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Fuku Spo – アビスパ福岡/篠原 弘次郎

篠原 弘次郎(Shinohara Kojiro)
ディフェンダー・背番号39

@avispa fukuoka

難しいシーズンだったが、 個人としてはキャリアハイ

今季はこれまでのサッカー人生で一番難しかったというか、結果もそうですけどチームとしてもなかなかうまくいかないのは初めてでした。新たな監督でスタートしたシーズンだったので、内容が悪くても勝っていればこういう状況になることはなかったと思います。内容が悪くて結果も出ない状況になり、チームもネガティブになるという悪循環になりました。それでチームに勢いが出ず、良い波に乗れませんでした。それにちょうど戦術が浸透してきた頃に監督が交代し、攻撃的なサッカーから守備的なサッカーに変わったのも大きかったですね。

個人的には試合数だけみたら、これまでのキャリアの中で最も多い試合に出ました。外的要因のケガ以外はコンディションをしっかりと保っていたから、それが試合出場につながったと思います。また、DFとしてはイエローカードを怖がって相手への対応が緩み、結果失点してしまうことは避けたいので、ある程度のリスクはやむを得ない部分もあると思います。ですが、とにかく体をはってチームのためにしっかり戦うことを第一に考えてプレーしています。

 

現在肉体改造中 新シーズンにより強い姿を見せる

今季は自分のパフォーマンスを安定して出せるようになりました。プレーの波が小さくなり、安定したプレーができるようになったことは進化ですね。それに筋肉系のケガなど自己管理が原因のケガがなかったことも進化だと思います。実はこれまで体重など細かく自己管理してきましたが、今季はそれを少し緩くして気にしすぎないようにしました。自分の体としっかり向き合いながら、「このままだとケガをするから体を休めよう」とか、「もっと追い込んでも大丈夫」とか考えながら調整したことが良かったと思います。よくアスリートは28歳くらいにピークを迎えると言い、今28歳ですがもっとパワーアップできると感じています。実は昨年10月くらいから個人的に新しいトレーニングを取り入れて、これまでと違う角度から体にアプローチしているんです。

僕はJリーガーのDFの中では身長が低く、体重も70kg前後しかありませんでした。それじゃフィジカル的に物足りないので、体を進化させるために新たなトレーニングを始めたんです。今では76kgくらいに増えました。肉体改造はすぐに結果は出ないので地道に続けて、ここまで順調にきています。シーズン中は試合もあるので肉体改造のトレーニングばかりするわけにはいかないので、もっと追い込みます。筋肉をつけながら体重を増やすのは大変で、少しずつ1日7食くらい食べていました。毎年何かを変えていかないと後退していくだけですし、30歳に近づいていますから。体が強くなったという実感はまだありませんが、新しいシーズンが開幕した頃には今までと違う僕をサポーターのみなさんには見てもらえると思います。

岡山時代にも副キャプテンをやりましたが、あの時と今季は違いました。副キャプテンって特に何かをするわけじゃないですし、僕自身、言葉で伝えるタイプではないのでプレーで引っ張っていくことを意識していました。でも、それだけじゃダメで、チームメイトにいろんな声かけをしました。みんなで同じ方向を向くためには言葉も大事ですから。チームのことを考え、チームがひとつになるための声かけをしたつもりです。例え僕が嫌われても。それは勉強になりました。

これまでのサッカー人生でそこまで考えたシーズンはありませんでしたよ。僕は黙々とプレーする、どちらかといえば職人タイプの選手だと思うので。でも、チームの結果が出ない以上、チームメイトに厳しく言ったり、優しく話したりしました。話す選手にとってアプローチを変え、色々考えるようになったことは自分の成長だと思います。そういう意味では副キャプテンをやって良かったですし、また「やれ」と言われたらやりますよ。

 

今季の悔しさを来季にぶつける 期待してください

今季は監督が途中で代わったこともありますが、それを言い訳にするわけにはいきません。監督が代わっても、環境が悪くても結果を出すのがプロなので。その結果を出せなかったことはサポーターのみなさんに申し訳ないと思います。そして、いつも熱い声援を送っていただきありがとうございました。みなさんが作ってくれたレベスタの雰囲気は最高でした。いつもより早くシーズンが終わってしまったもどかしさや悔しさが僕もそうですし、サポーターのみなさんも同じだと思います。この思いを来季につなげます。今季をムダにしないためにもそれが大事です。来季はより一層勝負をかけるシーズンになりますので、アビスパというチームにも、僕にも期待してください。そして、「この悔しさがあったから、J1に昇格できた」と来年の今頃は言いたい。そのためにも、サポーターのみなさんの熱い応援が必要です。来季もレベスタで良い雰囲気を作ってください。よろしくお願いします。

 

編集部からのおまけ質問 行きつけの店はありますか?

最近のオフは家にいることが多いですね。部屋から綺麗な森が見えるんですよ。それを見ていると落ち着いて、それだけでいいんです(笑)。行きつけは『黒毛和牛 バクロ』ですね。霜降りの重たい肉は苦手なので赤身肉だけを出してもらっています。そんなに量は食べませんが、赤身がめちゃくちゃウマい! オフ前とか平日とか関係なく月1は行っています。最近では顔を覚えてもらったみたいでバレているみたいですけど、いい感じの距離感を保ってくれるのがいい。店内も綺麗なのでお気に入りですね。

@avispa fukuoka

※シティ情報Fukuoka 2020年1月号本誌掲載