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【福岡SDGs】リサイクルはアップサイクルへ。マーケティング、ブランディングで社会性のある事業をサポート『ジェヌイン・プランニング株式会社』

これまで廃棄物として捨てられていたものの見方を変えて、より価値のあるものとして生まれ変わらせる「アップサイクル」は、ごみ削減につながるだけでなく、自然界からの資源を新たに取らないことや、リサイクルなどで素材に分解するためのエネルギーを消費しないことから環境保全にも貢献できる。

久留米市に拠点を置き、マーケティングやブランディングで起業支援を行なっている『ジェヌイン・プランニング株式会社』は元の製品の特長を生かしつつ、より価値の高いものを生み出すアップサイクルに取り組んでいる。「SDGsの推進もあり、環境を考えた製品開発に取り組む企業も増えてきましたが、『作りたい物』を作っていたり、『ニーズがない物』を作ってしまい、売れないというご相談もよく耳にします。『作りたい物』と『売れる物』は違うのです」と話すのは代表取締役社長・松田ひかりさん。

【ジェヌイン・プランニング株式会社 代表取締役社長 松田ひかりさん】九州産業大学芸術学部を卒業後、上京してデザイン会社などでデザインや販促業務に従事。帰福後、デザインとWebマーケティング会社を起業。顧客から依頼を受けたデザイン制作物の反響は大きく、喜んでもらうたびに「かけていただいた製作費の効果を最大化できるデザイナーに成長しよう!」と決意し、大学院でマーケティングとブランディングを学び直す

松田さんは「事業を通して、社会課題解決の一助を担っていきたい」と近年は顧客各社の資源を活かしたアップサイクル商品開発に取り組んでおり、筑後市にある創業170年のい草の製造・卸会社『株式会社山万』では次世代にい草の魅力をつなぎつつ、廃棄されるい草を活用して生み出したベビーカー用のチャイルドシート。

い草の特性を活かしつつ、新たに誕生した『フレッテ』

購入した人からも「無駄がなくて良い」と大評判! 『株式会社山万』の取締役・森田江里加さんは「衰退しているい草業界を盛り上げるため、い草の新しい商品の開発を進めていこうと考えていた時に松田さんを紹介いただきました。マーケティングあブランディングの視点が加わり、広い視野で取り組みができるようになり、い草の廃棄する部分や環境に配慮した素材を使った商品も取り扱うサスティナブルブランドを立ち上げることができました。今後もい草の伝統を守りながらも新しい挑戦をしていきたいと思います」と話す。

また、松田さんは環境と伝統文化を守るサスティナブルブランド『RTT』も立ち上げており、『株式会社山万』とともにい草の廃材を使ったアクセサリーを考案。

花のチャームの中央にい草の端材を含んでいる

福岡PARCOの店舗内で開催された催事でアップサイクルブースの設置を実現させ、催事期間中『RTT』の商品の売上が店内商品の中でTOP10入りし、若い世代からの関心の高さも感じられたという。「商品を開発される企業の方々の想いが詰まったブランドの良さが熱量の高いお客様に伝わり、愛されるブランドが増えることを願ってこれからもサポートに携わっていきたい」と話す。

ジェヌイン・プランニング株式会社

住所:久留米市天神町68-4 天神亜依ビル6階
https://genuineplan.com/

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