トップに
戻る

【映画『新卒ポモドーロ』舞台挨拶】大野いと・渋江譲二と井上博貴監督が来福

ベンチャー企業社長と新卒採用プロジェクトの新米リーダーが会社立て直しを目指し、挑戦する姿を描いた映画『新卒ポモドーロ』。W主演を務めた大野いと・渋江譲二と井上博貴監督がUC福岡ももちでの上映後、舞台挨拶に登壇。全編博多弁で演技切った本作について、福岡と作品に対する思いを語った。


―なんといっても博多弁! 実際に演技を通してみてこの演出はいかがでしたか?
大野:私は福岡県出身なので、標準語の映画よりも気持ちが入り、演じやすかったです。皆さんからは「どう?」ってすごく聞かれました。
渋江:「『ふざくんな』なんて本当に言うのか?」と思いながら演じていました。音声データだけを聞いてイントネーションを覚えて演技しました。

 

―かなり自然な「ふざくんな」でしたよ。音声データというものが配られるんですか?
井上:福岡県出身の俳優に読んでもらったものを録音して渡しました。
大野:今回、私はありませんでしたが、 地方弁での演技をする場合は、私もデータを頂くことがよくあります。

 

―現場で大野さんが渋江さんにアドバイスしたことはありましたか?
大野:なかったですね。でも、「『ふざくんな』、どう?」って聞かれたのはすごく覚えています(笑)。

 

―福岡ロケもやったのですか?
井上:3日ぐらい?
大野:屋台のシーンや屋上のシーンなど、外での撮影はほとんど福岡でした。

 

―実際の屋台で撮影していることにビックリしました。
井上:僕の同級生が過去に働いていた屋台があったので、同級生伝いにお願いをして長時間撮影をさせてもらいました。
渋江:深夜2時くらいまでやりましたね。
井上:19時ぐらいにみんなで行って、夕飯代わりにラーメンをごちそうになって。そのまま劇中で食べるっていう(笑)。

 

―大野さんは幼い頃に上京しているから、改めての屋台体験だったのでは?
大野:昔は怖いものだと思っていたんですよ。家族に連れられて食べた時は、おじちゃんがすぐに話しかけてくるし。今回久しぶりに屋台を体験して、美味しくてびっくりしました。室内ではなく外で食べることの良さなど、大人になって気づくことがたくさんありました。
渋江:外で食べるのは格別ですよね。サザエさんでも波平がおでん屋とかに入るじゃないですか。だから、大人の特権だなっていう印象はありますよね。

 

―採用側から見た就活を描くのは珍しいかと思いますが、実際に演じてみて楽しさや苦労はありましたか?
渋江:僕は、就活側も採用側も経験したことがないんですよ。大学生の時に自分の周りの人が慌ただしくしていたけど、何が大変なのか全くわからずにいて。就活生が大変なものなんだと思っていたけど、より良い人と出会うための裏の苦労があり、採用する側も苦労していたんだなと気づきましたね。
大野:大学に通っていたときに周りが就活をしている姿を見ていたのですが、みんな大手企業を受けるんです。だから私自身、演じる時に勝手に大手企業側の気持ちになってい他のですが、就活生に会社のことを知ってもらうことや興味を持ってもらうことの大変さに気づきました。

 

―監督自身、採用側視点での作品を撮りたいという思いは長く温めていたものなんですか?
井上:『#観る就活プロジェクト』第一弾を撮影した際に、ある就活生から「自分が参加した中小企業さんの会社説明会は、自分しか来ていなかった」という話を聞きました。先ほどいとちゃんが話していたように、この事実を聞いてショックを受けました。日本の99.7%は中小企業なのにそういう状況であるということを知り、採用側の視点に立った作品を作りたいとプロデューサーに話しました。

 

―本作の見どころのシーンは?
大野:学生さんたちのアドリブにぜひ注目してほしいです!
井上:最終面接の前に行なったプレゼンのシーンですね。あれはお題を一班ずつ与えて、みんなにアドリブで発言してもらいました。
大野:ベースはあるんですけど、そこから膨らまして話し合っていて。あの姿を見ると、みんなを採用したいという気持ちになりました。
井上:さらに、最終面接のシーンは30分ぐらい前に長セリフを差し込み、櫻井圭佑くんと松田るかちゃんに覚えてもらったんです。
渋江:すごいっすよね。僕はあんなことできない(苦笑)。

 

―最後にこれから作品を観る皆様へメッセージをどうぞ。
井上:この映画は福岡を舞台としていますが、日本の労働問題や未来について考えていけるような題材にもなっていますので、口コミやTwitterなどでたくさんの人に観ていただけたら嬉しいです。
大野:暗かった川島が、学生と知り合ったり社長と本音をぶつけ合って成長していく姿が描かれていて、私自身もこの役を通して成長することができました。たくさんの人にこの映画を観てほしいですし、悩みながらでも人は時間をかけて少しずつ成長していけるんだということに改めて気づかされると思います。
渋江:今、説明会が中止になったりしているようで、情報量が少ない中就活生のみなさんは大変な思いをされているかと思います。こういう時だからこそ、お互いの出会いを大切にしてより良い未来に向かっていってほしいと思います。

※福岡での上映は終了

■新卒ポモドーロ 公式HPクリック

法人様・自治体様向け情報サイトはこちら