むにゃむ物語 サイドストーリー ~むにゃむが つないでくれたもの~
おばあちゃんの部屋にあった、たくさんのぬいぐるみ。
その理由に気づいたのは、大切な人を見送ってしばらく経ってからのことでした。
おばあちゃんの部屋には、しろくまのような、
まんまるいぬいぐるみがたくさん並んでいました。
大きいもの、小さいもの、ちょっと形の違うもの。
どれも、おばあちゃんが大好きだったキャラクターです。
おばあちゃんが亡くなったあと、その部屋を片付けていたお母さんと女の子は、
並んだぬいぐるみを一つひとつ手に取るたびに、
おばあちゃんとの思い出がよみがえって、涙が止まりませんでした。
数日後、女の子はお母さんと一緒に、近所の雑貨店にふらりと立ち寄りました。
店内に足を踏み入れた瞬間、女の子とお母さんは顔を見合わせました。
「これって、もしかして…」
あの、おばあちゃんが大好きだったキャラクターが、たくさん並んでいました。
「このキャラクターは『むにゃむ』というんです。ここ、ハウズのキャラクターなんですよ」
思わず尋ねた女の子に、店員さんが優しく教えてくれました。
一緒にいたお母さんも、驚きを隠せません。
「そうだったのね……おばあちゃん、このお店で買ってきていたのね」
おばあちゃんの部屋にあった、あのぬいぐるみたちの理由が、ようやくわかりました。
きっとおばあちゃんも、この店に何度も足を運んで、
むにゃむを一つ、また一つと連れて帰っていたのでしょう。
胸の中に、また新しい思い出があふれてきます。
悲しさだけじゃない、あたたかい涙でした。
むにゃむが、つないでくれた。
おばあちゃんと、女の子と、お母さんと。
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