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【美味本magazine2024】世界の「美味しい」を寿司のスタイルで表現する|鮨 蒼天

博多区住吉 | 寿司

鮨 蒼天

自然素材と匠の手仕事によって生まれた洗練された空間。美術館や別荘等を専門で手掛ける有名一級建築士が特別に設計を担当

 

世界の「美味しい」を
寿司のスタイルで表現する

 

キャナルシティ博多のすぐ近く、那珂川のほとりに店を構える『鮨 蒼天』。ほの暗い回廊を奥へと進めば、磨き上げられた6m超えのヒバのカウンターの美しさに目を見張る。炭を混ぜ込んだ漆喰の塗り壁もじつに美しい。

迎える大将は寿司一筋30年以上のキャリアを誇る泉龍希さん。18歳から3年間は市場で働きながら目利きの力を鍛え、その後寿司の道へ。老舗『たつみ寿司』では9年に渡り天神店の店長も務め「職人としての姿勢や創作寿司の奥深さを学ばせていただき、大変お世話になりました」と感謝を述べる。

 

五島産中トロのトリュフ乗せ。トリュフの香りを最大限に引き出すために千切り状に。トロの脂と組み合わさるとまた甘美な味わいに

 

基本に忠実でありながら常に工夫を凝らし、新鮮な驚きがある美味しさを創り出すのが、泉さんの真骨頂。ネタは毎朝4時に自ら長浜市場へと足を運び、最高のコンディションのものを厳選。中トロにはイタリア産のトリュフ、車エビには柚子酢のエスプーマを乗せて…という具合に、世界中の美味しいものを寿司のスタイルで提供する。久留米産のヒノヒカリと尾張産の赤酢で作るシャリは小ぶりで軽く、口の中ではらりとほどける。ネタとの相性もいい。

 

天草産の車エビ。身はミディアムレアに。エスプーマ状の柚子酢で爽やかにいただく

 

コースの構成もじつに巧みだ。前半の淡泊なネタに始まり、味覚を開かせる中盤を経て、大トロやウニなど華やかな終盤のフィナーレへ。昼は7000円(寿司12種・茶碗蒸し・味噌汁)、夜は18000円(寿司14種・小鉢・一品料理・蓋物・焼物・茶碗蒸し・味噌汁)のおまかせコースでぜひその手腕を堪能してほしい。色艶やかな柿右衛門や近代作家が手掛けた特注の皿や器も楽しみのひとつだ。

 

蓋物の一例「アラの鍋仕立て」。上品なダシの香り、野菜の食感も絶妙

 

『蒼天』という店名の由来を聞くと「豊かな恵みを育む玄界灘の青と、常に高みを目指す者の姿勢を見守る空の青、そして嘘偽りのない心を表しています」と泉さん。謙虚に技を磨き、偽りのない心で握る蒼天の寿司。すでに日本のみならず海外にもファンが増えており、博多の旅の新しい目的地にもなりつつある。

 

手巻きで供される北海道礼文島のウニ。高級なウニをたっぷりと贅沢に使用。濃厚な甘味に酔いしれる

 

SHOP INFORMATION ーーーーーーーー

鮨 蒼天(そうてん)
[所]福岡市博多区住吉1-6-9 杉原商店ビル1階
[☎]092-262-9333
[営]11:20~14:30/17:30~23:00
[休]日祝日
[Ig]@sushi_soten
[HP]https://sushi-souten.com/


※掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

 

 

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