ける暮らしのリズムを大切にしているとか。世界的な陶芸家・バーナード・リーチも小鹿田焼の里を訪れた。小鹿田焼は、ヨーロッパで開催された世界工芸展でグランプリを受賞した経歴も。

 

 

【小鹿田焼】

[所]日田市源栄町皿山
[☏]0973-22-2036(日田市観光協会)
[P]あり

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