むにゃむ物語 第二章 むにゃむと あじむめし(安心院飯)
ハウズで暮らしはじめた、むにゃむ。
最初は、見るもの、聞くもの、食べるもの。 なにもかもが新鮮で、毎日、毎日が冒険の連続!
朝になると、「おはよう、むにゃむ!」
「むにゃむ!げんき?」
と会う人、会う人、ハウズに来る人たちに声をかけられて、
「むにゃ・・・・・・♪」
それは、それはうれしそう・・・・
ハウズの中を、ぽてぽてと歩いてみたり、お気に入りのお庭で、ひなたぼっこをしてみたり。
おいしそうなものを見つけると、ちょこん!と座って、
「むにゃ・・・・・・」と見つめます・・・。
じーっとじーっと、見つめます。
そんなむにゃむの姿を見ると、みんなもたまらずに笑顔になります。
「むにゃむ、今日は何を食べるの?」
「むにゃー!」
「こっちにおいしいものがあるよ。」
「むにゃむにゃ!」大急ぎ・・・!
ハウズには、いろんな人がやってきます。
お買い物に来る人。 働いている人。 遊びに来る人。
おじいちゃん、おばあちゃん、パパやママと子供たち。
むにゃむは、そんな人たちと少しずつ仲良くなっていきました。とーーーーーっても仲良し。
一緒に笑ったり、おいしいものを食べたり、となりにチョコンと座ってお昼寝。
安心院の里で暮らしていたころとは、ぜんぜん違った毎日です。
むにゃむは、ハウズでの暮らしが、だーーーーい好きです。
そんな楽しい毎日を過ごしていたある日のこと・・・。
むにゃむが、いつものように窓の外を眺めています。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・クシュン・・・・・・」
なんだか変?・・・ちょっと元気がありません。
「むにゃむ、大好きなおやつの時間よ。」
「・・・・・・」
うれしそうな笑顔がありません。
みんなが声をかけても、ジーーーッと座ったまま。
なんとなくお目目がうるうる・・・遠くを見つめます。
むにゃむが思い出すのは、
安心院のお山、なつかしい里山の風景です。
上市(かみいち)の麦畑。
雪の中を転げまわった思いで。
爽やかな畑でのお昼寝。
そして・・・一緒に暮らしていた優しいおかあさんと、大好きな子供たち。
「むにゃ・・・・・・」
「・・・・・・」
「クシュン・・・・クシュン・・」
「あ・じ・む・・安心院に帰りたいなーーー。」
そんな気持ちが、むにゃむの小さな胸の中で、少しずつ・少しずつふくらんでいきました。
しぼんでしまいそうなむにゃむの様子を見て、ハウズのみんなは心配しました。
「むにゃむ、どうしたのかな?」
「ちょっと寂しいのかもしれないね。」
「ホームシックかな?」
「安心院が恋しいのかな・・・・・・」
みんなで考えて・・・考えて・・・
あることを思いつきました。
「そうだ!」
「懐かしい安心院のごはんを食べたら、きっと元気になるんじゃない?」
「そうだネ!やってみようョ。」
そこで、力を合わせて、安心院のおいしい食材をいっぱい集めました。
安心院のお米、お野菜、お肉・・・
安心院でつくられた、 いろいろなおいしいもの。
ひとつ、ひとつ、それは、それは大切に調理していきます。
そして、できあがったのが……
「あじむめし(安心院飯)」。
テーブルいっぱいに並んだ、安心院のごはん、、、安心院飯!おいしそう・・・!
「むにゃむ、できたよ!」
「安心院のごはんだよ。」
「安心院飯!一緒に食べよう!」
むにゃむは、テーブルいっぱいのお料理をじーっと見つめます。
ふわっと立ちのぼる香り、どこか懐かしい匂い!
どこか懐かしい匂い。
安心院で過ごした日々を思い出させる、お料理の数々です。
むにゃむが、 そっと一口食べてみると・・・・・・
わーーーっ・・・懐かしい!
思わず「むにゃ……!」
慌ててモグモグ、もう一口。
「むにゃむにゃ!」
そして、また・・・
気がつけば、 むにゃむのお顔は、くしゃくしゃの笑顔でいっぱい!
「おいしい‼」むにゃむのお目目はうるうるです
「よかったね、むにゃむ。」
「元気になったね!」
むにゃむは、 みんなの顔を見ながら、
「むにゃ~~♪」
と、ニッコリ笑います、笑顔満開。
不思議なことに、「あじむめし(安心院飯)」を一緒に食べていると美味しくって、みんなまで元気になってきます。
「これ、おいしい!」
「なんだか、ホッこりするね。」
「また食べたいな。」
気がつけば、テーブルを囲んでいる人たちも、みんな笑顔、笑顔。
安心院の材料で作ったお料理には、おいしさだけではない、何かが詰まっているようです。
ふるさとの味・・・かな。
大切な人を思う・・・そんな気持ちにさせる。
そして、「元気になってね」という、やさしい思い。
それがひとつのお皿にのって、誰かのところへ届く!
ハウズでは今日も、「あじむめし(安心院飯)」が人の心を温めています。
ちょっぴり疲れた人を元気づけたり、
少し勇気がほしい人の背中を・・・そっと押したり。
寂しい気持ちの人に温かさをとどけたり・・・・。
むにゃむは、あじむめし(安心院飯)を食べるたびに思います。
「遠く離れていても、大好きな安心院は、ちゃんとここにあるんだ!」
むにゃむは、すっかり元気になりました。
むにゃむは今日も、おいしいものをおなか一杯食べて、
たくさん笑って、ハウズに来る人たちを、にこにこ見守っています。
のーーーんびり「むにゃ……♪」
ハウズにはいつも笑顔があふれ、楽しいことやかわいいものがある。
おいしいものがあって・・・
そして、ちょっと元気になれる。
「むにゃ……♪」
ハウズに来れば、笑顔があふれ、あなたも笑顔になれる。
そんなハウズが、むにゃむは大好きです。
安心院の「おいしい」と、ハウズの「楽しい」が出会って生まれた、
「あじむめし(安心院飯)」。
今日も、誰かを元気に! 誰かに勇気を!そして、誰かに温かさを!
さあ、あなたも「あじむめし(安心院飯)」を食べてみませんか?
むにゃむの物語は、まだつづきます。