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【誌面未掲載カット&エピソードも!】JO1・川尻蓮くん、故郷の福岡に凱旋!!

昨年放送され、社会現象的ムーヴメントを巻き起こした韓国発のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』。約6000名の中から選ばれた101名の練習生が、歌やダンスを披露し成長していく姿は多くの人の胸を打ちました。そして、生放送の最終話で発表された11名がグローバルグループ・JO1(ジェイオーワン)としてついにメジャーデビュー! 今回、福岡出身の川尻蓮くんと一緒に大濠公園散策に出かけ、気になるアレコレに答えていただきました。

福岡で過ごした10代はダンス以外は遊んでばかりで、
友だちと回転寿司で34皿食べたこともあります(笑)

 

―福岡におかえりなさい! 撮影では大濠公園を散策していただきました。

川尻:19歳まで福岡で暮らしていたんですが、大濠公園は花火大会で来たことがあります。でも今はもう花火大会やってないんですよね? 寂しいです。

―JO1のメンバーとして故郷の福岡に戻ってくるのはどんな心境ですか?

川尻:少し誇らしくて、懐かしくもあるんですけど、今までとは違って見えます。新しい自分で帰ってきた感じがしますね。

―福岡で思い入れのある場所は?

川尻:アルバイト先のカラオケが天神だったので、天神には週に2〜3回来ていたんですけど、その時はソラリアステージの大画面前に友だちと集合して。勉強はあまり得意な方ではなかったので、友だちと遊んでばかりでしたね(笑)。高校の友だちと同じカラオケでアルバイトしていたんです。スタッフは割引が利くので、休みの日もそのアルバイト先で一緒にカラオケしたり。あと、よくやっていたのは「誰が一番食べられるかゲーム」。仲良し4人ぐらいで回転寿司とかラーメンを誰が一番食べられるかを競うんです。僕はどちらかと言うと細いんですけど、結構食べる方だと思います。お寿司は高校生の時はデザート合わせて34皿食べました。さすがに苦しかったです(笑)。

―ソラリアステージの大画面の話がありましたが、すぐ近くの新天町などでは『PRODUCE 101 JAPAN』放送時に蓮くんを応援するファンによる広告も出ていました。

川尻:はい、知っています。東京でもいろんな広告を出していただいていたんですけど、福岡でも凄く大きな街頭ビジョンに僕の写真を映してくれたりして僕を応援してくれていると聞いていたので、地元でそうやって応援していただけたのは嬉しいですね。家族が応援してくれているようで心強かったです。

―実際の蓮くんのご家族は、今回のデビューに当たってどんな反応を?

川尻:やっぱり家族が一番近くで応援してくれていたので、JO1としてデビューが決まる12月12日の『PRODUCE 101 JAPAN』のファイナルも見に来てくれて、そこで夢を掴み取ることができて僕も本当に嬉しかったですし、家族に少し恩返しできたんじゃないかなと思いました。

気を抜いた姿は見せたくない。いつどこで見られても
「川尻蓮って背筋が伸びている人なんだ」と思われたいんです

 

―では『PRODUCE 101 JAPAN』についても聞かせてください。番組初期の放送で「アーティストとしての賞味期限」や「バックダンサーとして終わるつもりはない」といった言葉がありましたね。当時の心境を振り返っていただけますか。

川尻:僕はダンサーになりたくて上京もして、ありがたいことにバックダンサーやインストラクターなどの活動をさせていただいていたんですけど、バックダンサーとしてアーティストさんの後ろで踊っていると、自分が「ここ決まった!」と思ってお客さんを見ても、誰も僕を見ていない感じが寂しくて。ダンスは自己表現なので、やっぱり僕を見てほしいなという気持ちがどんどん大きくなって、前に立ちたいと思ったんです。本格的にアーティストとしての道を目指そうと思って、ダンスは10年ぐらいやっていたんですけど、僕に足りないものは何かと考えて「歌も上手くなりたい」と思って、ボイストレーニングにも通い出しました。そこでもダンスと同じぐらいいっぱい練習していたんですけど、年齢も年齢だったのでオーディションを見つけても年齢制限でダメだったり、もし受けることができたとしても結果が出なくて。でも親も「就職しなさい」とも言わずに「あんたの人生だからやりたいことをやりなさい」と応援してくれて、周りの友だちも「お前ならいけるよ」と後押ししてくれていたので、やっぱり成功したところを見せてあげたいし、夢を現実にしたいなと思っていた時に『PRODUCE 101 JAPAN』に出合って。途中で脱落したり投票システムだったり、凄くシビアな番組じゃないですか。「これに落ちたらデビューはもうダメかもしれない」ぐらいの覚悟で受けたことをおぼえています。

―不安や焦りもあったと思いますが、力に変えることができたんですね。

川尻:そうですね、気持ち的には凄く追い込まれたりもしていたんですけど、パフォーマンスにそれを出したら終わりだなと思っていて。ステージに立っている時はそのステージを楽しんでもらえることを第一に考えて、オーディション中もパフォーマンスしていましたね。

―番組の参加者にはダンスが未経験の方もいて、他の練習生からは蓮くんは意識される存在でしたね。それはご自身にとってどう作用しましたか?

川尻:ダンスの部分で言えば僕は凄く経験してきたので、頼ってもらえることは嬉しかったです。元々『PRODUCE 101』のシリーズは韓国の番組で、参加する練習生も事務所に所属して練習する期間を何年も重ねた実力のある子たちばかりが出ている番組だったんですけど、その放送を日本でする際に今回はどこにも所属していない人たちがオーディションを受けるということで、「日本版ならそんなにパフォーマンスは上手くないんでしょ」みたいな声も耳に入ってきて。僕はそれが本当に悔しくて。オーディションを受けたからには合格を目標にしていたんですけど、まずはそうやって期待をしていない人たちをビックリさせたいという気持ちがあって、それは僕が一人で頑張ってもできることではないので、僕が教えてあげられるダンスについては苦手な子にも教えてあげるようにしていました。全体のレベルを上げて「この子たち凄いじゃん」って言われることが、僕がデビューした時にグループのためにもなると思っていました。僕ができることは全部やりたかったので、周りから意識されることのプレッシャーとかは全然なく、楽しくやっていました。

―自分のチームに入れたい練習生を指名する場面では、豆原くんが蓮くんに指名されなくて落ち込む場面もありました。

川尻:アハハハ(笑)。番組中も豆を選ばなかったということで、MCのナインティナインさんが「豆飛ばし」と場を和ませてくれました。豆とは最初からAクラスで一緒で、2人ともダンスを元々やっていたので凄く気が合う部分が多くて、いろんな話をしていく中で、やっぱり違う人間なので僕と豆のやりたいことも少し違ったりするんですよ。豆がやりたいことを見てみたいという思いで彼を同じチームに選ばなかったり、後は「この人と一緒にパフォーマンスして、この人の良いところを同じチームで味わってみたい」とか、色々わがままなことをしちゃったんですけど、それも全部意味があったことで、番組でやってきたこと全部が今のJO1を作ったんじゃないかなと僕は思います。

―『PRODUCE 101 JAPAN』に参加して、自身にとっての成長や変化は?

川尻:僕は感情をあまり表に出さないタイプだったんですけど、『PRODUCE 101 JAPAN』に参加してからめちゃくちゃ笑うようになりましたし、涙もろくもなっちゃって。あと、人に見られていることを常に意識していて。街を歩いている時も、もしかして誰かが見てくれているかもしれないと思って少し背筋を伸ばして歩いたり、そういう意識でいました。番組が始まってたくさんの方が僕のことを知ってくれるようになって、そこから好きになってくれた人は僕のことを良いイメージで見てくれると思うんですよ。そういう時に、だらけているところや気を抜いている姿はあまり見せたくなくて…長くなっちゃうけどいいですか(笑)? 『PRODUCE 101 JAPAN』の練習生の一人に、「アイドルって何だと思いますか?」って聞かれたことがあって、その時は僕フワッとしたことしか答えられなかったんですよ。その子が話してくれたのは、「アイドルは憧れの偶像」だと。まさにそれだなと思って。憧れてもらうにはやっぱりカッコいいところを見せたいし、人間的なところも見せたい。できるだけ多くの人に知ってもらうために、いつどこで見られても「川尻蓮って背筋が伸びている人なんだ」という風に、人に見られている意識というのは今までの何倍も強くなった気がします。

―プロ意識が高いですね。

川尻:聞いた話によると、人って好きな人に似ていくらしいんですよ。なので、僕が人に優しくすれば、僕のことを好きになってくれたファンの人も人に優しくなれるんじゃないかなと(笑)。それでみんな幸せになれればいいかなぁって。

―とてもピースフルな考え方で素敵です。蓮くんの目から見て、自分以外にスタートから一番変化したメンバーは?

川尻:2人いて、豆(豆原一成)と(金城)碧海です。碧海はダンスが凄く…可愛らしかったんです。初心者だなという感じで。でも彼は凄く真面目で、いっぱい練習するんですよ。元々センスもあるのか飲み込みがめちゃくちゃ早くて、番組中も「碧海なにか持ってるな~」と思っていました。教えたらすぐにできるし、自分が気になることはすぐ聞いてくる子なんです。ダンスのスキルも凄く伸びましたし、声がカッコよくて上手だった歌もより磨きがかかって成長しているなと思います。あと、豆は大人になったなと(笑)。最初は“可愛い”というイメージだったんですけど、最近は“カッコいい”が勝っちゃって、年下なんですけど「豆カッコいいな」と思う時が結構あります。

―MVでの表情を見ても、番組放送時とはまた違う凛々しさに驚きました。

川尻:普段は「豆ちゃん」なんですけど、たまに「一成」が出てくるんです(笑)。

―グループが結成されてからは韓国で合宿を行なったんですよね。これまでビッグアーティストを多く輩出してきた番組の凄さやノウハウを合宿中に感じたことは?

川尻:まず、僕たちが今回いただいた新曲たちがどれもいいなと驚いて。元々僕は韓国の音楽が好きなんですけど、僕好みの曲ばかりだったなというのと、後はカメラへの意識ですね。その場で見てくれている方々だけではなくて、テレビ越しに見てくれている方へのアピールの仕方も教えていただいて、そういうところで芸能界のやり方を感じました。

―JO1が結成されて皆さんの関係性も変化してきたと思うのですが、改めてギャップや魅力を発見したメンバーは?

川尻:これもまた2人いるんですけど、(白岩)瑠姫と(木全)翔也ですね。瑠姫はあんなカッコいい王子様みたいなルックスで、めちゃくちゃお笑いが好きなんですよ。お喋りなところとか王子様っぽくない一面を知ることができて、改めて面白い人だなと。そして翔也なんですけど、番組中は恥ずかしがり屋というか自分を表に出さないタイプだったんですけど、JO1として活動を始めてからは恥ずかしさがなくなったのか、めちゃくちゃふざけるようになって。ある日、突然「プール行きたい!」と言い出して、なぜかその時ゴーグルも持っていたんですよ。それで練習中にスタジオでゴーグルを付けて踊り出したりとか、床に転がって泳ぐふりをしたりとか(笑)。

―覚醒したんでしょうね(笑)。さて、デビューシングルですが、『無限大』は一糸乱れぬフォーメーションの美しさが印象的です。蓮くんの思う曲のポイントは?

川尻:歌詞やタイトルにもある通り、「僕らの可能性やパワーは無限大だぞ」という意味がこもった曲なので、力強い振り付けやダンスブレイクに注目していただけたら。11人の僕らを人数が多いと思う方もいるかもしれないですけど、その人数を生かしたフォーメーションや見せ方を振付師の方がたくさん盛り込んでくれたので、移動は凄く大変なんですけど、そこはぜひ見ていただけると嬉しいです。

―そしてもう2曲はラッパを吹くポーズの振りが特徴的な『La Pa Pa Pam』、スウィートなバラードの『Running』と、楽曲のカラーがガラッと変わりますね。

川尻:『La Pa Pa Pam』は『無限大』とは違った力強さや男らしさがあって、勢いのある曲なので僕も音が鳴ると顔が変わっちゃうぐらい入り込める曲です。ラッパを吹く振りは凄く簡単なので真似してくれたら嬉しいなと思います。『Running』は、実はファンの皆さんへの感謝の歌なんです。歌詞の中にある「君」というのをファンの皆さん一人ひとりに向けたお手紙のような感じで歌っています。最初はラブソングかなと思って聞いていたんですけど、メンバーみんなで歌詞の意味を話したりすると「そういうことか」と。そうやって意味を考えてパフォーマンスすると、みんなに届くんじゃないかな。歌詞も読みながらパフォーマンスも楽しんでいただけたら。

―最後に、これから活動が本格的にスタートしていきますが、グループとしてどんな存在になっていきたいですか?

川尻:JO1のグループ名の由来が、「11人が1つになって世界のトップを目指していく」という意味が込められているんですけど、それが一番大きな目標ではあります。そこに行くために段階があると僕は思っていて。日本で実力のあるアイドルグループと言えばJO1の名前が出てくるとか、日本全国いろんなところでライヴをしてみたり、日本と韓国の良さをミックスした音楽をやらせていただいているので、「これJO1ぽいね」と言われるような新しいジャンルを作っていけたらいいなと思います。

―福岡でのライヴも期待したいですね。

川尻:はい、頑張るので期待して待っていて下さい!

川尻蓮/’97年生まれ。福岡県出身。様々なアーティストのバックダンサーや振付師として10代の頃から活動し、’19年、韓国発のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加。“国民プロデューサー”=視聴者による投票で最終順位2位を獲得し、11人のメンバーで構成されたボーイズグループ・JO1としてのデビューが決定。突出したダンススキルでグループのダンスリーダー的役割を担う。

※本記事はシティ情報Fukuoka4月号掲載記事を加筆・修正したものになります。

 

 

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