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【インタビュー】CHAI「今年はPUNKなマインドで突き進むよ!」

取材・文/本田珠里(編集部)
撮影/内田達也  取材協力/1COFFEE

個性的な存在感で国内外のカルチャーシーンから注目を浴びるCHAIが、待望の2ndアルバム『PUNK』をリリース。アルバム発売&福岡ドラムロゴスのワンマン決定を祝して、『1COFFEE』にご協力いただき、CHAIオリジナルラテアートでサプライズ!今年も勢い止まらぬCHAI(カナ&ユウキ)のスペシャルインタビュー。

最初のインタビュー(←CLICK)を`17年11月にさせてもらってから、昨年は韓国公演(`18年3月号レポ掲載)までついていっちゃいましたが(笑)、その1年ちょっとの間にドラムロゴスのワンマンライヴまできました!!!素晴らしい〜!

ユウキ:あれからまだ一年ちょっとなの?あっという間だね〜!

カナ:少しでも大きい会場でできるようになったのは素直に嬉しい!

 

— 新作『PUNK』を聞いてこの1年で経験値が増したCHAIの気合いを感じました。

ユウキ:そう、ジャンルじゃなくてマインドの“PUNK”。海外のインタビューで価値観を変える考え方や姿勢がパンクという意味で「君たちはジャパニーズパンクバンドだ」って言われて、「あ、私たちってパンクなんだ、パンクってめっちゃいい!」と思って。なりたい自分になるって難しくて気合いがいるし、パンクな気持ちがないとできない。だから今年のCHAIの目標を『PUNK』にしてアルバムのタイトルにしたの。

 

— 以前から海外発信を頭に入れて音楽を作っていると言っていましたが、去年はスーパーオーガニズムのワールドツアー参加をはじめ海外での活動も多く、今回のアルバムにも海外エンジニアを起用するなど着々と目標に向かっていますが自分たちなりの変化は感じますか?

カナ:色んな経験をすればするほど音楽的にも好きなことがだんだん表現できるようになって幅がちょっとずつ広がってきたかなっていう感じがする。

ユウキ:そう、根本は変わらないけど今まで技術的な部分も含めてやりたいけどやれなかった部分が表現できるようになってきたよね。

— 去年の経験の中で一番影響を受けた出来事は。

カナ:スーパーオーガニズムとのツアーはやっぱりすごい経験をさせてもらったなと思う。心から好きなアーティストのツアーに呼んでもらえるなんて嬉しくて本当に感謝の気持ちでいっぱいだし、そこでパンクという目標をみつけられたし。あと、どんなステージでも変わらないテンションであがろうという意識が更に強くなったかな!

ユウキ:彼らのことは大好きでリスペクトしてるけど真似しようとは思わない。でも一緒に公演を回りながら、自分に自信を持つことはやっぱりいいことでしかないって改めて強く思えた。

 

— 『FAMILY MEMBER』の歌詞は海外での経験が影響しているのかなと感じました。

ユウキ:海外に行くと、国籍や生きてきた環境が全く違うのに会った瞬間から大きな愛で受け入れてリスペクトしてくれるの。そういう線って一瞬で超えられるし、人間同士こうやって気持ちで繋がれるんだなって実感できて、私たち自身もより一層ファミリー感が増して1つになってきた。でも、それはCHAIじゃなくても人間同士だったらできるなぁと思って書いた曲なの。

カナ:この歌詞は絶対刺さるよね。

— タイアップも多くなりましたよね。

ユウキ:曲自体はほとんど元のアイディアが事前にあって、歌詞をタイアップに向けて書いたかな。映画「麻雀放浪記2020」の主題歌も、「映画っぽい曲が作りたいね〜」って作っていたら本当に話が来て「これじゃん!エンドロールじゃん!」みたいな感じだった(笑)。

 

— 『CHOOSE GO』のMVでは本格的なアメフトの格好をしていて思わず笑ってしまいました(笑)。

ユウキ:そう、わざわざ名前入りでユニフォームを作ってくれたの。でも着るのが超大変でパンツとか腕とかピッチピチで入らない(笑)!

カナ:ホント、ガチなやつで肩幅が広すぎてすれ違えなかったよね(笑)。

— 個人的に好きな曲を選ぶとしたら?

カナ:全部好きだけど、個人的には『カーリー・アドベンチャー』。びっくりするくらいすんなり出来たけど「これイケる!」っていう感覚があった。あとクセ毛がテーマになっていて“湿気をキャッチする、それがハンター”って、すごい歌詞だなって(笑)。

ユウキ:クールでセクシーな感じの今までにないカッコいいCHAIが表現できたと思う。詞はね、私以外のメンバー3人みんなクセ毛で悩んでるけど、私は超直毛で自分にないものだからこそ見つけれたテーマなの。「湿気をキャッチするなんてハンターじゃん、すごくない?」っていう気持ちをそのまま書いた!歌詞で「すごーい」とか聞いたことないな〜って一人で笑いながら(笑)。

カナ:「すご〜い!」って海外の人も覚えやすいよね(笑)。一緒に歌いやすくていい歌詞だと思う!

—『コンプレックスはアート(個性)なり』をテーマにするCHAIらしい考えですね(笑)。今作は幅広い層が共感できる歌詞が多かった気がします。

カナ:最近家族でライヴに来てくれる方もいて、子どもたちが私たちのテーマを理解してるかはわからないけど一緒にダンスしてくれたりするの!お母さんから「私の子供が生きる時代にCHAIがいてくれてよかった」って言われて、すごく感動した。

 

— 確かに子どもの頃からCHAIの歌を聞いてるとコンプレックスをコンプレックスと思わなくなるかも。さて、デビュー当初から掲げているグラミー賞への夢。どのくらい近づいた?

ユウキ:じわじわ、ジリジリ(笑)。でも近づこうとすればするほど遠さも見えてくるから、ちゃんといいものを作らないとって思う。

カナ:そうだね。でも絶対CHAIで取りたい!

 

— 今回のツアーへの意気込みをお願いします。

カナ:また新しいCHAIを見せられるかな。海外のフェスに結構出演が決まってるから、その度に進化すると思う。今年は猪年だし、パンクな気持ちで突進して行くよ!

ユウキ:うん、頭突きみたいに当たって砕けまくってくる!日本に帰って来たらゴツゴツした感じになってると思う(笑)!NEOかわいいはかっこいいぞ!みたいな。楽しみにしててね!

今回取材場所となった『1COFFEE』では、九州のカフェでは初となるとあるマシーン導入。ご満悦な二人の笑顔の訳は??

『1COFFEE』の記事はこちら

※シティ情報Fukuoka 2019年4月号本誌掲載

ライヴ情報

日時 2019年6月23日(日)/17:30
会場 DRUM LOGOS
料金  オールスタンディング 3900円(1ドリンク別途、整理番号付)
<チケット発売日>2019年4月21日(日)
チケットぴあ (Pコード:142-278)/ローソンチケット (Lコード:83996)/イープラス
問合せ 0570-09-2424(キョードー西日本)

リリース情報

アルバム『immature』発売中

2592円/OTEMOYAN record

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