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Fuku Spo – アビスパ福岡/上島 拓己

上島 拓己(Kamijima Takumi) ディフェンダー・背番号50

 

アグレッシブなアビスパ 中断をプラスにして昇格へ

今季のアビスパは、長谷部監督の求めるサッカーをみんながしっかりと理解できていますし、そのうえで個々の高い能力を発揮できていると思います。監督は守備も攻撃もアグレッシブさを求めています。守備では自分たちが主体となり前からボールを奪いに行き、攻撃ではボールを奪って早く攻めることを中心にしながら、状況に応じて後ろでパスをつないで前に出ていくことをやっています。こうしたサッカーにやりがいを感じていますし、公式戦でも練習試合でも良い内容で良い結果が出ているので今のチームはすごく良い状態です。(新型コロナによる)リーグ戦の中断をプラスにしたチームが今季は上に行くと思うので、気持ちをしっかりと保ち、プラスに捉えるようにしています。僕自身、中断をマイナスに捉えるのではなく、練習試合や再開後の試合に向けてモチベーションを高めたいです!

 

 

中断期間にポジショニングやコーチングが進化している

プロ1年目だった昨季から攻撃では手応えを感じています。特に前に出すパスなど攻撃の部分では自信をつけていました。しかし、守備はうまく行かない時や物足りないと感じることがありました。今季はそこを強く意識してトレーニングや試合に臨み、少しずつですが進化していると思います。

開幕・北九州戦では無失点勝利でしたが、僕のプレーには納得していませんでした。でも、その後のトレーニングや練習試合では開幕戦の課題を改善できているので手応えを感じています。特に進化を感じているのはポジショニングや予測、コーチングです。僕は一番後ろで守るDFなのでコーチングで前の選手を動かすことが大事になります。以前はプレー中にうまく頭を整理することができず、効果的なコーチングができませんでした。しかし、今は良いコーチングで周りの選手を動かすことができ、ボールを奪うというおいしい場面が来るようになりました(笑)。これによりポジショニングも良くなり、守備のバランスも保てていると思います。こうなった要因は、試合の映像を自分で観て、この時こうすればよかった、もうちょっと前の選手をうまく動かしておけばよかったなど改善点を確認し、次の試合で試すことを繰り返してきたからだと思います。試合後の全体ミーティングなどで長谷部監督やコーチにアドバイスを受けることもありますが、自分で映像を観て気づくことが多いですね。まだ公式戦で改善してきたことを発揮できていないので、早く公式戦のピッチで進化したことを証明したいです。もちろん、以前アビスパで活躍した中村航輔さんや古賀太陽さんのように僕も活躍したいと思っていますが、今はそれを意識し過ぎず、自分のパフォーマンスを良くして、プロとして成長して行くことにフォーカスしています。

 

 

ゴールとアシストで計15以上そしてJ1昇格が目標

まずはチームとしてJ1自動昇格を達成することが目標です。個人としては全試合にフル出場して5得点を挙げること。それに今季ではありませんが、延期された東京五輪も目標にしています。年齢制限がどうなるか分かりませんが、1997年以降に生まれた選手という規定がそのまま適用されるなら僕にもチャンスがありますから。

リーグ戦が中止になり、僕たち選手もそうですが、サポーターの皆さんもモヤモヤしていると思います。アビスパは今良いトレーニングができ、再開に向けて良い準備ができています。コロナウイルスに気をつけながら、楽しみに待っていてください!開幕戦以上のパフォーマンスをお見せして、目標であるJ1昇格を達成したいと思います。開幕戦はアウェイでしたがみなさんの応援がすごくて震えました。満員のスタジアムでプレーし、ダービーに勝てたので最高の時間でした。リーグが再開したらベスト電器スタジアムを満員にして、アビスパをサポートしてください!

 

●編集部からのおまけ質問

行きつけのお店や試合前のルーティンは?

行きつけはJR香椎駅の「ごはんや」です。店長さんがすごくいい方で、定食のバリエーションも豊富で、平日はほぼ毎日行っていますね。カウンター席で店長さんと話しながら食べるので、家のような感覚でリラックスして食事ができます。好きなメニューは、『マーボ豆腐定食』『豚のなす味噌炒め定食』です。麻婆豆腐は今まで食べた中で一番美味しいかもしれないです。けっこう香辛料が効いていますが、それがたまらないんです!

ルーティンというには大げさかもしれませんが、試合前にヒゲを剃り、すべて左足から始めることですね。最近は左手首のテーピングに「戦う」と書いています。自分を奮い立たせるために書き、試合中にもそれを見てモチベーションをさらに高めています。

 

※シティ情報Fukuoka 2020年5月号本誌掲載

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