【すてきなリノベのお宅訪問～マンション編】“持たない暮らし”に不可欠だった、美しい空間『フーセット』

2022年05月18日 公開

すてきなリノベのお宅訪問
フーセット
福岡県北九州市［S邸］

好きなものだけに
囲まれる幸せ

「20年前に、旅先で宿泊したホテルのことがずっと忘れられなくて」とＳさん。「当時ではまだ珍しかった北欧のインテリアで統一されたホテルで、すごく居心地がよかったんです。いつかこんな家で暮せたらと思いました」。

それから時が経ち、家を持とうと動き出したＳさんは、まず物件探しをスタート。数件内覧し、「帰る時、とても気分が良かった」というインスピレーションを信じてこのマンションの購入を決定。そして、具体的なリノベーション計画に移ろうとしていたある日、何気なく見た雑誌で目が釘付けになったのが、［フーセット］の家だった。

「玄関からLDKに入った瞬間、ダイニングテーブルに腰かけたとき、キッチンに立った時、ソファでくつろいでいる時、視界に入る風景が全て好きなんです」とＳさん。

高層階ということもあり、カーテンはあえてレースのみに。日中は気持ちの良い光が部屋の中にたっぷりと降り注ぐ

「これぞ理想、と。すぐに問い合わせをして、リノベーションをお願いしました。私の中にもかなり明確なイメージがあったのですが、そこに代表の中西さんが、いつも素敵な提案を上乗せしてくれて。それがもう間違いない。『家づくりは大変よ』と、たくさんの方に聞いていたけど、私は毎回、打ち合わせが楽しみで仕方なかったですね」。

モノの持つのが嫌いという理由で、家の中は常にスッキリ。だからこそ、床や壁の素材感、意匠の美しさが際立つ家は必至だった。グリーンや、ガラスの器など、好きなものが部屋の中で輝いてくれる風景も気に入っている、とSさん。壁塗りの際は、友人にも声をかけ、皆で楽しく仕上げられたのも良い思い出だそう。

「実はちょっと、ポコっとしている所もあるのですが、それもまた愛おしい(笑)。無垢の床のソープ洗いなど、自分で手をかけながら、一緒に歳を重ねていきたいと思っています」。

雑誌で見た［フーセット］の家に魅せられた理由のひとつが、このアイアンフレームのドア。大きさ、枠の幅など、ひとつひとつがオーダーメイド