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【福岡肉本2025】福岡もつ焼き新時代 [2/2]

 

福岡もつ焼き新時代

もつ焼きとは、東京の下町に生まれた庶民の味である。
豚の内臓を串に刺して焼き上げるこの料理は、戦後の食糧難を背景に、
限られた食材を無駄なく使う知恵から生まれた。
関東では焼鳥と並ぶ定番として根づいたが、
福岡では長くその文化が定着することはなかった。
もつ鍋、酢もつ、そして久留米のダルム――
福岡には古くから“もつ”を食べる習慣があったにもかかわらず、
豚もつを串焼きにするというスタイルは地域に根づいてこなかった。
そんな中、2008年創業の『塩田屋』が、丁寧な仕込みと独自の調理法で
もつ焼きを打ち出し、福岡にもつ焼きの魅力を伝えてきた。
さらに2021年、西新に誕生した『てしまや』が関東仕込みのスタイルで注目を集め、
日常的にもつ焼きを楽しむ客層を広げた。
2022年には東京から『狼煙』が福岡に進出。
そして、2025年夏、平尾・警固で店を展開する『ふるや』グループが、
新たに『もつ焼き ふる矢』を開業するなど、専門店の動きが一気に加速している。
豚もつを串で味わうという選択肢が、今、福岡の日常に根づき始めている。
ここから先、この街の“もつ焼き”は、どこへ向かうのか。
新時代の入口が、今まさに開かれた。

 

 

 


 

| 博多区上川端町 |

『 もつ焼 狼煙博多 上川端本陣 』

 

大衆のためのもつ焼き文化を福岡へ

 

『炭火もつ焼』(1本143円~)。右からしろ、黒みの、ちれ、たん奥、かしら

 

 東京で4店舗を展開する『もつ焼つみき』が、福岡進出の旗艦店として構えたのがこちら。「九州で狼煙をあげる」との思いを込めて店名を付けた。オープンは2022年10月。櫛田神社からすぐ近くの川端商店街にあり、祭りやイベントのときは賑わいの中心となる界隈だ。

 

八丁味噌ベースの名物『ドロもつ煮込み』(638円)

 

 その日の朝仕入れた豚モツは、素早く下処理して店内で串打ちまで行う。冷凍を一切せず、生の状態で使うため、低温調理で提供する刺し類の質も高い。「どこまでも、大衆のために存在したい」と話すのは店長の五味義徳さん。その言葉どおり、手頃な価格に加えて、客の満足度を追求する真摯な姿勢が伝わってくる。

 

鮮度抜群の『もつ刺』(各638円)。上ミノ、ハツ、タンなど全5種を用意
低温でレアに焼き上げる『特製タンカルビ炭火焼』(638円)。焼き石付きで、好みの焼き加減に調整できる
那珂川ビュー!週末は2階で昼飲み

 

 

『もつ焼 狼煙(のろし) 博多上川端本陣』

[所]福岡市博多区上川端町4-233

[電]092-600-4194

[営]17:00~23:00(土日祝12:00~、日曜~22:00、 金・土曜~翌1:00)

[休]なし

[席]62席

[駐]なし

カード/可、QRコード決済可

[Instagram] @motsuyaki.noroshi

 


 

| 博多区住吉 |

『 もつ焼 ふる矢 』

 

博多のもつ焼きの入口、ここに誕生!

 

鮮度の良さには自信あり!『もつ焼き』(1串275円)
店長・矢羽田さんが焼くから『やっちゃん焼き』(650円)。数種類のホルモンを鉄板で豪快に焼き上げる名物料理

 

 平尾と警固で人気店を営むふるやグループが、新たに挑むのは〝もつ焼き〞。2025年7月、実力店が集うキャナルシティ博多の『KUOHKA』に新店を構えた。

 

つるんとした食感が絶妙な『こぶくろポン酢』(450円)

 

 豚・牛の各部位を厳選した串は、部位ごとに塩やタレを使い分けて提供。老舗のホルモン卸が扱う九州産の新鮮なモツを仕入れ、丁寧な下処理から焼きの工程まで、一つひとつに気配りを行き届かせている。串焼きに加え、低温調理の刺身や鉄板料理も揃い、昼飲みからはしご酒まで、シーンを問わず立ち寄れる構成も魅力だ。「福岡のもつ焼きを盛り上げたい」と語る店主・古里優介さん。その熱い思いが、博多にもつ焼きの新風を吹き込む。

 

梅ひじきと薬味、柚子ベースの自家製ドレッシングで仕上げた『大人のキャベセン』(400円)
挑戦を支える最強タッグ!

 

 

『もつ焼き ふる矢』

[所]福岡市博多区住吉1-2 キャナルシティ博多地下1階 KUOHKA内

[電]未定

[営]11:00~15:00/17:00~23:00

[休]なし

[席]29席+スタンディング6席

[駐]なし

カード/可、QRコード決済可

[Instagram] @motsuyaki_furuya

 

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