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【福岡ラーメン】伝統の純豚骨の系譜!ちゃん系新世代!『なおちゃんラーメン大濠店』

大手門の名店通り散歩がてら
名店の系譜が染み入る一杯を。

わがまち福岡もようやくまち歩きを楽しめるようになってきてうれしいかぎり。そんな宣言解除後、最初におじゃましたのは大手門にある平和台通り周辺。大濠公園、唐人町商店街、西公園が近いっていうこともあって、春の花見の季節から初夏にかけては頻繁にねり歩くことが多いまちだ。

新旧入り乱れてた中心通りの商店街は、どこも入ってみたいと思わせる店構えばかり。昼を食べてなかったせいか、夕方前の微妙な時間帯に腹が鳴り、堪らず扉を開けたのは『なおちゃんラーメンン大濠店』。言わずと知れた福岡の純豚骨ラーメンの名店『ふくちゃんラーメン』の味を引き継ぐ、糸島の『なおちゃんラーメン』の支店だ。昔から福岡に数々ある「ちゃん系ラーメン」と呼ばれる(店名に「⚪︎⚪︎ちゃん」と名前を冠したラーメン店)店の中でも、比較的新しい店でもある。

食券購入後、ほどなくしてやってきたラーメン(590円)。まさしく!頭に描いていた通りの見た目、香り、風味。申し分ない。なみなみと注がれた純然たる豚骨スープは、深いコクと旨味があるが後味すっきり、そして驚くほどあっさり。カエシ、油とのバランスも絶妙だ。チャーシューは脂と肉、トロミと歯応えの比率が超絶に素晴らしい。茹で方「普通」で注文したふっくらとした表情の麺は、スープと絡め、チャーシューで包むごとに、さまざまな味わいが広がっていく。時代、世代、地域、名称を超えて愛される『ふくちゃん』系純豚骨ラーメン、恐るべし。お初の人は、ひとまず半分くらいはそのまま食べ進み、途中でゴマ、ニンニクを、その後、高菜、辛生ニラをお好みで入れて味わってみるといいかもしれない。そうやって通ううちに、自分なりの味を探り、築き上げていくっていうのも、こういうスタンダードな豚骨ラーメンを出す店の嗜みっていうものだ。時間が時間だっただけに、店にいる客は私ひとり。なんか視線をかんじるなぁ〜とずっと思って店内を見渡すと、窓越しにあの人と目があった(笑)。

小さな個人商店が立ち並ぶ大手門の平和台通り周辺は、まち歩き好きにとってテーマパークみたいなものだ。個性あふれる店は入店してみないとわからないアトラクション、頑固店主や陽気な店のおばちゃんはさながら名物キャスト、簡単につくろうなんて思っても、いくら資本を投じても、つくれっこないのがこういうまちの遊園地だと思う今日この頃。その数は少なくはなったてきたが、福岡のまちにもまだまだ現存している、味わい深く明朗な喫茶店や食堂はもっと讃えられるべきだと思う。「まちの生活芸術文化財」なのである。今度はそちらをめぐってみるとしよう。

それから、ようやくまち歩きが楽しめるようになってきて、改めて実感したのは「普通」っていうのが一番心地いいってこと。こと食に関しては、ほかのものでは替えが効かない「まちの味」ってやつが最強で最高だってこと。これからもそんな味わいに出逢うために、まち歩きはやめられない。

 

『なおちゃんラーメンン大濠店』

住所:福岡市中央区大手門3-6-5 藤和大手門コープ1階
電話:092-761-1267

掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。