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【コーヒータイムス】コーヒーハウス キャプテン(那珂川市松木)

あとつぎ喫茶店のウィンナーコーヒーでひと息。

まち歩きには止まり木となる喫茶店やカフェと、そのまちにゆっくりと溶け込むために、ほっとひと息つけるコーヒータイムが必要だ。ということで、そんなコーヒータイムに立ち寄った場所をご紹介。

この店の外観は一目見たら絶対忘れないはずだ。

那珂川市での取材の合間、休憩で立ち寄った『コーヒーハウス キャプテン』。

このまちのシンボルであり、憩いの場として約40年もの長きにわたって、親しまれてきたまちの名店と呼ぶにふさわしい老舗喫茶店だ。

店に掲示されている挨拶文や新聞記事に目を通すと、どうやら昨年の夏、まちの若手があとつぎとなり、創業であるマスター夫妻から引き継いで再オープンさせたのだとか。

でも、店の名前はもちろん、外観や内装は以前のままのかたちをそのまま残し、なんとメニューまでも、しっかりと初代マスターの教えを乞い、以前の内容を享受している。

「あとつぎ」か…。ここ最近、ふとした会話の中や打ち合わせの中で、よくこの言葉に出くわすことが多くなった。

単純に物理的なものをそのまま受け継ぐのではなく、ましてやそのものをスクラップアンドビルドして新たなスタイルを築くのではないやり方。その元々ある物理的なものに付随する、文化や風土、思想や真心といった精神的なものまでをもひっくるめて引き継ぎ、その続きにあるべき次の1ページを自分の言葉で紡いでいくこと。それが本来あるべき「あとつぎ」なのかもしれない。そして、それがまた同じ想いを持った別の誰かに引き継がれるために…。

そんなことを考えながら、いただいたのは名物メニューのひとつ、クリームがふんわり、たっぷり、こんもりとのっかった『ウインナーコーヒー』。

味違いで、この店が通ってきた時代の名前がついた3種類の中から、好みの甘味が選べるようになっている。私が選んだのは甘味が強めの「昭和」味。

クリームのまろやかな舌触りと甘味がコク深いコーヒーと口先で混ざり合う、その味わいはまさに高級なデザート。これはすごい!なぜこんな味わいになるんだろう!?と思ったと同時に、このキャプテンにまつわる「あとつぎ」のことがもっと知りたくなった私は、帰り際、しっかりと「いつかそんなお話をうかがいに、取材させてください!」と忙しそうな新マスターをつかまえ、半ば強引にご挨拶をさせていただいたのでした。

今度来店した時には「平成」を、その次は「令和」をしみじみと味わってみたいと思う。

近々、またおじゃまさせてください、キャプテン!