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【あの街の名店に聞く、愛され続ける理由】C’est Tres Bon(セ・トレボン)平尾店

 あの街の名店に聞く、愛され続ける理由。
行列が絶えないパン屋、地元で長く親しまれる名店。
そこには必ず、パン作りへのまっすぐな信念があるはず。
店主にその思いを聞きました。
 
 
C’est Tres Bon(セ・トレボン)平尾店
 
受け継がれる技とぬくもり。
23年変わらない手ごね製法が紡ぐ、
地域に愛される優しい味わい。
 
 

 
 
 平尾の街で長く愛されるベーカリー『セ・トレボン』。福岡を代表する老舗和菓子店『石村萬盛堂』が、新たな挑戦として手がけ、’02年に誕生した。店の歴史を振り返るにあたりベーカリー事業部責任者の大賀啓一郎さんに話を聞いた。「『石村萬盛堂』は今年で創業120周年、『セ・トレボン』は”日々の生活にちょっとした彩りと幸せを“という思いのもとスタートし、創業23年目を迎えました」と、大賀さん。開業にあたり当時福岡でハード系パンの第一人者として名を馳せていた大西かおりシェフを迎え、フランスの製法を基礎としたバゲットなどのハード系パン専門店として歩み始めた。活気あふれる厨房では大西シェフ率いる”トレボン軍団“と呼ばれる職人たちが日々パン作りに情熱を注ぐ。
 
 
 
 
 創業当初から変わらぬ姿勢は今も受け継がれ、流行に左右されることなく地域の方々に優しく寄り添っている。『セ・トレボン』を象徴する看板メニューといえば、やはり『レトロバゲット』と『プチミルクバゲット』。大西シェフのレシピを守り、手ごね製法で手間ひまをかけて丁寧に焼き上げられている。1日あたり15キロ前後の小麦を大きなボウルに入れて手でこねる工程は並大抵の作業ではなく、経験と確かな技が不可欠だ。「現在は10名の職人のうち、わずか3名の”手ごねのスペシャリスト“がその技を継承して伝統の味を引き継いでいます。もっちりとした食感、噛むほどに深みのます味わいは唯一無二です」と、大賀さん。初期の頃から在籍する、職人の蓼原さんは「ハード系のパンに欠かせない酵母は創業時から秘伝の自家製酵母を注ぎ足して大切に使っています」と教えてくれた。
 

人気のバゲットをはじめ常時約60種のパンが並ぶ。イートイン席が設けられており、ゆっくり店内で過ごすことができる。
 
バゲットに練乳とミルクをオリジナル配合した自家製クリームをサンドした定番品の『プチミルクバゲット』(240円)
 
週末と祝日限定の『ボンボローニ(プレーン)』(380円)。手作りのカスタードクリームに純生クリームをブレンド
フランスパン生地にハーブや香辛料で焼き上げた北欧産のサバを挟んだスパイシーな「鯖サンド(カレー味)(680円)」
 
青森県産の生サーモンと北海道クリームチーズを組み合わせた『胚芽パンのサーモンサンド』(530円)は1日10個限定!
創業時から続く看板メニュー『レトロバゲット』(大)(420円)、(小)(300円)。手ごねならではの食感が楽しめる
 

 しかし、創業から10年ほど経った頃から、新たなトレンドのベーカリーショップやドーナツ専門店のオープン、コロナなどの影響により、ブランド力が少しずつ低下していった。そんな中、2年ほど前から、ブランド再生の取り組みが本格化する。大賀さんは、ベーカリー事業の責任者として、商品開発や生産管理、設備や店舗投資など現場の基盤整備を進め、職人が安心してものづくりに専念できる環境を整えた。そうして〈ふくや〉の明太子を使った『めんたいバゲット』や『鯖サンド』など新商品が誕生し、売上は徐々に回復することに。店頭には約60種類ものパンが並び、伝統の味わいを守りつつ、新しい魅力も添えられている。変わらぬ姿は街の風景の一部となり、今日も食卓に小さな幸せを届けている。

 
 
木漏れ日がさす『セ・トレボン平尾店』エントランス。左から営業本部次長/ベーカリー課の大賀さんと、パン製造スタッフの溝端さん、光岡さん

『C’est Tres Bon(セ・トレボン)』

[所]福岡市中央区平尾5-3-46
[電]092-533-9722
[営]9:00~18:00(土曜、日祝日8:00~)

[休]第3水曜

[席]30席

[P]あり
カード/可

[Instagram] cesttresbon12

 

 

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