【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス /上茶谷 大河

上茶谷 大河(Kamichatani Taiga・背番号 64)

運も力に変えていく
上茶谷がつかんだ
ホークスでの居場所
好調な数字が並ぶも、本人は決して浮かれていない。むしろ「運がいいだけ」と謙遜する。移籍2年目の右腕は、ホークスで受ける刺激を力に変えながら、自分なりの立ち位置を築こうとしている。
活躍の源は、運!?
チームメイトに助けられ
正直に言うと、今の成績に、そこまで大きな手応えは感じていません。三振が多いわけでもないですし、打球も前に飛んでいますから、野手の皆さんに本当に助けられているな、という思いのほうが強いです。打って援護してもらうこともありますけど、特に守備の面では「よくこんなに助けてもらえるな」と感じることが多いですね。だからこそ、「運がいいな」という気持ちがすごくあります。
移籍1年目の昨季は、手術の影響もあって、強化に時間を使ったシーズンでした。ホークスに来てまず感じたのは、周りの選手たちのフィジカルの強さです。技術やデータの部分では、これまで自分なりに学んできたものもあったので、負けていないという自負もありました。でも、体の強さという、人間としての土台の部分で、すごく差を感じたんです。特に杉山(一樹)や尾形(崇斗/DeNA所属)を見ていると、その差を強く感じましたし、ファームやリハビリ組で過ごす中では、若い選手たちの意識にも刺激を受けました。中でも印象に残っているのは、年下の選手に「やらないとダメですよ」と本気で発破をかけられたことです。ホークスには、1 軍で活躍している選手の姿を見て、下の選手たちが「自分もやらないといけない」と自然に刺激し合える空気がある。それは本当にすごいことですし、僕自身も「もう一回つくり直さないといけない」と強く感じるきっかけになりました。
技術的には、ボールの軌道や両サイドに投げ分ける感覚が武器ですが、出力はまったく足りていなかった。むしろ、あんなにフィジカルが弱くてよく投げていたなと思うぐらいです。そこが加われば、もっと勝負できるとわかってからは、フィジカルの底上げがより重要だと感じています。
緊張を受け入れて
なぜか打てないと言われたい
シーズンが進むにつれて自分の役割もはっきりしてきました。勝ちパターンの投手陣があれだけしっかりしているので、そこにつなぐことをみんなで意識できていますし、負けている展開でも、自分たちが粘れば試合は拾える、という気持ちで投げられています。ただ、緊張は毎回します。むちゃくちゃします。でも、無理に落ち着こうとすると、余計に緊張してしまう。だから、緊張する時ほど、もうそれを受け入れて投げています。ピンチの場面で野手がマウンドに来てくれる時は、ちょっとふざけてくれる感じなんですよね。その空気に触れると、「ピンチやと思っているのは僕だけなんかな」と思えて、楽になります。
ホークスに来る前は、もっとみんなプライドが高くて、張りつめた雰囲気のチームなのかなとも思っていました。でも実際は全然違って、実績のある選手でもチャレンジャーの気持ちを持っている。現状に満足している選手が本当に少なくて、刺激を受けています。
理想を言えば、三振を取って、自分の力で抑えられる投手になりたいです。でも今年に関しては、そこにこだわりすぎなくてもいいと思っています。「なんであいつが抑えてるんやろ」と思われるくらいでいい。打てそうなのに打てない、という嫌らしい投手でいられたら、それが今年の自分の理想です。その先で、いずれは「上茶谷が出てきたら簡単には打てない」と思われる投手になれたらいいな。
正木選手のプライベートに迫るQ&A
Q.福岡の印象は?
A.家賃が安い! 生活もしやすい! あと、DeNA時代は毎日、天気を気にしていましたが、ホークスは本拠地がドームなので、天気を気にしなくなりました。
Q.お気に入りの場所は?
A.糸島が好きです。どんなところが?「糸島っていう雰囲気」が好きなんですよね。わかりますよね、糸島の雰囲気(笑)
