むにゃむ物語 第三章 ~あじむくん誕生~

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安心院飯(あじむめし)を食べて、すーっかり!元気になったむにゃむ。
「むにゃ~~♪」
今日もハウズで、みんなと楽しく、愉快に暮らしています。

お店に来る人たちと遊んだり、おいしいものを食べたり。
ときには、お店のすみっこで気持ちよさそうにお昼寝・・・。

ハウズには、むにゃむの大好きな場所が
どんどん増えていきます。

「ここも楽しい!むにゃ~。」
「こっちも好きだ!むにゃ~。」

そんな毎日を過ごしているうちに、
むにゃむには、たくさんのお友達ができました。

みんなと話していると、
いつも安心院の話をしたくなります。

安心院のお山。
上市(かみいち)の風のにおい・・・その風景。
朝霧のやさしさ。
おいしい食べものの数々。

そして、懐かしい人たちのぬくもり。

「安心院って、どんなところ?」
そう聞かれると、

「むにゃ・・・・・・」

むにゃむは、とーっても得意そうな顔をして、ニッコリ笑います。
だって、安心院はむにゃむが生まれた場所。

そして、大切な思い出がいっぱい詰まった場所だからです。

「もっとみんなに、安心院のことを知ってほしい!むにゃ・・・。」
そんな気持ちが、ドンドン膨らんでいきます。

懐かしさで胸がいっぱいになったむにゃむは、ある日、ふと思いました。

「安心院に帰ろう!そうだ!懐かしいお山に帰ろう・・・みんなのいる安心院に・・・」

そう決めたむにゃむは、ハウズのみんなにお別れをつげ、
久しぶりの旅に出ました。

山を越え、川を渡り、田んぼのあぜ道を風に吹かれながら、むにゃむはどんどん進んでいきます。
どんどん、どんどん・・・やがて――見えてきました。

懐かしいお山。
懐かしい匂い。
懐かしさが詰まった景色。

「むにゃ・・・・・・!」「むにゃ、むにゃ・・・・・むー」

むにゃむの足が、どんどん速くなります。
やっと・・・息も絶え絶えの・・・むにゃむを待っていたのは・・・

「あっ!」
「むにゃむ・・・・・・?」

そこにいたのは、むにゃむが上市(かみいち)で一緒に暮らした、あの子どもたちでした。

あの日、優しく包んでくれた子どもたちが、
懐かしい日々と変わらない笑顔で、そこに立っていました。

「むにゃむだ!」
「帰ってきたんだね!」

むにゃむも、うれしくて、うれしくて、

「むにゃ~~~!むにゃ~~~!」

3人(?)はしっかり抱き合って、大きな声で泣きました…涙ぽろぽろです。

久しぶりの再会。
一緒に遊んだり、食べたり、懐かしい思い出ばかりが、次々によみがえります。

野原で一緒にお昼寝したこと。
雪の中を、転げ回ったあの日。
ホカホカのごはんを笑いながら食べたこと。

そんな安心院で過ごした、あたたかな毎日、優しい日々。

「やっぱり、ここが好きだ!むにゃ~。大好きだ!」

むにゃむは、安心院に帰ってこれたことがうれしくてたまりません。
その夜、おなかいっぱいのむにゃむは、ぐっすり、ほーんとにぐっすり眠りました。

次の日から早速、むにゃむの安心院探検が始まりました。
久しぶりに帰ってきた安心院には、むにゃむが知らなかった、たくさんの産物があります。

そのひとつが――
ぶどう!

丘いっぱいに広がる、ぶどう畑。
紫色や緑色のぶどうが、それはそれはたくさん!数え切れないほど実っています。

「ぶどう?・・・むにゃ!」

むにゃむは、そのきれいな色に大喜び・・・とーっても甘い匂いがたまりません。

こっそりひと粒、食べてみると・・・・・・

「むにゃ!」

もうひとつ!

「むにゃむにゃ!」

またひとつ!

あまりのおいしさに、
むにゃむは毎日、毎日ぶどうを食べ続けました。

「モーニング・・・」でぶどう。

「ランチョン♪・・・」もぶどう。

おやつ・・・もちろん!ぶどう。

「安心院のぶどうって、なんて美味しんだろう♪」

安心院の風に吹かれながら、
ぶどう畑をランランラン・・・。

疲れたなー、
木陰でひと休み。

おなかがすいたなー
ぶどうをむしゃむしゃ。

そんな毎日が、凄ーーーく楽しくて、楽しくて・・・・・・
むにゃむはすっかり安心院の暮らしを
楽しんでいます。

ところが――
ある日の朝。

「むにゃ・・・・・・む・む・む?」

むにゃむは、びっくり!
なんだか、いつもと違います・・・白かった体に、ほんのり色が・・・。

「むにゃ・・・・・・?」
おてても。
あんよも。
少しずつ、少しずつ・・・・・・。

そして、ぶどう畑から吹いてきた風が
むにゃむの身体を包み込みました。

ぶどうの香り、 安心院の風。
朝霧のやさしさ、 豊かな自然。

そして、むにゃむを大切にしてくれる
町の人たちの温かい想い。

それらがひとつになって、
むにゃむをふんわりと優しく包み込みます。

「むにゃーーー⁈」

ぽわっ!

アレ・・・不思議なことに、
むにゃむの身体がやさしい光に包まれました。

光はどんどん、どんどん、強くなり、
ぶどう畑も、遠くのお山も、青いお空も、きらきらと輝きます。

そして――

何と言う事でしょう!
光が消えたその場所には、ワイン色に染まったむにゃむの姿が・・・

「むにゃ・・・・・・?」

むにゃむにも、何が起こったのかわかりません。
でも、なんだか身体が軽い。
そしてとっても元気。

心の中は、安心院への「大好き」が、
いっぱい、いっぱいあふれそう!

ワイン色に染まったむにゃむ・・・その姿を見た町の人たちは、びーっくり!

「むにゃむが・・・・・・!」
「ワイン色になってるョ!」
「なんだか、安心院のぶどうみたいだ!」

いつの間にか、みんなは、むにゃむの事を新しい名前で呼ぶようになりました。

安心院のことが大好きで、
おいしいものを、沢山知っていて、
安心院の魅力を
みーーーんなに伝えたいと思ってくれる・・・。

そんなむにゃむに、ぴったりの名前。

【あ・じ・む・く・ん!】の誕生です。

こうして、むにゃむは
みんなの「あじむくん」として、新しい一歩を踏み出しました。

ワイン色の「あじむくん」は安心院のことをもっと、もっと知りたくなりました。

ぶどう畑やワインのこと。
元気になれる温泉や珍しい食べもののこと。
あふれるほど豊かで美しい自然・・・。
そして、安心院で暮らす、心温かい人たち・・・。

知れば知るほど、もっと誰かに教えたくなる。

「こんなに素敵な場所があるんだむにゃ!」

「あじむくん」は、安心院の野山をめぐります。

今日は、ぶどう畑で、むしゃむしゃ・・・。
明日は、温泉の湯けむりにうっとり癒やされ・・・。
いつもおいしいものや楽しいことを探している「あじむくん」が、
安心院の魅力をハウズのみんなに伝えます。

むにゃむを慰めるためにハウズで生まれた、あじむめし(安心院飯)
それをきっかけに、結ばれた安心院とハウズ。

遠く離れた二つの場所が、少しずつ、つながっていきます。

「あじむくん」の旅は、まだまだ・・・始まったばかり!

今日もどこかで、 風に吹かれながら、
「むにゃ~♪」と笑っているかもしれません。

温泉にのーーーんびりつかって懐かしいハウズを思い出しているかもしれません。
もしかしたら・・・おいしいものを探して町歩きかな?

あなたがハウズで、もしかしたら安心院で、ワイン色のふしぎなものを見かけたら、
どうぞ・・・声をかけてください。

きっと、笑顔でこう答えてくれるでしょう。

「むにゃ・・・!」

今日も「あじむくん」は、安心院の魅力を伝えています。

安心院の「いいな」を、もっとたくさんの人へ。

これから「あじむくん」と一緒に・・・
あなたも!安心院の魅力を見つけていきませんか?

あじむくんの物語は、今も安心院で働き続けています。

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