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【ふくおかさん家のうまかもん】『礫耕(れきこう)栽培』で通年変わらぬ美味しさを『元岡トマト』 ~Produce of Fukuoka City~

“福岡市内産”食材の競演

福岡市内で採れた食材を使い、それぞれの特色を生かして名店のシェフたちが腕を振るう。
家庭料理とはひと味違ったプロの技を堪能しよう!

 

限られた地域だけの
全国でも珍しい栽培法

 糸島半島東部に位置する福岡市西区元岡エリアでは、昭和40年代から地域の名を冠した『元岡トマト』が栽培されている。

 現在は3軒が土に苗を植える『土耕栽培』を行い、11件が土の代わりに火山礫(簡単に言うと軽石)を敷きつめて、水を循環させて育てる『礫耕(れきこう)栽培』を行う。

 『礫耕栽培』は『水耕栽培』の一種であるが、一般的なそれとは栽培法が異なる。あまり耳馴染みのない『礫耕栽培』について、元岡礫耕とまと部会の富永孝文さんから話を伺った。

 「火山礫は水はけと通気性が良く、また、循環させる水はくり返し使えるので、管理しやすい栽培法だと思ってます」と富永さんは話す。

 ハウス内の温度管理は欠かせないものの、通年で安定供給できるのが『礫耕栽培』の魅力。火山礫は3年に一度くらい残根を取り除いて洗浄することで、半永久的に使い続けられるというエコな側面もある。

ビニールハウスの中は、冬場でも日中は20℃以上を保っている。CO2の供給と併せて光合成を促し、トマトはすくすくと成長していく

安定供給を目指して
品種も試行錯誤

礫耕栽培と受粉に利用しているマルハナバチについて、ユーモアを交えながら説明。富永さんの話に料理人も興味津々の様子

 富永さんはこれまで大玉の品種『かれん』を栽培していたが、近年は夏場になると高温で表面が割れることが悩みの種だった。状態によっては直売所やケチャップの原料として販売などを行っているが、廃棄せざるを得ない量も多いのだ。そこで今冬からは同じく大玉の『麗姫(れいき)』を試験的に導入。裂果の発生が少ない極硬玉の品種で、割れずに出荷できる量の安定化を図っている。


福岡市内産野菜の
広がる可能性

栽培しているのは大玉トマトで、ずっしりとした重みを感じる

実がしっかりしていて、カットしても崩れにくい『元岡トマト』は、酸味と甘味のバランスが良い。「炊飯器に米といっしょにトマトを丸ごと入れて、塩やコンソメを少し加えます。ご飯が炊けたら、混ぜて食べるとおいしいですよ」とおすすめの食べ方を教えてくれた。

 今回、生産者と消費者をつなぐことをコンセプトにしている『&LOCALS』から、廃棄するトマトの葉を草木染に活用できないかという提案もあった。

 福岡市内産の野菜を飲食店で利用してもらうだけでなく、”食”以外の可能性も広がって見えてくる産地見学ツアーだった。

 

JA福岡市 元岡礫耕とまと部会
富永 孝文さん

福岡市出身。「トマトの花は黄色やオレンジ色でとってもきれいなんですよ」とやさしい笑顔の富永さん。夏場の高温対策のため、2025(令和7)年から表現が割れにくい品種『麗姫(れいき)』の栽培も新たに始めた

 

◆Instagramでも生産者さんや飲食店の情報をお届けしています!

うまかもん @umakamon_fukuokacity

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