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【あの街の名店に聞く、愛され続ける理由】ナガタパン 箱崎店

 あの街の名店に聞く、愛され続ける理由。
行列が絶えないパン屋、地元で長く親しまれる名店。
そこには必ず、パン作りへのまっすぐな信念があるはず。
店主にその思いを聞きました。
 
 
ナガタパン 箱崎店
人生は諸行無常。変わらないものも大切だけど
変化してより良いものになってほしい。
 
 
 
店頭には毎日約60種類以上のパンが並ぶ。創業当時からの味は残っていないが、時代に合わせて少しずつ改良を重ねている。最近は、使用する砂糖を黒糖に変更した
 
 福岡市東区・箱崎。筥崎宮の目の前に、17年前から地域の人々に親しまれている『ナガタパン箱崎店』がある。先代からパン作りを受け継いだ2代目・永田秀人さんが立ち上げた店だ。「パン・ナガタとしていくつか店舗展開をしていて、東区で良い場所を探していたときに今の物件を見つけたんです。以前は雑貨屋でしたが、もともとは食堂だったそうで、昭和の懐かしい雰囲気が残っていたんですよ。それが気に入って、”この空気をそのまま生かしたパン屋にしよう“と思ったんです」と永田さん。
 
 
左/現店主の林さん。妻・加代子さんやスタッフとともに、 店を日々切り盛りしている
 
 店内には、瓶コーラの自動販売機や瓶牛乳の冷蔵庫など、昭和の香り漂うレトロな什器が並ぶ。パンも永田さんが子どもの頃に食べていた懐かしい味を再現し、具材も一から手作りすることにこだわった。宣伝は一切しなかったが、オープン当初から地域の人たちが次々と訪れ、たちまち評判に。「初日からだんだん人が集まってきて、2日目は開店と同時に完売。追加で焼いて15時に再オープンしたら、長蛇の列ができていて驚きました」と永田さんは笑う。

 
放生会の際に店前で行なわれたジャズ演奏の様子。
 

 「地域との繋がりを大切にしたい」という思いから、放生会の時期には店の前でジャズ演奏を行なうなど、地元の人との交流も積極的に続けてきた。「6年くらい続けたね。200人くらいお客さんが集まって、ちょっと大変だったけど(笑)。でも楽しかったですよ」と懐かしそうに語る。 

 
右の皿には創業当時からあるクリームパン(220 円)と練乳パン(200 円)。味は変わっても、見た目は当時のまま。左の皿のオニオン(240円)とサーモンクリームチーズ(400円)は新しい人気メニュー
 
2階のイートイン席。もともと平屋だった店舗を改装して設けたもので、窓際のカウンター席からは筥崎宮を望むことができる。ホットコーヒー(200円)は10杯分の1000円チケット有。
 
 ’18年頃、永田さんは店を引退し、現店主の林さんへとバトンを託した。「時代とともにパン業界も変わっていく。自分の感覚と少しずつズレを感じるようになって、”なくなるくらいなら、変化した方がいい“と思って任せたんです」。今も変わらず地域で愛されている理由について、永田さんは「地域に根付く人ってなかなかいないんだけど、彼(林さん)は本当にすごいと思う」と話す。職人として共に働いた林さんだからこそ、永田さんの思いを受け継ぎ、ナガタパンらしさを守り続けているのだろう。昭和の温かみを残しながら、時代とともに進化していく『ナガタパン箱崎店』。受け継がれた思いは、これからも街とともに歩み続ける。

 
オリジナルグッズも販売中。缶バッジやストラップは300円のガチャガチャで手に入る。筥崎宮のおは じきをモチーフにしたオリジナルデザインのトートバッグ(1000円)もパンの持ち帰りに便利。

 

『ナガタパン 箱崎店』

[所]福岡市東区箱崎1-44-20
[電]092-643-8680
[営]8:00~18:00

[休]火曜

[席]13席

[P]なし
カード/不可 ※現金のみ

[Instagram] hakozaki8739nagata

 

 

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