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シティ情報ふくおか初のウェブ小説連載 三崎亜記氏作「博多さっぱそうらん記」第九話

第三話 どんたくの「とおりもん」

「#福岡市を博多市に ……って、何ね、これ?」
通勤中の西鉄バスの車内で、なにげなく友人のツイートをのぞいて、かなめは思わず、本当の「つぶやき」を漏らした。
ツイートは、昨夜見に行ったライブの感想の、何気ないものだった。だが、最後に唐突にハッシュタグで、「博多市」のフレーズが出現したのだ。昔から博多に住んでいる友人だ。今までこんなことを言いだしたことはなかったのに……。
「博多市って……」
この博多の街の裏の「羽片世界」では、背中の右側だけにいびつな羽をはやした「カタハネ」たちが、「博多市」を実現すべく「博多市の怨念」を使って暗躍し、それを左側だけの羽の「ハンの者」たちが阻止しようとしていた。その奇妙な世界に、かなめは博と共に巻き込まれたばかりだった。
お正月には、羽片世界では、「博多市の怨念」を奪いあう、裏の「玉せせり」が行われていた。そこで、博の裏切りによってハンの者たちは、すべての「怨念」を奪われてしまった。筥崎宮の神様によって昇華されるはずだった大量の見えない「怨念」が、今の博多には蓄積されているのだ。
バスを降りて、恐る恐る、「#福岡市を博多市に」で検索してみる。たくさんのツイートが並んだ。
――中心の駅が博多駅なんやけん、市も博多市でいいっちゃない?
そんな博多っ子たちのつぶやきが並ぶ。やはり、博多市の怨念が現実世界に影響を与えているのだろうか。気にはなったけれど、もう始業時間だ。かなめはスマホをバッグに入れて、会社に向かった。
「お……大橋先輩、どげんしたとですか? 風邪……?」
更衣室で先に着替えていた大橋先輩は、マスクをしていた。だけどそれは、普通は見かけないような、黄色いマスクだった。
「あら、かなめちゃん、おはよう!」
元気に挨拶する先輩は、病気なんかじゃなさそうだ。まだ一月だけど、ちょっと早い花粉症なんだろうか?
「ほら、かなめちゃんも、こればつけんね!」
そう言って、先輩は、かなめにもマスクを差し出した。
「黄色いマスク……。これって?」
「知らんとね? 博多市実現運動の賛同者は、みんなこの黄色いマスクばつけるごとなったとよ。ほら、かなめちゃんもつけんね!」
「え……ええ……」
マスクを受け取って、かなめは生返事をするしかなかった。

昼休み、いつもは休憩室でコンビニ弁当だけれど、営業の男性社員が社内に残っている時は、連れだって定食屋に行くこともあった。その日も、いつものメンバーで行くことになった。
「かなめちゃん、せっかくあげたとに、マスクば使わんと?」
社屋を出ると、大橋先輩は当然のようにマスクをつけた。営業社員も、黄色いマスク姿だ。
「わ、私ちょっと、肌が弱くて、マスクつけられんとですよ……。あれ、田代さんは?」
デスクで書類整理をしていたので、当然一緒に行くと思っていた。
「ああ、あいつは西区やけんな」
男性営業社員が、そっけなく言って歩きだす。大橋先輩も、気にする様子もなかった。
いつも行く定食屋の前で、かなめは思わず立ち止まった。
「博多区在住の方は割引」
「博多市に賛成とレジで言えば割引」
そんな看板が、当然のように出されていたのだから。
「どうしたと、かなめちゃん。またメニューで迷いよるとね?」
「博多市割」の文字を前に硬直しているかなめを尻目に、先輩や営業社員たちは、足早に店内に向かう。大橋先輩も、一緒の営業社員も博多区在住だ。「西区やけんな」の言葉の意味がようやくわかった。
食事を終え、営業社員は支払いの際に当然のように免許証を出して、「博多市割」を利用した。大橋先輩は免許証を忘れてきたようで「博多市に賛成でーす!」と宣言して、割引を獲得していた。
「ほら、かなめちゃんも、免許が無かなら、宣言せんね!」
「え……ええ……。博多市に……賛成、です……」

そんなささやかな事件を皮切りに、博多とそれ以外の「福岡」の分断は、少しずつ、現実世界を覆いはじめていた。
「なぁんか、暮らしにくくなったもんやねえ」
がめ煮の大鍋をかき混ぜながら、おばあちゃんは不満顔だ。
「どこのお店に行ったっちゃ、博多市割やら、博多以外の人はお断りやら書かれて、気分の悪かばい」
「でも、おばあちゃんは生まれついての博多っ子やけん、博多で優遇されるとは嬉しかっちゃないと?」
かき混ぜる手を止めて、おばあちゃんは首を振った。
「そげなとは、博多らしゅうなかよ。博多はがめ煮文化やけんね」
「なんね、がめ煮文化って?」
「がめ煮の語源は、博多弁でがめ繰り込む(寄せ集める)やけんね。いろんな素材ば寄せ集めて、良かとこばっかり受け継ぐとが博多の文化たい。かなめ、ちょっと、どんたくの歌ば歌ってみらんね」
「な、なん? いきなり。え~っと、ぼぉんち可愛やねんねしなぁ~、品川女郎衆は十匁ぇ~……」
子どもの頃は、「しながわじょろしゅ」なんてわけもわからず歌っていたものだ。
「博多ば代表するお祭りの歌で、博多とは何も関係のなか、品川やらいう地名が出てくるとは、おかしかと思わんね?」
「そういえば、なんで?」
「幕末にお江戸で流行ったしり取り歌ば持って来たとげなたい」
「なんか、おおまん(いい加減)な由来やねぇ」
博多の祭りなのだから、地元の歌を使うとか、自分たちで一から作るなりすればいいのに。
「おおまんって言やぁ、そうかも知れんばってん、そげんして、他の地域の良かとこば取り入れて自分のもんにしてきたとが、博多の文化たい。元々博多は、江戸時代の鎖国の前までは、海外に向けて開けた港で、いろんな海外の文化が持ち込まれたとやけん、その影響もあるとかも知れんねえ」
おばあちゃんは博多の「がめ煮文化」を受け継ぐ者の表情で、再び大鍋をかき混ぜだす。
「そいけん、博多ば好いとるけんっていって、他の場所はさげすむごたることは、やっちゃいかんとたい」

おばあちゃんの思いとは裏腹に、「博多市」を望む声は、まるで目に見えないウイルスのように広がっていった。二〇二〇年の博多の街には、黄色いマスクをした人が日に日に多くなり、マスクをしていないと歩くのがはばかられるほどだった。
かなめには、「博多市の怨念」が昇華されないまま増殖していることの悪影響であるとしか思えなかった。それを解消することができるのは、この博多と、裏の「羽片世界」を行き来できる博とかなめだけだというのに……。
博との仲は、「玉せせり」騒動以来、決定的に決裂してしまった。プロジェクト会議には、かなめもお手伝いで参加していたものの、もう博は、完全にかなめを無視していた。
博がデザインを担当する公園は、再開発ビルの庭園部分と一階、二階部分の屋上をつないだ「立体公園」なので、ビルの建物のデザインと足並みを揃えての開発になる。博はいつも、他のデザイナーや建築関係の「頭の良さそうな」面々と一緒で、近寄ることができない。
いつのまにか、博多の街は二月を迎えていた。「玉せせり」騒動の前には、「博多のチョコのはじまりどころ」で有名な「チョコレートショップ」で、名物の「石畳」を用意して、バレンタインデーに博に渡そうと思っていたが、今はとてもそんな気分じゃない。「ホワイトデーにマシュマロをお返しする習慣は、博多の石村萬盛堂が始めたとよ」なんて、能天気な「お返しアピール」まで妄想していた自分が馬鹿みたいだ。
道ばたの電柱や商店のシャッターには、「福岡市を博多市に!」のスローガンがスプレーで殴り書きされ、住居表示は、「福岡」の上に「博多」のシールが貼られている。誰が言い出したわけでもなく、「福岡市を博多市へ!」の気運は盛り上がっていった。
「今年は、どんたく、どげんなるっちゃか……」
かなめは夜空に向けて、溜め息と共につぶやいた。
「博多どんたく港祭り」の時季が近づいていた。博多発祥の祭りだけれど、今では福岡市全体で盛り上がる祭りになり、ゴールデンウィークの、国内最大規模の集客を誇るイベントになっていた。
だが、「博多市」騒動のせいで、今年のどんたくは、雲行きが怪しくなっていた。ネット上では、博多の人間以外は参加禁止にする案や、博多だけを閉鎖して開催しようなんて過激な案すら出てきて、このまま開催したら、どんな騒動になるかしれなかった。

そんな中でも、祇園地区再開発ビルの計画は進み、公園プロジェクトの会議も、佳境に入っていた。
「皆さん、窓の外をご覧ください」
壇上に立つ博がスイッチを押すと、窓を覆っていたブラインドが動き、壁一面の窓から光が差し込んだ。窓の外には、オフィスビル群に囲まれた旧博多驛跡の公園を見下ろす事ができる。会議は、いつもは博多駅近くのホテルの会議室を利用していたが、今回は、再開発ビルのイメージが湧きやすいようにと、博の提案で、公園のそばのビルの貸し会議室を借りて会議をしていた。
「博多の中心は、もちろん博多駅です。そしてキャナルシティ、櫛田神社と川端通商店街、東長寺や承天寺を中心とする寺社群……。賑わいの拠点はいくつも存在しますが、それぞれが点としての賑わいにとどまり、有機的に結びついているとは言いがたい状況です」
街の行く末を憂えるように、プレゼンする博は顔を曇らせた。
「博多の街の点としての賑わいを、面としての広がりに変化させるためには、この公園が重要な役割を担っています。これから最終案を練り上げるにあたって、ぜひ、博多に古くから住む委員の皆さんのお考えを取り入れて行きたいと思います。今日はぜひとも、忌憚のない意見をお聞かせください」
博に促され、もっとも年嵩の委員が手を挙げた。櫛田神社の宮総代もしている人物だ。
「公園の入口に、大ぉきか、お多福さんのほしかなあ」
節分の時季の櫛田神社は、楼門の前に設置される日本一の巨大お多福の「口くぐり」が名物だ。そこを抜けると、無病息災が願えるとあって、冬の博多の風物詩だった。
「なるほど、それはいいですね。ぜひ、取り入れましょう!」
博が太鼓判を押すと、他の委員も手を挙げた。
「博多の公園やけん、いつでん山笠ば体験でくるごとしとかんといかんばい」
山笠では「台上がり」をつとめる委員が、競うように提案する。
「そりゃあ良か。それやったら博多にわかもくさ……」
要望はとどまるところを知らなかった。コンセプトも何もあったものじゃないのに、博は大げさに褒めそやし、委員たちを煽る。
「博多の象徴になる公園やけん、博多の人間しか入られんごとせんといかんな」
一人の委員が、腕組みをして、不穏なことを言いだした。
「そうたい、そうたい。中央区やら、早良区やら、福岡部の人間は、この公園に近づかせちゃいかんばい」
委員たちは、どんどんヒートアップしていった。
「何か、おかしかよ……」
委員たちの表情が、まるで何かに取り憑かれたようだ。
「もしかしたら……」
ここは旧博多驛の近く。「博多市の怨念」が地下に蓄積された場所のそばだ。怨念が影響を与えて、委員たちを動かしているのではないだろうか?
「博君、委員さんたちば止めんと……」
こんな偏った「博多びいき」をしていたら、ますます「博多市の怨念」が増殖してしまう。だが博は止めようともせず、冷笑を浮かべて、委員たちのヒートアップを放置していた。
「もしかして、博君、わざとね?」
博は返事をしない。羽片世界での「玉せせり」で、驛長とカタハネの側につくと宣言した博だ。もしかして、今日の会議を公園に近いこの場所にしたのも、委員たちの暴走を放置しているのも、その宣言の、行動としての表れなんじゃ……?
「ちょ……、ちょっと、待ってもらえんですか!」
我慢できず、かなめは委員でもないのに、声を上げてしまった。
「なんな、あんた、委員でもなかとに?」
「博多のことばなぁも知らん若かおなごが、口ば挟むな」
「そげんたい、そげんたい」
「そげなこと、関係なかでしょうが。皆さん、おかしくなっとるですよ!」
かなめは一喝して、委員たちを見渡した。若いかなめの啖呵に、委員たちは一瞬ひるんだものの、すぐに我に返って反論してきた。
「おかしかて言う方がおかしかたい。博多の新しかランドマークになるとばい? 博多ば贔屓して、何が悪かな?」
委員たちは、自分が怨念に「操られている」ことなど、知る由もない。
「なんとかせんと……」
委員たちは皆、博多の重鎮たちで、博多の祭りや行事のまとめ役でもある。彼らが怨念に操られて行事の方向性を決めてしまったら、博多の街は「ちゃっちゃくちゃら」になってしまう。
――「声」の主さん、助けてくれんね――
かなめは覚悟を決めて、つかつかと博に歩みよった。
「な、なんだ、かなめ……」
何事かと身構える博。かなめは有無を言わさずに博の足を踏んづけて逃さず、強引に手を握った。手をつないでいることは、机で隠れて委員たちからは見えない。
その途端、つないだ手から、不思議な力が湧き上がった。声だけの「誰か」が、博の動きを封じてくれた。
「え~、それでは、デザイナーの綱木さんから、公園をより博多らしくするための提案があります。私が読み上げますね」
「ほう、博多んことに詳しか綱木さんの案やったら期待が持てるばい」
委員たちの注目が、こちらに集まった。かなめは資料を手にして、ありもしない「提案」を読み上げるフリをした。
「博多には、唄い継がれた、博多ならではの歌がたくさんあります。この公園では、そんな音楽がいつでも流れるようにしてはどうでしょうか?」
「うんうん、そりゃあ良かなぁ」
委員たちが身を乗り出す。かなめは、どんたくの振興会役員でもある委員に、指を突きつけた。
「ちょっと、どんたくの歌ば歌ってもらってよかですか?」
「な……なんな? いきなり?」
突然のかなめの言葉に、委員は戸惑いを見せた。
「あら? 役員までしよらすとに、歌いきらんとですか?」
かなめの挑発に、委員は顔を真っ赤にして歌いだした。
「よかか、よおく聞いとけよ~ぼぉんち可愛や ねんねしなぁ~品川女郎衆は十匁ぇ……」
「ちょっとストップ!」
「な、なんな! 歌えて言うたくせに、すぐに邪魔ばしてから」
興を削がれてわめきちらす委員を、かなめは冷ややかに見つめた。
「博多のお祭りのどんたくの歌で、どうして品川やらまったく関係のなか地名が出てくるとですか?」
「そ、そいは……」
痛い所をつかれたように、委員が口ごもった。
「どんたくの歌の元は、江戸で流行したしりとり歌ですもんねぇ。博多びいきの委員さんたちは、もちろん知っとらすですよねぇ」
かなめは敢えて意地悪く言って、委員たちを眺め回した。
「それに、博多の大安売りの代名詞のせいもん払いだって、大阪の蛭子市の誓文払いを、こりゃ良かね、博多でもやってんもうって、持って来たものですもんねぇ。仲西会長?」
会議の実行委員長であり、川端通商店街の商店主組合会長でもある仲西会長は、ばつが悪そうに俯いた。
「博多は昔っから、海に向けて海外にも開けて、様々な文化ば受け入れて、融合させてきた、いろんな文化ががめ煮のごと混ぜ合わさって、発展してきた街でしょう? そげんして博多からよその文化ば排除しようとするこつは、自分たちの担って来た文化の否定にならんですか?」
すべておばあちゃんや博の知識の受け売りだったが、かなめはさも持論のようにまくし立てた。委員たちは、すっかり静まりかえってしまった。博が何か言いたげに身じろぎしたが、握った手に力を込めて、動きを封じた。
「皆さん思い出してください。この地に博多驛ができた時のことば……」
博多に古くから住む者であれば誰もが知る、議会が「福岡市」派と「博多市」派に二分されて紛糾した事件だ。その落としどころとして生み出されたのが、初代の博多驛なのだ。
「あの公園は、過去の福博の分断の象徴であった旧博多驛があった場所です。だからこそ未来に向けて、福博の融和の象徴としての空間にする必要があるとじゃなかでしょうか?」
かなめだけだったら、こんなセリフ、思いつきもしなかっただろう。「声」の主が、かなめの口を借りて、自らの思いを委員たちに告げているのかもしれない。でも少しは、自分の博多への思いも添えたかった。
「博多名物の明太子でちゃ、ご飯ばっかりやなくって、パスタやフランスパンとも、仲良くやっとるじゃなかですか。委員さんたちも、もういっぺん、よおっと考えて見てください」
かなめの提案に、委員たちは議論を始めた。かなめは博の動きを封じたまま、委員たちを見守り続けた。議論は喧々囂々と、いつまでも終わらなかった。そんな中、腕を組んで議論を聞いていた仲西会長が立ち上がった。
「明治のあの日……、博多市案と福岡市案は拮抗し、最後に議長が議長席を下りて、福岡市に一票を投じたこつで、決着がついたとたい。あたしらも、同じ形で決着ばつけんといかんごたるな」
そう言って、仲西会長は委員たちを見渡した。
「綱木さん。かなめさんの言うたごと、この公園は単に博多にある公園ってだけやなか。博多と福岡の、過去の分断と融和の象徴的な場所たい。そのあたりば盛り込んで、良か公園案ば出してくれんね」
「う、うぅ……」
かなめに動きを封じられた博は、返事もままならない。かなめは机の下で博の手を引っ張って、無理やりお辞儀をさせた。
どんたく後に開催される会議で、今日の議論を元にしたコンセプトの最終案を出すことが了承され、委員会は幕を閉じた。

続きはこちらから→第十話

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「博多さっぱそうらん記」とは

福岡県出身で現在も福岡に在住する作家、三崎亜記氏による新作SF小説。

1890 年の「福岡市の名前を巡る騒動」と2016 年に起きた「博多駅前道路陥没事故」から着想を得て、「博多を名付ける勢力が勝っていた世界」=「羽片世界」がもし福岡市にあったとしたら、その勢力が現実の福岡をも転覆しようとしているために陥没事故が起こったとしたら、という物語を紡ぎだしました。仮想の「羽片世界」の面白さはもちろんですが、「せいもん払い」「どんたく」「玉せせり」など福岡独自の風習も物語の骨子に組み込まれて入るため、ご当地小説としても楽しんでいただける作品です。

 

著者について

三崎亜記(みさき・あき)
福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。

2004 年に『となり町戦争』で第17 回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。デビュー作と『失われた町』『鼓笛隊の襲来』で直木賞の候補となる。そのほかの作品に「コロヨシ!!」シリーズ、『バスジャック』『廃墟建築士』などがある。

 

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