【新連載】Fuku Spo – ラグビー／垣永 真之介（サントリーサンゴリアス）

2018年01月25日 公開

近年盛り上がりを見せているラグビーが『ふくすぽ』に登場。『シティ情報Fukuoka』1月号より連載中。ぜひ本誌の方でもチェックを！

サントリーサンゴリアス／垣永 真之介

ダイエット目的でラグビーを始めました。

ラグビーを始めたのは幼稚園の年長のとき。生まれも育ちもほぼ福岡なんですけど、幼稚園の１年間だけ神奈川に住んでいたんです。で、その頃、激太りしまして（笑）。親が幼稚園の先生から「太りすぎているのでスポーツをさせた方がいい」とアドバイスを受け、ラグビーを始めることになりました。小学生になるときに福岡に戻ってきて、草ヶ江ヤングラガーズに入団。東福岡高校を卒業するまで、福岡で過ごしました。サントリーサンゴリアスには、福岡出身の選手が何人かいて、２つ上の竹下祥平選手は草ヶ江ヤングラガーズ、東福岡高校でも一緒でしたし、１つ上の中靏隆彰選手は西南学院中学時代から凄く目立つ存在で、高校時代に福岡県の選抜チームで一緒になり、大学も一緒だったこともあって、特に仲がいいですね。

福岡に帰省するときに行くのは、キャナルシティ博多にある「ゆとりの空間」。料理家の栗原はるみさんのお店なんですが、母がそこで働いているので、よく行きます。あと、地元に近い荒江の「焼鳥満月」や「鉄なべ」も行きますね。といっても、料理上手な母の手料理がいちばん。実家でご飯を食べることも多いですね。

まずは試合に出続けて日本一になることが目標

ラグビーは15人で試合をするのですが、球技の中でいちばん人数が多いスポーツで、一人が頑張っても絶対に勝つことはできません。みんなで協力するという素晴らしさがあって、だからこそ、素晴らしい仲間ができるところが魅力だと感じています。大きな人もいれば小さな人もいて、足が速い人も遅い人もいる。ポジションごとに役割があって、みんなが活躍できる場があるというのが、いちばんいいところだと思いますね。

昨シーズン、大きな怪我をしてしまって、10ヶ月近くラグビーをすることができませんでした。今年５月に復帰しましたが、新たに沢木敬介監督が就任され、求められるレベルが凄く高くて。復帰後はそれなりにいいプレーができているという実感はありますが、試合に出続けることが難しいシーズンになっていますね。選手として、いい勉強になっているので、今後、しっかりと試合に出続けて、まずは日本一になることが、目の前の目標です。

2019年のW杯は大いに盛り上がって欲しい

ラグビー界最強、最速のプロリーグといわれるスーパーラグビーというリーグがあるのですが、2016年から日本の「ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ」が参戦しています。初年度はスコッドに選出してもらい、さまざまな経験をさせてもらいましたし、日本代表として試合に出場したこともありますが、今は、サントリーサンゴリアスで安定して試合に出ることがいちばんですね。そこでしっかりと活躍できれば、自ずと代表への道が拓かれるはずですから。2019年には日本でワールドカップがあります。自国開催というのは、僕の人生で最後かもしれませんし、もちろん、出場できたら光栄だなと思いますが、そこに一歩でも近づけるよう、今はただ頑張るのみです。

ラグビーのワールドカップは、オリンピック、サッカーのワールドカップと並ぶ世界三大スポーツ大会の一つと言われています。それが日本で開催されるというのは、とても凄いこと。アジア初開催ですし、絶対に貴重な経験になるはずです。身長が２m以上、体重が１２０kgといった選手たちがもの凄いスピードでぶつかり合う迫力は、なかなか見られるものではないですよ。ラグビーは展開の多い球技です。その迫力に圧倒されながら、楽しく見られるスポーツだと思うので、より多くの人に知ってもらって、日本大会、特に地元・福岡で開催される試合は大いに盛り上がって欲しいものです。福岡の試合会場であるレベルファイブスタジアムは、球技専用のスタジアムでトラックがないため、選手をより身近に感じることができます。人と人とが思いっきり当たる音などもよく聞こえますし、より迫力を体感できるのではないでしょうか。また、フィールドにいる選手たちにも声が届きやすいので、ぜひ大きな声援を送って欲しいと思います。

自分のポジションはPR（プロップ）といって、いちばん体重の重いポジションで、試合中もなかなか目立たないといわれています。でも、こんなに大きな体の人がこんなプレーができるんだ！こんなに目立てるんだ！というところを、ぜひ福岡の皆さんに見ていただけたらと思います。福岡は人が温かい街。皆さんの温かい声援をお待ちしています。

※シティ情報Fukuoka 2018年1月号本誌掲載