トップに
戻る

【福岡の頼れるお医者さん2022】生活習慣に起因する肝臓疾患が急増、肝臓専門医の診療が明るい未来に導く「吉兼クリニック」

数ある臓器の中でも肝臓の役割は大きく、
代替が効かない唯一無二の臓器である。
しかし、最近は生活習慣病を起因とする肝炎が急増。
私たちにできる対策とは。肝臓専門医の吉兼医師にアドバイスをいただいた。

 


実は臓器一番の働き者!肝臓が果たす役割とは


 

数ある臓器の中で、肝臓がどのような働きをしているか、ご存じだろうか。肝臓は体内の中で最もサイズが大きい臓器というだけでなく、働きも「臓器の母」と称されるほど、大変重要な部分を担っている。貢献分野は500以上にも上るが、特に欠かせないのが、次の4つの働きだ。

 

  1. 代謝・・・摂取した栄養素が体内に吸収できるように合成、貯蔵、供給
  2. 分解・解毒・・・薬や有害物質、アルコールを分解、解毒
  3. 胆汁の合成・・・腸の消化・吸収に必要な消化液「胆汁」をつくる
  4. 免疫機能・・・ウイルスやばい菌、老化した細胞を処理

 

私たちが健康に生きていくうえで、何一つ欠かせない働きをしている肝臓は、その分、ダメージにも強くできている。仮に半分を切除しても、残りが健康であれば、半年~1年で元の大きさまで回復する。生体肝移植(生きている方から肝臓の一部を切り取り、患者に移植すること)も、肝臓の再生能力が高いからこそできる治療法だ。

ただ「そうとも言い切れない」と話すのは、長年に渡って肝臓の治療に携わってきた専門医の吉兼誠先生だ。「確かに肝臓は一発のダメージには強く、壊れても、再生します。しかし、毎日少しずつダメージを受けることがとても苦手なんです。破壊と再生がおびただしく繰り返されるうちに、再生が追い付かなくなり、肝臓は傷だらけになります。それが長年蓄積すると、肝炎、そして硬く小さくなる『肝硬変』になり、肝臓の機能は低下していくのです」。

 

一人ひとりに寄り添った診療に定評がある

 


ダメージに強い肝臓だからこそ弱点にはご注意を!


肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれているのは、痛みを感じる神経がなく、自力で黙々と再生を繰り返しているからに過ぎない。自覚症状が出るのは、病気が一定程度進行してから。実は、初期の肝硬変ですら症状に表れないという。「異変が出てから検査を受けても、すでに悪化しているということも少なくなく、完治まで時間を要したり、最悪の場合、手遅れになったりします。私は大学病院に勤務していた頃、重篤な患者さんを多く診てきました。毒物質が解毒できなくなると、腹水がたまり、体には黄疸が出るようになります。全身が痒くなり、もがく辛そうな様子も目にしてきました。そうなる前にぜひ治療を受けてほしいという思いがあり、開業医になったんです」と思いの内を明かす。

肝炎の原因は、ウイルス性、アルコール性、脂肪性、自己免疫性、薬物性、遺伝性など様々あるが、遺伝性を除いては、生活習慣の改善や近年の医療環境で、完治できる病気になっている。そのためにも、早期に発見することが何よりの良薬となる。吉兼先生は「まずは定期的に健康診断を受けること、そして健診で肝臓の数値に少しでも異常があれば、放置せず、すぐに病院を受診してほしいですね」と話している。

 

吉兼内科クリニック
吉兼 誠先生

福岡大学医学部出身。日本肝臓学会専門医、日本内科学会認定医。福岡大学病院消化器内科、同救命センター、福岡赤十字病院肝臓内科などに勤務。2011年の東日本大震災の救護活動にも従事した。

 


 

他にも気になる病気や症例について各専門ドクターがわかりやすく解説!
お求めは☟をクリック

Hospital Data

吉兼内科クリニック

[診療科目] 内科、肝臓内科、消化器内科

[住所] 福岡市南区塩原1-4-21

[電話] 092-554-3500

[HP] http://yoshikane-cl.com/

法人様・自治体様向け情報サイトはこちら