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【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/渡邉陸

渡邉陸(Watanabe Riku・背番号79) 

 

育成からまたも新星登場!!

プロ初スタメンで2本塁打

衝撃デビューの4年目捕手に熱視線!

プロ初先発の5月28日。先発投手をリードするだけでも大変な捕手というポジションにして、2本塁打を含む3安打5打点の活躍を見せた渡邉。若手捕手として攻守両面で期待されている渡邉が、育成入団から4年目で結果を出せた理由とは−。

 

捕手としての決意 チームの勝利を最優先に

5月から一軍で試合に出る機会をもらい、今は一軍で活躍する喜びと楽しさを感じている毎日です。チームが勝つことが何より優先と思って試合に出ているので、個人成績に対する、過剰なプレッシャーも感じていません。もちろん、自分が打って、チームも勝つことが理想ですが、バッテリーを組む大関(友久)さんが投げやすいように試合を組み立てていくことが一番大事だと思って試合に出ています。控えの日も、ブルペンに入って、中継ぎ投手の球を受けたり、話をさせてもらったりしています。特に、(リバン)モイネロさんや又吉(克樹)さんなど、バッテリーを組んだことのない先輩とよく話をしますね。一軍の投手はテレビでしか見ていなかった選手が多いので、実際に「こういう球を投げるから」と教えてもらってから受けると、意図があって投げていたことがわかりますし、勉強になります。今は(同じ育成出身の)大関さんの時しか(ミットを)被っていませんが、連日リードすることになると感覚も変わってくると思うので、より経験を積んで、1試合でも多く任されるように頑張っていきます。

 

転機は2年目 現状打破が未来を拓く

 

捕手になったのは、小学5年生。監督に指名されたのがきっかけです。バッティングに自信を持てるようになったのは、高校時代から。当時は、1番の夢である「甲子園出場」を目指して練習に明け暮れていました。2年生の時にチームは夏の甲子園出場を果たしたのですが、僕は怪我でベンチに入れず。とても悔しくて、高校で野球をやめることも考えていましたね。

ホークスの育成に指名され、最初に頭に浮かんだのは、千賀(滉大)さんや甲斐(拓也)さんといった、育成から第一線に上り詰めた選手たちの存在です。「ホークスの育成なら、成長できるかもしれない」。そう思って入団しました。ただ、1年目は怪我で1年の半分はリハビリでしたね。それも中学、高校と同じ肩と腰の痛みだったので、このままでは絶対活躍できないと思い、意を決しました。2年目から本格的に体幹とウエイトのトレーニングを取り入れ、食事も見直しました。体を大きく、強くすることを目的にしていたので、体重は入団時の78キロから84キロに増え、打球もスイングスピードも格段に速くなってきました。

そのタイミングで高谷(裕亮/現:二軍バッテリーコーチ)さんが引退されたので、今年は一軍に上がるチャンスがある、そのチャンスを絶対ものにしたいと強く思っていました。オフには中村(晃)さんの自主トレに参加させてもらい、バッティングを磨きました。キャンプでは、王貞治会長にインコースのボールをどうさばくかを教えていただきました。よく質問に行けたなと、思われているかもしれませんが、王会長から「何でも聞きに来なさい」という声かけがあったので聞きに行けたんです。他にも、憧れの捕手であり、捕手として唯一の日本メジャーリーガーである城島(健司)さんから「投手としっかりコミュニケーションを取りなさい」とアドバイスいただいたことも心に響いています。

将来的に目指しているのは、打って、守れる捕手。これから1試合でも多くチームが勝てるように、打つ方も守る方も頑張っていきます。応援をよろしくお願いします。

 

プライベートに関する質問

Q.一番リラックスできるのは?

「HUNTER×HUNTER」のアニメを見ている時ですね。漫画を見てから好きになり、アニメにもハマりました。アニメ全般が好きという訳ではないので、見ているアニメはそれだけですね。

Q.今年から福岡市に一人暮らしになったそうですね。福岡市の印象は?

福岡最高です!熊本出身なので身近な県ではあるのですが、住んでみると、ご飯も美味しいし、何でもあるし、便利だし。本当に良い街だと実感しています。

 

<プロフィール>

2000年生まれ、熊本県出身。2019年育成ドラフト1位でホークスに入団。入団2年間は三軍戦の出場にとどまったが、将来性を期待され’21年8月に支配下登録。’22年5月24日に一軍昇格を果たし、代打で一軍デビュー。その4日後に捕手として初先発を果たし、猛打賞5打点の活躍で勝利に貢献した。

 

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