名店の味と志を受け継ぐ手打ち蕎麦 校長から転身した店主が届ける渾身の一杯「清栄庵」|佐賀県唐津市

『清栄庵』

蕎麦の名店として親しまれた『里味庵』の跡を引き継ぎ、令和8年8月8日に『清栄庵』をオープンさせた市丸明彦さん。店名には父・榮一さんの名前から一文字を取り、その志を継承する強い思いを込めた。

今年3月まで小学校の校長を務めていたが、父が倒れたことをきっかけに一大決心し、予定を早めて伝統の暖簾を守る道へ。まだ教わりきれていなかった技術も多かったが、父の弟子に教えを乞いながら鋭意努力を重ねている。さまざまな産地の蕎麦粉を取り寄せて吟味し、父の味をベースに自分なりの理想を追う姿が印象的だ。

看板メニューとして高い人気を誇るのが、蕎麦本来の豊かな風味と香りがダイレクトに味わえる『粗挽きそば』。仕込みに十分な時間と細やかな心遣いを要する手間暇かけた品で、一度食べたらその奥深い味わいの虜になり、リピートする客が後を絶たない。

また店内では客とのコミュニケーションを何よりも大切にしており、会話のきっかけにと会計はあえて現金のみにこだわっている。「うちの蕎麦のファンになってほしい」と語る店主の情熱が詰まった一杯を体験してほしい。
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