【福岡パン】待ちにまった新装開店！10年目の新たなおいしさに感動!!

2021年05月13日 公開

パンを囲んでみんなが心地よくなる癒しの新パン空間。

訪れたのは南区花畑にある『ベーカリータツヤ』。

今年で9周年を迎える、パン好きの間では言わずと知れた人気ベカーリーだ。
10年目を迎えるにあたってオーブンを新調。その入れ替え作業に伴い、4月まるごと1カ月をかけて店内も改装。
そして、5月1日、装いも新たにリニューアルオープンした。
外から店内の様子がうかがえる外観。

白い木枠で縁取られたガラス窓。パンづくりの風景も垣間見える。
以前よりも見通しがよくなった分、開放感が増して、誰でも入りやすい造りになった。

今回のリニューアルの目玉と思われるのが、この特注の木製ドア。

特にこの丸い取手が心地いい。どこか『ベーカリータツヤ』のパンの印象とも重なる。

店内レイアウトも大幅に変更された。

店に入って右側。厨房側に大きなパンの販売棚。

左側に焼き菓子や食パンが陳列された会計カウンター。

店の奥には焼きたてのパンと予約されたパンの保存棚があり、その脇にはテラス（現在はコロナ対策のため休止中）がある。

天高で幅広な建物の特性を生かし、伸び伸びとしていて、そこぶる気持ちいい空間。
通路もゆったり。これならベビーカーや車椅子でも安心。

気をてらうでもなく、できるだけシンプルに。パンを中心に、作り手、伝え手、買い手、みんなが心地よくなる空間。
どことなく、どのパンもほっこり顔で寛いでいるようだ。

新オーブン絶好調！ハード＆リッチ系に要注目！

こちらがパンの陳列棚のすぐ後ろにある新しいオーブン。期待通りの機能を発揮してくれていて、すこぐる順調とのこと。

その好調さがよく見て取れるのがバゲットやカンパーニュといった大きなハード系のパンと、クロワッサンやフルーツデニッシュなどリッチ系の生地を使ったパンだ。

大きな欠伸でもしながら背伸びしているかのように窯伸びして、ぷっくり、ふっくら、きれいに焼き上げられている。

そんな新しい味わいが楽しめる、今回購入したおすすめのパンがこちら。

「穀物パン」（600円、ハーフ300円）。

外側はコンガリと香ばしく。中身は適度な水分を保ちつつ、ふっくら。切った瞬間、小麦の風味が立ち上がる。

『角切りベーコンとハニーマスタード フランスパン』（360円）。

フランスパン生地のサクサク感とフワフワ感が、具材の旨味と合わさって、よりしっかりと感じられる定番の一品。

『季節野菜のタルティーヌ』（370円）。

噛みしめるほど生地の味わいが広がるバゲットの上に、色鮮やかな旬野菜がもりだくさん！

『ソーセージとバジル フォカッチャ』（360円）。

ふんわりと軽やかなのに、味わい深さもある。炭酸系のおつまみにもぴったり！

『ハニートースト』（200円）。

『ベーカリータツヤ』開店以来の名物・食パンに自家製のはちみつバターをたっぷりと染み込ませてカリカリに焼き上げた、クセになる味わい。

『シナモンロール』（300円）。

風味豊かなブリオッシュ生地と自家製シナモンペーストがベストマッチ。

『グレープフルーツデニッシュ』（350円）。

サクサクのクロワッサン生地。瑞々しいカスタードクリームとグレープフルーツの甘みと酸味。高級スウィーツにも負けないおいしさ。

新しいけど、懐かしい。どんどん土地に馴染んでいくベーカリー。

今回は昼過ぎにおじゃましたので売り切れていたがサンドイッチ類もお見逃しなく。すべてのパンが出揃うのは10時半から11時前後とのこと。

パンと一緒に楽しみたいコンフィシュールやコーヒー、焼き菓子も充実。

詰め合わせにもしてくれるので、贈答用としてもおすすめですよ。

幼稚園帰りの親子や年配のご夫婦など、相変わらず老若男女と客層は幅広く、取材中も客足はひっきりなし。スタッフがその合間を見ては、SNSを見ていないだろう常連客、一軒一軒に電話で開店のお知らせをしていた。

新しい門出と共に10年目を迎えた『ベーカリータツヤ』。南区花畑という場所にしっかりと根を張り、地域と一緒に成長してきたパン屋は、9年の月日を経て、今なおますますその土地に馴染んでいっているように思える。

月日が無駄を削ぎ落とし、シンプルになった分、一見普通に見えるかもしれないが、ここにしかないものが確かにある。新しいけど、なぜだかより懐かしく感じる。そんな10年目の『ベーカリータツヤ』。その新しいおいしさ。ぜひみなさんも味わってみてください。