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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス /松本 裕樹

松本 裕樹(Matsumoto Yuki)
投手・背番号66

年間通して野球ができた 2016年を経て、2017年は飛躍の年に!

ホークスファンの皆さん、あけましておめでとうございます。2017年は僕もプロ3年目、とても重要なシーズンになると思っています。目標は「一軍先発」。Ⅴ奪還を狙うチームにとって力強い戦力となれるよう、2月の春季キャンプA組入りに向けてトレーニングを続けています。  僕は2014年のドラフトで1位指名を受けて、福岡ソフトバンクホークスに入団しました。ただ、高校3年の時に痛めた右肘を治すため、ルーキーイヤーにあたる2015年のシーズン中はほとんどリハビリに専念していました。野球ができない悔しさ、チームに貢献できないつらさをイヤと言うほど感じたものです

春季キャンプの課題は体力強化。ストレートにも磨きをかける

だから、2016年は野球ができること自体が嬉しくてたまりませんでしたね。ケガもなく年間を通して野球ができた、これが何よりも大きな収穫でした。  始まりは3軍からのスタートでしたが、夏に向けて徐々に調子が良くなり、6月には2軍で初登板。9月30日の楽天戦では1軍の舞台でも投げさせてもらい、足りない部分を再確認。いい経験ができたと感じています。

【ふくスポ プチ解説】 9月30日の楽天戦でプロ初登板を果たした松本選手。1人目・三好選手にホームランを打たれるも、2人目・島内選手は空振り三振に討ち取り、初の奪三振を記録した。

倉野(信次)ピッチングコーチから「もっと真っ直ぐにこだわれ」というアドバイスをいただき、ピッチングに対する意欲も変わってきました。秋季キャンプに行った工藤監督直伝の強化トレーニングでも、体をしっかり作ることに集中。より速く、キレのあるストレートを投げられるよう、まだまだ磨きをかけていきたいですね。

ドラフトで名前が呼ばれた瞬間の気持ちは一生忘れません

野球は2つ年上の兄の影響で、幼稚園の年中くらいから始めました。近所の野球チームに一緒に連れていってもらったのがきっかけですね。もちろん子どもの頃から将来の夢はプロ野球選手。あこがれていた選手は今、チームでご一緒できている松坂(大輔)選手です。  野球をやっている人ならみんな「いつかはプロに」と夢を抱いて挑戦しているんだと思います。僕もその1人でした。

ただ、高校時代(岩手・盛岡大附属高校)に右肘を痛めていたので、こんな状態の自分を指名してくれる球団があるのかどうか、正直不安もありました。2014年のドラフト発表当日のこともよく覚えています。12球団の1位指名の発表が続く中、呼ばれるのは僕以外の名前ばかり。僕の名前は呼ばれない、もうダメかなと諦めかけていたところ、最後の最後に福岡ソフトバンクホークスが自分を指名してくれました。名前を呼ばれた瞬間の気持ちは一生忘れないでしょう。

もちろん、プロの本当の厳しさ、レベルの高さはこの世界に入ってから思い知らされました。だからこそ、まずはきちんと右肘の治療に専念することが僕にとっては大事な仕事だったと思っています。

 

今年こそ、Ⅴ奪還の力に。ホークスの先発陣、全員がライバル!

そしてその右肘の不安もなくなった今、2017年から僕の本当の勝負が始まります。ホークスの強さを支える投手陣の層の厚さは充分承知していますが、先発をやっているピッチャーは全員がライバルだという意識を持って野球に取り組んでいきたいと思います。

今年もリーグ優勝と日本一をめざすホークスに熱い応援をどうぞよろしくお願いします。僕もチームの力になれるようがんばりますので、ぜひ注目してください!

※シティ情報Fukuoka 2017年2月号本誌掲載

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