指定有形文化財『旧安川邸』をカラフルな布で彩る。イワミズアサコ個展「布とつながるキメコミアートの世界」【2/11~2/23】

世界各地の布や廃材、伝統織物をリミックスし、独自の表現「キメコミアート」を生み出すファブリックジョッキー・イワミズアサコの個展が、北九州市の指定有形文化財『旧安川邸』で開催!
本展では、110年の歴史を誇る『旧安川邸』の趣ある空間に合わせ、選び抜かれたキメコミアート作品を展示。重厚な建築美と鮮やかな作品群が心地よく響き合い、赤・青・黄といった極彩色を用いた大型作品から、地域の伝統工芸と融合した新作まで、多彩な表現が並びます。
■ファブリックジョッキー・イワミズアサコ / Asako Iwimizu

日本の伝統技法「木目込み」を、現代的な視点で解体・再構築した表現が、イワミズアサコの「キメコミアート」です。接着剤を一切使わず、素材そのものと向き合う制作スタイルは、日本の伝統工芸「木目込み人形」の技法を、現代アートとして新たに息づかせています。
「サステナビリティ」と「ポップ」を融合させた作品は、国内外のコレクターやファッションブランドからも高い評価を獲得。近年では「Nobu Hotel London」での個展開催や「BankPark Yokohama」への大型作品提供、『真多呂人形』とのコラボレーションなど、工芸の可能性を広げる活動を精力的に行なうアーティストです。
■KIMEKOMI ARTとは?

日本の伝統工芸「木目込み人形」の技法をベースにした現代アート。接着剤や縫製を一切使わず、土台に彫られた溝へ布を押し込むことで制作しています。布が持つ豊かな質感や立体感を活かし、本来は廃棄されてしまう端切れなどに新たな価値を与える“アップサイクル”の手法として、近年注目を集めています。
■イワミズアサコ個展「布とつながるキメコミアートの世界」
明治期から歴史を刻んできた『旧安川邸』という特別な場所で、過去から受け継がれてきた伝統と、未来への責任が静かに交差する本展。循環型社会における「豊かさ」とは何かをアートを通して優しく問いかけてくれる展示になりそうですね。
<出展作品(一部)>

『James the Grizzly Bear』
サイズ:1940×1120×35mm 素材:Polystyrene Foam, Fabrics from around the world
作者コメント:この作品は、日本で制作を開始し、ロンドンへ渡って完成を迎えた「旅する作品」です。ジェームスの顔には、日本の伝統的な「小倉織」を使用し、凛とした表情を演出。そして彼が纏う洋服には、英国紳士服の聖地・サヴィル・ロウ(SavileRow)の老舗生地店で私が直接選び抜いた、伝統的で上質なウールタータンを使用しています。日本の「粋」と、英国の「格式」。二つの国の伝統織物が、海を越えて一つの作品の中で美しく調和しています。

『Jacob the Arabian Oryx』
サイズ:530×455mm 素材:Polystyrene Foam, Fabrics from around the world
作者コメント:「一度は滅びかけた魂が、再び立ち上がる」アラビアオリックスは、かつて野生絶滅の状態から、保護活動によって奇跡的に復活を遂げた伝説の動物です。その不屈の精神と、長く鋭い角を持つ気高い姿を、日本の「侍(SAMURAI)」のイメージに重ねて擬人化しました。ヤコブが纏うのは、日本の武士道精神を象徴するような装束。素材には、希少な日本の伝統織物を使用し、静かなる闘志と誇り高い美しさを表現しています。絶滅の危機を乗り越えた彼が、今、武士のように静かに未来を見据えています。
イワミズアサコ個展「布とつながるキメコミアートの世界」
▶2026年2月11日(水・祝) ~ 23日 (月・祝)
時 9:00~17:00(最終入館16:30まで)
会 北九州市指定有形文化財 旧安川邸(北九州市戸畑区一枝1-4-23)
休 火曜
料 入場無料
問 北九州市指定有形文化財 旧安川邸
☏ 093-482-6033
