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【開運! 神社情報2022】初詣のススメ。スポットその③『香椎宮』

⛩香椎宮⛩

夫婦の神様が愛を願う、1800年の歴史を誇る古社。

立派なクスノキが1㎞にわたって連なる参道の先に、『香椎宮』は鎮座する。その起源は、遡ること約1800年前のこと。西暦200年、ヤマトタケルの子である仲哀天皇は熊襲(南九州の豪族)の反乱を鎮めるため、妻である神功皇后と共に香椎の地に来られた。しかし、神の怒りにふれた仲哀天皇はこの地で急逝してしまう。神功皇后は神のお告げに従って天皇の代わりに男装して海を行き交い、凱旋後に夫のため香椎の地にほこらを建てたのが始まり。神功皇后の崩御後はこの地で祀られ、仲哀天皇と共に主祭神となった。夫婦の神様が祀られていることから、夫婦円満や家庭円満のご利益を求めて参拝に訪れる人も多いそう。

本殿は724年に建立。1801年に第十代福岡藩主黒田斉清(長瀬)により再建。同宮は全国で16社しかない勅祭社の一つ。これは勅祭という祭儀の際に天皇の代理となる勅使が遣わされる神社のことで、九州では宇佐神宮と同宮の二社だけ

 

境内では随所でその長い歴史と神話の足跡をみることができる。特に印象的なのが、朱塗りの美しい本殿だ。「香椎造」と言われる国内唯一の建築様式で、入母屋造を基に多彩な洋式が用いられる変化に富んだ造りが特長だ。本殿の向かい側にはご神木の「綾杉」が穏やかに鎮座する。神功皇后がお守りの代わりに付けていたと伝わる綾杉の枝をこの地に植えたと言われ、新古今和歌集の歌にも登場する。さらに本殿から北に300mほどの場所には、「不老水」という名水の湧き出る場所が。神功皇后のお供をしていた武内宿禰がこの地に住んでいた頃、ここの水を汲んで食事やお酒に使用したところ300歳まで長生きしたという伝説が残っているそう。現地までの詳しい行き方は香椎宮のホームページで確認するか、授与所や社務所で尋ねて。

 

 

 

御神木の「綾杉」。神功皇后が帰還された際、剣・鉾・杖の三種の宝を埋め、そこに「永遠に本朝を鎮護すべし」と祈りを込めて杉枝を植えたと伝わる

 

境内の入り口にずっしりと構えるように建つ、重層の桧皮葺総欅白木造の楼門。明治36年に、地元の人たちの多額の寄付によって再建された

 

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香椎宮(かしいぐう)

[所]福岡市東区香椎4-16-1
☎ 092-681-1001

https://kashiigu.com/

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