【スペシャル鼎談】アナウンサーの デート・恋愛・結婚生活とは? [2/2]
スペシャル鼎談
アナウンサーのデート・恋愛・結婚生活とは? [2/2]
こだわりも願望も強いタイプだったのが、結婚してから「まあいっか」、「流れに身を任せよう」と思えるようになった
――皆さんのデート事情についても聞かせてください。アナウンサーだと、街中でデートをするにも気を遣いそうですが。
アナウンサーはいち会社員。キャナルシティで手を繋いでデートしていました

若林:デートに関しては私、何も気にしたことがないです。キャナルシティで普通に手を繋いで歩いていました。芸能人やタレントさんでも何でもない、いち会社員ですから。
長岡:「別によくない?」と僕も思います。ただ、特に女性アナウンサーは周囲からイレギュラーな目で見られがちですよね。
若林:今も何も気にしていないです。ご飯の時も個室じゃなくて、普通にカウンターの居酒屋に行ったり。
長岡:デートはどこが印象的でした?
若林:二見ヶ浦の海を見に行ったりとかはありましたけど、私、付き合って一年で結婚したので、いわゆるデートスポットにはそんなに行ってないんですよ。2カ月経った時にプロポーズされたんですけど、入社してまだ3年の25歳だったので、「無理無理。私、30まで結婚しないから」と言って一度断って。でも、「2人ならお互いをもっと向上させられる」との言葉に私も決意したんですよね。浜﨑さんは、お相手は趣味のサウナ仲間だったの?
浜﨑:いえ、全然サウナ好きじゃなくて。ただ、夫は私の好きな銭湯から30秒ぐらいのところに当時住んでいました。
長岡:え、決め手は立地!?
浜﨑:そういうわけじゃないですけど、最初に出会った時、「すっごい良いところに住んでる!」と私は思いました(笑)。相手は元々関東が住まいで、一年半遠距離して、夫は向こうの会社の仕事をテレワークでしながら一年ぐらい行き来していて。もうそれも大変だとなって、結婚を期に夫が会社を辞めて縁もゆかりもなかった福岡に来て、新しく仕事を始めました。来てもらった側としては、そこの感謝がまずあります。
長岡:デートは東京で?
浜﨑:東京でも、福岡でもしていました。福岡では一緒にサウナに行ったり。お互い食が好きなので、一緒に作ることもあるし、食べに行くこともあります。付き合う前から変装とかせず。私もやっぱり、「会社員なので」という基準は根底にあるのかもしれないです。
長岡:「あのデート、よかったな」という2人の思い出は?
知床五湖でのデートで、「猛獣に襲われて死んでも、この人ならいい」と思ったんです

浜﨑:付き合ってすぐの頃、知床に行ったんです。「知床五湖」という湖が5個あるところを散策するんですけど、もしかしたら猛獣が出るかもしれないという場所で。「この人と一緒に、もしかしたら猛獣に襲われて死んじゃうかもしれないけど、この人だったらいい」と思えたんです。
長岡:何がそう思わせたんですか?
浜﨑:全然違う仕事で、自分には持ってない才能を持っている人が良くて。考え方も基本的に違うし、「そういう考え方があるんだ」と新しい発見ができるというか。私は基本ネガティブなんですけど、夫はポジティブだから「なんでそんな考えになっちゃうの」みたいな。そういったところですね。
――長岡さんは、お相手は宮崎のアナウンサーで、デートはどのように?
長岡:めっちゃ気を遣っていました。妻が出ていた宮崎の情報番組は視聴率20%とか取るんです。だから、もれなくみんな妻のことを知っているんですよ。
浜﨑:じゃあ宮崎じゃデートできない?
長岡:場所は限定して、ちょっとピークタイムを外して桜を見に行ったりとか。宮崎のデートで印象的だったのは、都井岬。野生の馬が放牧されている岬があって、そこからの夕日がもう信じられないぐらいのパノラマ。一面の海に夕日がぽつりと落ちていくようなダイナミックな景色で、それが最初のデートでした。
――ただ、どうしても周囲の目は気になりそうですね。
妻が人気者すぎて、彼女のホームである宮崎のデートではかなり気を遣っていました

長岡:たとえば妻が馴染みの店だと、僕は「しっかりしなきゃ」って。僕の勝手な印象で「武田華奈ちゃんを不幸せにしたら許さない」とみんなから思われていると。「この人だったら」と思ってもらえるように、しっかり丁寧に振る舞わないというのはあったかもしれない。対・宮崎県みたいな感じだったので(笑)。福岡にいる時より、そういう意味では緊張感がありましたね。
若林:宮崎では「どんな男だ」という目で見られるわけですね。
長岡:結婚した時、ロスじゃないけど妻のインスタグラムのフォロワーが500人ぐらい減ったんですよ。で、僕、逆に増えたんです。「減らねえんだ」と思って。
浜﨑:減ってほしかったんですか(笑)。
長岡:若干(笑)。女性ファンが減るかと思ったら、まるで減る兆しがない。
――皆さん、結婚後に心境だったり仕事への変化はありましたか?
長岡:うちの場合は妻が辞めて福岡に来てくれたので、やっぱり妻にも健やかに働いてもらいたいなという思いではいます。ただ、日々反省ですね。洗濯とか風呂とかトイレ掃除とかは、できるだけやらせてもらおうと。妻が読んだらと思って喋っちゃいますけど(笑)。
浜﨑:育休も取られていましたよね。
長岡:そうですね、半年ほど。もう自分一人の体じゃないというか、家庭の代表者として話すので、言葉にはより気を遣うようになりました。
若林:私はご飯を結構作ったりするようになったことで、「今、この野菜が安いんだ」とか、そういう暮らし目線がすごく増えたので、自分が取材する時にもそういう目線を入れられるようになりました。子どもが生まれてからは「ベビーカーで街を歩くのって、結構段差があって大変なんだ」とか、どこにエレベーターがある、授乳室やオムツ替えのトイレはどこにある、みたいな目線で街を見るようになりました。子育ての苦労や喜びも含めて自分が味わうことで、本当に人々の暮らしに共感できるようになったなというのはありますね。そういうことを少しでも放送の中に入れられたら…といった意識にはなったと思います。
長岡:僕も、一人の時はエレベーターに乗らなくなりましたね。必要な誰かに使っていただきたいし。子どもが生まれてからの変化はそういう意味では大きいかもしれないです。
浜﨑:私はちょうど30歳で結婚したんですけど、20代はアナウンサーとして仕事をとにかく頑張ろうと思って突っ走ってきたから、結婚を機にちょうど分岐点というか、人生の第2ステージみたいな感覚で。これまでは人生の大半を仕事が占めていたのが、今は仕事で「こうしなきゃいけない。こうじゃなきゃいけない」みたいなこだわりがちょっとずつ減って、プライベートも充実させよう、家庭のことも優先させようみたいな気持ちです。仕事へのこだわりが良い意味で薄まってきて。結構こだわりも願望も強いタイプだったんですけど、「まあいっか」、「流れに身を任せよう」みたいな考えができるようになりました。それは多分、自分一人だったら「仕事仕事!」となりがちだったのが、家庭やパートナーのことを考えられる時間が増えたからで。そこは結婚して一番良かったポイントかな。
若林:逆に私、「結婚して子どもが生まれても仕事は手を抜かないぞ」みたいな感じだったから、ワークライフバランスを考えられるようになったのは最近になってようやくかもしれないですね。まだね、私が出産した19年前ってワークライフバランスがあまり考えられていない時代だったから。「子どもを産んでも、どれだけ会社に迷惑かけずに独身時代と同じように仕事をするか」みたいなところで、ちょっと頑張っちゃっていた部分はあったかもしれない。男性の育児休業もまったくない時期だったので。今は色々幅広い見方になってきて、私も仕事とプライベートはしっかり区別するようになりました。
浜﨑:私はたまたま結婚と「ももち浜ストア」のMC卒業が一緒だったので、そういうタイミングというのもあるのかもしれないです。
長岡:結婚してバランスというか、家庭での時間を大事にしようというのと、「結婚したからこそやらな」みたいなものと、二極化するとまでは言わないですけど、どっちもありますよね。それが難しさでもあり、人生の醍醐味なんだろうなと思うところはあったりします。
若林:見ていて、雰囲気にマイルドさが最近加わったなという気がする。
長岡:本当ですか。たしかに、個人的なことはどうでもよくなりました。自分が別にどうこう言われるとか、自分がどう見られるとかがどうでもよくなっちゃいましたね。家族に対してとか、もっと社会に対してとか、そういう感じに思考が変わっていったかも。……なんか最終的にデートを通り過ぎて結婚観やライフワークバランスの話になっちゃいましたね(笑)。
