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シティ情報ふくおか初のウェブ小説連載 三崎亜記氏作「博多さっぱそうらん記」第三話

「ねえ、博君。何か、聞こえん? あれって……」
耳を澄ますまでもない。かなめにとっては聞き慣れた……、だけど、この時期には絶対に聞くことのないはずの「かけ声」だった。
「……イサァオイサァ! オイサァオイサァ! オイサァオイサァ!」
二人の目の前を、華麗に飾り付けられた「物体」が走り過ぎる。
「山笠の……飾り山?」
川端通商店街のイベント広場に置かれている、「飾り山」だ。四十人ほどの謎の「人物」が、舁き棒について動かしている。
「何だあいつら、変なコスプレしてるな」
博が首をかしげる。山笠を「舁く」時は、男衆は皆、「締め込み」と呼ばれるふんどし姿で、初めて見た観光客は、街なかでお尻丸出しの男たちに一様に驚く。目の前の謎の集団も、水法被に額に巻いた「手拭い」、締め込みを締めて足には脚絆に地下足袋と、山笠を舁く正式な装束だった。だけど博は、その姿を「コスプレ」と言ったわけでない。彼らは一様に、背中の左側だけにトンボのような細長い羽をはやしている。縁のほうは妙に角張っていたり膨らんでいたりと、いびつな形の羽だった。
「なんだか、貧相なサンバカーニバルの衣装みたいだな」
「あの羽の形、どこかで見た気がするとやけど……」
道行く人々は、時季外れの山笠を気にする様子もない。まったく見えていないようだが、そのくせ、飾り山が近づくとさりげなく避けている。呆然として飾り山の爆走を見守っていると、「コスプレ集団」の一人が立ち止まり、驚愕したように目を見開いた。

「何か、お前たち! なしてアタシらの姿が見えるとか?」
「それだけ派手に山ば動かしといて、何ば言いよると! ……って言うか、この博多みたいで博多じゃない世界は何ね? あなたたちって誰? 何でこげな時期外れに、山ば舁きよると?」
「そげんいっぺんに質問しなさんな。ちょっと待っとかんね。今、山ば止めるけん」
飾り山が止まり、「コスプレ集団」の代表らしき人物が、かなめたちの前に立った。
「アタシたちゃ、この博多の街ば守る、ハンの者たい」
そう言って胸を張る。背中の片方だけの羽が揺れた。
「もしかしてその羽って、コスプレじゃなくって、ホントに生えとると?」
「当然たい。これがアタシたちハンの者がハンの者である証やけんな」
羽が半分だけだから、「半の者」なのだろうか。そのいびつな形の羽の由来は、思い出せそうで思い出せない。
「なんで羽は片方だけなんだ? もしかして、昔はちゃんと二枚あったとか?」
博が指摘すると、ハンの者たちは、何か慌てたように互いに顔を見合わせ、口ごもった。
「ああっと……、ここがどこかっちゅう質問やったな。あんたたちが迷い込んだのは、この博多の裏の世界、羽片世界たい」
ハンの者が地面に棒で「羽片」と書いた。
「片方の羽で、羽片ってこと?」
「そうたい。アタシらは、博多の街ば守るために、この羽片世界で活動しよるとたい」
「博多を守るだって? 何を大げさなことを言っているんだよ」
博が鼻で嗤ったが、内心かなめも同じ思いだった。
「表の世界の者が、そげん思うとは当然たい。ばってん、アタシらがこの羽片世界で支えとらんやったら、博多の街は博多市の怨念に覆い尽くされてしまうとたい」
「博多市? 怨念? いったい何ば言いよると?」
博多市など存在しないし、「怨念」だなんて物騒すぎる響きだ。
「お嬢さん。あんた、この福岡市の玄関口の駅が博多駅ちゅうことば、疑問に思ったこつはなかね?」
「そげん言われたら……」
何度か日本の他の都市を旅したことはあるけれど、玄関口の駅は、都道府県名や県庁所在都市の名前のところがほとんどだ。「博多」なんて、福岡市のほんの一地域の名が、福岡市や福岡県の玄関口の駅の名称なのは、改めて考えると変だ。
「博多駅か……。確か明治の頃に、街の名称を福岡市にするか博多市にするかで争った結果、その名前になったんだったな」
博が過去の記憶を蘇らせるように言った。ハンの者たちが、我が意を得たりとばかりに頷く。
「当時は中央集権の時代やったけんな。福岡市にするごつ、一方的に政府からお達しがあったとたい」
「もともと福岡藩やったとやけん、そのまま福岡市になるとが自然な流れじゃないと?」
「ところが、それで収まらんとが、博多ん側の人間たい。なにしろ、その頃は福岡と博多じゃ、博多の方が栄えとったし、人口も議員の数も、博多の方がずっと多かったけんな。博多側の議員が、福岡市ば博多市に変更するっちゅう議案ば出したとたい」
「もともと、この地を黒田家が統治することになって、町人の町の博多の横に、武士の町の福岡を作ったのが、福岡って都市の始まりだからな。元から住んでいる博多の町民たちが、中央からの押しつけに、反旗を翻したってことだな」
博が自らの博多知識をひけらかす。
「博多の議員さんの方が数が多いとやったら、議会で多数決ば採ったら、博多市になりそうなもんやけど……」
「そこから、福岡側の議員の裏工作がはじまったとたい。博多の議員ば家から出さんごつしたり、議場までたどり着いても雪隠詰めにあわせたりして、いざ議会が始まると、出席できた議員は、福岡側と博多側が同数やったとたい」
「それやったら、多数決ば採っても決まらないじゃなかですか」
その場にいたようにハラハラしてしまう、漫画か映画みたいな展開だ。
「そげんたい。どうにも収拾がつかんし、このままやったら博多と福岡の決裂が決定的になってしまう。そいけん、最後には議長が議長席ば下りて、福岡市側に一票ば投じて、決着ばつけたとたい」
「福岡市になるとに、そげな波瀾万丈のドラマがあったとたいねぇ」
感心するかなめを尻目に、博はそんなの常識という顔だ。
「そげな風に決まったもんやけん、博多側は怒りが収まらん。福岡側には負い目もある。その罪滅ぼしの意味も込めて、市は福岡市になったばってん、驛には博多の名前ば冠したとたい」
「それで、ようやく一件落着したとですね?」
ハンの者たちが首を振った。
「博多市が実現できんやったとは、博多の者には痛恨の出来事やった。驛の名前ば博多にしたくらいのことで、恨みが晴れるわけがなか。自分の住所ば書くたんびに、屈辱がよみがえるとやけんな。福岡への恨みが静かに、そして根深く、人々の間に広がっていったとたい」
ハンの者が、深刻そうに腕を組む。
「福岡市への怒りや恨みは、博多ん者に代々語り継がれていった。その結果、博多の街には『博多市の怨念』が生じるようになってしまったわけたい」
「博多市の……怨念」
再び出てきた物騒な言葉に、かなめは眉をひそめた。
「今はもう、博多市騒動も、福岡と博多の対立も過去の話たい。ばってん、この博多の大地は人々の恨みを忘れることはなく、今も怨念ば生み出し続けよるとたい」
大真面目な顔で、ハンの者が言う。
「でも……、小さか時から博多に住んどるけど、怨念なんて物騒なもの、感じたこともなかよ」
「当然たい。アタシらがこの裏の世界で、うまく博多市の怨念ば集めて、プラスのエネルギーに変換しよったとやけんな」
この羽片世界とは、「博多市の怨念」の負のエネルギーを、正のパワーに変えるための場所なのだという。
「アタシらの、この羽片世界での活躍があったけん、博多の名前が全国で有名になったとばい」
ハンの者たちが胸を張る。確かに、博多の名前は今では全国区だ。クイズ番組で、「福岡市」と間違えて「博多市」と答える芸能人もいるくらいだ。だけどそれは、東海道山陽新幹線の終着駅が博多駅になったことや、博多人形や博多ラーメンなど、「博多」を冠したおみやげやグルメが有名になったからだと思っていた。
「博多に大きか祭りや行事ごとがあるたびに、大地から博多市の怨念が沸き上がって、博多に悪さばしようとする。アタシらはその怨念ば密かに集めて、博多の街ば守り続けてきたとたい」
「そんな大事な役目ば、人知れず、してもらいよったわけですね」
かなめが感謝の言葉を向けると、ハンの者たちは表情を曇らせた。
「ばってん……、ある時を境に、状況は一変したとたい」
「……何があったとですか?」
「博多駅が新しくなった年の十一月から、なぜか『博多市の怨念』ば、正のパワーに変換することができんごとなってしまったとたい」
「二〇一一年の十一月からってこと……?」
「アタシらは確かに昔は、集めた博多市の怨念ば、正のパワーに変換して、日本全国に送り出すこつがでけた……。ばってん今は、その方法が、どうしても思い出せんとたい」
ハンの者たちが、背中の片方だけの羽を、心細げに揺らした。
「そして、博多駅前の陥没事故が起きた頃から、怨念の出現が加速していったとたい。羽片世界に博多市の怨念がたまり続けて、とうとう、現実の博多に悪影響ば及ぼすごとなってしもうた」
「現実世界に悪影響って……。もしかして、せいもん払いに人が来んようになったとも?」
仲西会長も、博多駅が新装した年に売り上げが下がりはじめ、陥没事故の後から人出が激減したと言っていた。
「そうたい。博多市の怨念の影響たい。せいもん払いは博多発祥の行事やけん、怨念が多く集まるけんな」
ハンの者たちが、深刻そうに頷き合う。
「それじゃあ、俺たちがどうあがいたって、せいもん払いに客足が戻りはしないってことじゃないか」
博が、今まで無駄な時間を使ったとばかりに肩をすくめた。
「慌てなさんな。アタシらが、何のためにこの恵比寿巡行ばしよると思いよるとな?」
ハンの者たちは、せいもん払いで発生した「博多市の怨念」を飾り山に封じ込め、東公園にある十日恵比須神社まで巡行するのだという。神社まで運び込めば、「怨念」は消え去るのだ。
「なして、飾り山の恵比寿巡行で、博多市の怨念が消え去ると?」
「お告げがあったとたい」
心持ち声を潜めるようにして、ハンの者が告げた。
「アタシたちの心ん中に、お告げの声が響いてきたとたい。誰かはわからんばってん、懐かしか、求めて止まん声で……」
「そのお告げって?」
「博多市の怨念ば飾り山に集めんしゃい。その飾り山ば十日恵比須神社まで巡行して奉納すれば、怨念は消え去る……。そげんお告げが下されたとたい」
「それで、こげな季節外れに、飾り山を舁きよるわけね」
お告げを下した人物って、いったい誰だろう。ハンの者たちが博多市の怨念を正のパワーに変えられなくなったことと、何か関係があるんだろうか。
「おい……、こん二人、アタシらが見えるっちゅこつは、もしかして……」
「ああ、お告げの通りやったら、こん二人が……」
ハンの者たちが、二人の姿を期待の込もったまなざしで見つめる。
「ばってん、こげな若か奴らに、何ができるとや」
「そうたい。一人は博多弁もしゃべりきらんごたるとに」
半面、二人を冷ややかに見る者もいる。値踏みされるようで、いい気分じゃない。
「お告げは、一つだけじゃなかったとたい」
ハンの者の代表が、かなめと博の前に一歩を踏み出した。
「信頼しあった一組の男女が、手ば携えて恵比寿巡行ば成功に導いてくれる……。お告げはそげん下されたとたい」
「それが、私たちって思いよるとね?」
思わず博と見つめ合う。博が先にそっぽを向いた。
「お告げだって? くだらないな。そんなものに従う気はないよ」
博の態度には苛ついたが、かなめも、わけのわからない「お告げ」なんかに振り回されるのはまっぴらだった。
「そんなことより、早く元の世界に戻してくれないかな」
博は周囲の博多名物が並んだ店舗を見て、迷惑そうだ。
「そげん言われたっちゃ、アタシらが、あんたたちばこの羽片世界に連れてきたわけじゃなかけんな」
ハンの者たちは、素っ気なく言うばかりだ。
「どげんしたら、元の博多の街に戻れると?」
博みたいに羽片世界を毛嫌いする気はないが、元の世界に戻れないのは困る。
「アタシらも、お告げに従っとるだけやけんな。ばってん、お告げの通りに行動して、恵比寿巡行ば成功に導いたなら、あんたたちも元の世界に戻れるかも知れんたい」
なんともあやふやな話だ。自分たちが救世主になれるとも思えない。
「せいもん払いに人が集まらんとも、怨念のせいって言いよったよね。恵比寿巡行ば成功させたら、人が集まるようになると?」
「怨念ば昇華させたら、せいもん払いに人ば寄せ付けん障害は、何もなくなるけんな」
「ほら、博君。目的達成のためでもあるとやけん、協力ばせんね」
「ちぇっ、仕方がないなぁ……」
博も、ようやく重い腰を上げる気になったようだ。

「オッショーイ! オイサァオイサァ! オイサァオイサァ!」
飾り山が動きだす。協力するとは言ったものの、山を動かす「ハンの者」は充分すぎるほどにいるし、後ろをついて行くしかなかった。
山笠には、二つの神輿がある。男衆が実際に担いで動かす「舁き山」と、据え置きして人々の目を楽しませる「飾り山」だ。飾り山は、動かさないので高さも十メートル以上あり、戦国絵巻や神話を題材に、絢爛豪華に飾り付けられている。だけど、イベント広場に飾ってあったこの飾り山は、特殊な「動く飾り山」で、祭りの最中に実際に男衆が舁いて動かす山だ。
川端通商店街を抜けた飾り山は、国体道路に沿って東に向かって進みだした。
「あっ、流れ星!」
空に光る一筋の光。「流れ星」は、夜空を横切り、願い事を考える暇を充分に与えた後、こちらに向けて落ちてきた。
「えっ! えっ? 流れ星じゃなくって、隕石?」
頭を抱えたかなめを尻目に、光は飾り山に吸い込まれていった。
「な、なんね、あれは……?」
「あれが、博多市の怨念たい」
博多の街のあちこちから、邪悪な色合いの光がふわふわと立ち昇り、いくつかが集まっては流れ星のように落下して、飾り山へと吸収されてゆく。怨念を集めながら、飾り山は進んでいった。
「それにしたっちゃ、なんか、山の舁き方が様になっとらんね……」
幼い頃から、祖母に連れられて山笠を見てきたかなめだ。ハンの者たちの飾り山を「舁く」姿は、お世辞にもうまいとは言えなかった。いくら重たい飾り山だからって、ふらふらと蛇行しすぎだ。
「ふう……、ちょっと休憩するばい」
百メートルも進まないうちに、ハンの者たちは疲れ切った表情で山を止めて、痛そうに肩をさすった。舁き手の連携がうまく取れていないから、肩に負担がかかって痛めるし、すぐに疲れてしまうのだろう。
「そもそもなんで、飾り山ば十日恵比須神社に持っていくと? 博多のせいもん払いは、大阪から名前だけ借りてきて、えびす様とは何も関係ないはずじゃなかと?」
昨日、博の「暴走モード」で仕入れた付け焼き刃の知識だった。
「そん通りたい。そいけん、博多でせいもん払いが始まった頃から、博多商人の代わりにアタシらが、えびす様に誓文ば届けよったとたい。博多でえびす様て言うたら、十日恵比須神社やけんな」
自分たちが「せいもん払い」の賑わいを守ってきたとばかりに、ハンの者たちは鼻息が荒い。
「何かアイツら、おかしな態度だな……」
博がつぶやいた。休憩中ではあるが、ハンの者たちは、まるで何かの出現を恐れるかのように、しきりに周囲を気にしていた。
「まだ、気付かれとらんか?」
「大丈夫のごたる」
「ここはあいつらが作った世界やけんな。アタシらハンの者が好き勝手に動きまわりよるって知れたら、何ばしでかすか……」
ハンの者同士の、ひそひそ話しが漏れ聞こえて来る。
「なぁに、何か来ると?」
「い、いや、何でんなかばい。ほら、舁きだすばい。みんな山ぃつけぇ!」
慌てたように言って、再び山を動かしだすハンの者たち。
祇園町交差点で大博通りを横断した飾り山は、福岡大仏のある東長寺裏手の「御供所通り」と呼ばれる細い道に入っていった。
「飾り山が、こんな狭い道に入っていくつもりなのか」
博が驚くのも無理はない。昔ながらの下町の生活道路なのだから。「動く飾り山」は、確かに人が舁いて動かす特殊な飾り山だが、舁くコースは大通りだけだ。こんな細い道を通ることはなかった。
「十日恵比須神社に行くとやったら、こげな狭か道ば通らんでも、もっと広か道があるとに、なして?」
大博通りを港の方に向かって、呉服町交差点から地下鉄箱崎線に沿って進めば、山を動かすのもずいぶん楽なはずだ。
「ここは山笠の追い山のルートたい。ここば通ると、飾り山が櫛田神社の後押しば得られるけん、楽に進めるとたい」
ハンの者たちの動きがせわしなくなった。四人ほどが山の上に「台上がり」して、山の進む先を見据える。住宅密集地なので障害物も多く、上空には電線が張り巡らされている。
「なるほど、動く飾り山の本領発揮ってところか」
博がつぶやいた。「動く飾り山」の「動く」には、もう一つの意味がある。電線や信号など上空に障害物があると、飾り山の上部が下降して、高さを抑えることができるのだ。追い山の際には電動で動く「ハイテク」ぶりが見物客に人気だが、さすがに今日は電動では動かず、山に登ったハンの者たちが、電線があるごとに手動で高さを調節している。二つの「動く」を駆使して、飾り山は狭い道を進み続けた。

続きはこちらから→第四話

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「博多さっぱそうらん記」とは

福岡県出身で現在も福岡に在住する作家、三崎亜記氏による新作SF小説。

1890 年の「福岡市の名前を巡る騒動」と2016 年に起きた「博多駅前道路陥没事故」から着想を得て、「博多を名付ける勢力が勝っていた世界」=「羽片世界」がもし福岡市にあったとしたら、その勢力が現実の福岡をも転覆しようとしているために陥没事故が起こったとしたら、という物語を紡ぎだしました。仮想の「羽片世界」の面白さはもちろんですが、「せいもん払い」「どんたく」「玉せせり」など福岡独自の風習も物語の骨子に組み込まれて入るため、ご当地小説としても楽しんでいただける作品です。

 

著者について

三崎亜記(みさき・あき)
福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。

2004 年に『となり町戦争』で第17 回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。デビュー作と『失われた町』『鼓笛隊の襲来』で直木賞の候補となる。そのほかの作品に「コロヨシ!!」シリーズ、『バスジャック』『廃墟建築士』などがある。

 

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