【美味本2025】世界を席巻したスペイン料理その味を福岡で味わえる幸福|
L’Ermita
(レルミタ) 中央区黒門

世界を席巻したスペイン料理その味を
福岡で味わえる幸福

まるで海外旅行気分本場スペイン・レストランの味
ミシュランガイド広島・愛媛2018特別版にて1つ星を獲得、ゴ・エ・ミヨ東京・北陸・瀬戸内2018にて3トックを獲得すると、その後も3トックを維持。日本全国の食通が訪れるすごい店が2024年、福岡にやってきた。カタルーニャ地方の現代スペイン料理をベースにしたコンテンポラリーな料理を提供。スペインに行かずして、スペインの当世風料理が楽しめる。
広島出身のオーナーシェフ・浦上昌(まさる)氏は、大学卒業後、地元で就職したものの、料理への情熱が高じて都内のフランス料理店へ。修行中、ある方からの言葉に背中を押され、あてもないまま、まずはイタリアに渡る。当時は『エル・ブジ』をはじめとした、新しい調理法や今までにない素材の組み合わせなど、革新的料理の風が吹いたエキサイティングな時代。そのままフランス、そしてスペインと最前線を経験した。
14年間の欧州滞在を経て帰国後、2015年に広島で店をオープン。スペイン大使館主催の品評会など、福岡に訪れる機会が多く、何度も足を運ぶうちにいずれは福岡に住みたいという気持ちが大きくなり、5年ほど前から移転の構想を立てていたそう。だがコロナ禍もあり具体的に店探しができたのは2年前から。平和記念公園が近くにあり川のそばで…と、広島の店と似たような環境であることから、大濠公園に近い黒門を選んだのだそう。

一品で完結する料理をメリハリをつけながらコースに仕立てる。マダム役としてホールを担当するのは小野瀬雪乃さんだ。
「浦上が好きなカタルーニャ料理をはじめ、バスクやガリシアなど、スペインは地域ごとに独自の食文化を持つ多様性のある土地柄です。スペイン料理店と聞くと、タパスやパエリアなど、バルの料理をイメージされる方が多いかもしれませんが、ここではコンテンポラリーな本場のレストランの味を提供しています。現地のレストランで食事をしているような感覚で楽しんでいただきたいです」と小野瀬さん。現地では16皿ほど提供していたそうだが、さすがに日本人は食べ切れない人が多いので、少な目にしたそう。とはいえ、すでに満腹になったところにデザートが2種とたっぷり3時間のスペインへの時空を超える旅。
料理を運んでくれる小野瀬さんの詳細な説明もさることながら、食後にシェフがテーブルに挨拶に来てくれてからの会話がこれまた楽しい。スペインには9年滞在したそうで、サン・セバスティアンの3つ星レストランでも腕を振るっていたそう。「バル人気で世界中から観光客が訪れていますが、サン・セバスティアンは面積当たりでミシュランの星付きレストランが世界一多い街ですから、ぜひレストランにも足を運んでほしいです」と浦上さん。スペイン各地のワインを取り揃え、スペインビール(中には、あの『エル・ブジ』が作ったビールも!)や料理に合うドリンクを少しずつ味わえるペアリングもお願いできる。
スペイン語で「隠者の庵」という意味の店名通り、大通りから1本入った隠れ家的な場所にあるミニマルだけれど上質な空間、テーブルの上に集中できるように計算されたライティングで、特別な日にふさわしい。広島時代からウワサを聞きつけた県外からのグルメな客が多く、福岡に移転してからもその傾向にあるらしいが、福岡にいながらにして本場の星付きレストランの食体験ができるのだから、行かない手はない。

左.最高気温30℃以上の時季に提供するガスパチョから、『メロンのガスパチョ』。取材時はまだ提供中で、酷暑疲れの身体に染み渡りパワーをもらえる感動のスープ!/右上.海のものと山のものを組み合わせ、クロワッサンのザクッとした食感と豊かな風味にアンチョビの塩味、いちじくのやさしい甘味が口の中で一体となる『クロワッサンのボカディーリョ、アンチョビといちじく』/右下.オマール海老の味噌のソースが海×山の組み合わせを美味しくまとめた『オマール海老×鶏肉、コライユソース』
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