【美味本2025】‟裏天神”の六三四グループが鉄板焼きをスタート!|中央区 渡辺通 『すみ劇場 一六八』

新規開店より難しいのは、繁盛し続けること
人気継続のために大切なことを、日々実践
福岡の人気焼き鳥店で16年経験を積み、『やきとり六三四』を渡辺通にオープンした森公秀さん。’12年のオープン当時は通りが暗くて人通りも少なく、12年後に豪華なビルが建つ今の繁栄ぶりがとても想像できないほどだった。このエリアに続々と姉妹店をオープンさせ、「裏天神」と名付けたのが六三四グループの森代表だ。焼鳥、原始焼き、寿司+原始焼きと業態を広げ続け、串刺しの魚介類を炉端で焼く原始焼きが大ヒットした『すみ劇場むさし坐』は、インバウンド客が8割を占めるほどに。スタッフも食材も臨機応変に行き来できるほどの近さで、入りきれない客を誘導するにも効果的だ。
そしてピカピカの真新しいビルの1階に3月にオープンしたのが鉄板焼きと原始焼きの店『すみ劇場一六八』。

「新しいことに挑戦しようと思えるのは、人との出会いが大きいです」と、森代表。「料理だけでもダメで、やはり人がいないと繁盛店にはなりません」。飲食店に逆境の時でも新たな展開を打ち出し、そして話題をさらう手腕に脱帽だ。
「焼鳥屋なら自信がありますが、初めての業態はいつも怖いですよ。でも挑戦し続けることが大事です。スタッフ一人ひとりの人間性や思いが大切。美味しい料理、清潔で居心地が良いの店舗、スタッフのトークやおもてなし、それらのバランスと総合力が必要です。福岡には美味しい店、良い店がたくさんあり、差別化するには、お金をかけて店をカッコよくするのは最低ラインの準備。それをした上で、繁盛し続けるのが一番難しいんです」。
『一六八』の店舗もデザイナーに「賞を獲るくらい、思い切りやってください」と頼んだというステキな内装で、外観も「扉は高級寿司店が採用するような、高級感に溢れすぎちゃいました」と森さんが自嘲気味に話すほど素晴らしい。キラキラ輝く扉を入れば、カジュアルなとん平焼きなどの鉄板焼きや原始焼きも食べられて、若いカップルから接待まで、幅広い層が利用できる上に、特筆すべきはまた行きたいと思わせてくれる接客の良さだ。
今や、アルバイトまで含めるとグループ総勢200名近くを抱える森さん。複数店展開する焼鳥店の代表に飲食業のイロハを教えてもらっただけあり、日々欠かさずに大切なことをスタッフに伝え続ける姿勢は、まさに師匠と同じなのだ。エネルギーを必要とするこのスタイルは、スタッフへの愛情がなければできないこと。
「かつての自分を知っている人は、まさかこんなに複数店舗を展開するなんて想像できないほどダメな社員でした」と語る森さんだが、恩師に系列店の店長を任されていたのだから、それは謙遜だろう。「裏天神ブームの立役者」は、今度は焼肉店を10月にオープン予定だそうで、森さんの挑戦と「裏天神」の盛り上がりは、今後もまだ続き広がりを見せそうだ。

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