【大分県 安心院応援プロジェクト】地獄と極楽を一度に体感できる 『地獄極楽』

地獄と極楽を一度に体感できる
『地獄極楽』

安心院の風景

地獄と極楽を歩いて巡る、安心院の不思議な洞窟

宇佐市安心院町東恵良にある桂昌寺跡の「地獄極楽」は、江戸時代末期に造られた全国でも珍しい体験型の洞窟です。

荒廃していた桂昌寺の再興に尽力した天台宗の僧・午道法印が、人々に仏教の教えを伝えるために考案したとされ、村人たちの協力によって手掘りで造られました。


閻魔大王の裁きを受け、地獄道へ

洞窟の入口を入ると、まず現れるのが閻魔大王。

険しい表情の閻魔大王を中心に、牛頭や馬頭などの石像が並び、ここで亡者は裁きを受けることになります。

その先には血の池地獄や奪衣婆、地獄の王たちの石像が続きます。

華やかな観光施設ではありません。むしろ薄暗い洞窟の中にたたずむ石像の素朴な造形が、不思議な迫力を生み出しています。


雨の日だからこその静けさ

訪れた日はあいにくの雨。

そのためか虫の姿は少なく、周囲は驚くほど静かでした。

ひんやりとした空気が漂う洞窟内は、地獄極楽の世界観とよく調和しており、まるで時間が止まったかのような雰囲気です。

ノミで掘られたという岩肌には今も手作業の痕跡が残り、江戸時代の人々がどのような思いでこの場所を造ったのか想像が膨らみます。


狭い胎内巡りを進む

地獄極楽の見学後は胎内巡りへ。

当日は雨の影響で通路には足首ほどの水がたまっていました。本来は暗闇の中を進む体験ですが、安全のため照明をつけて進みました。

胎内巡りは約3分ほど。

通路は非常に狭く、体格の良い人であれば四つん這いにならなければ通れないほどです。私も中腰になりながら慎重に進みました。

閉ざされた空間のため、実際以上に長く感じられます。


光が見えた瞬間の安堵

しばらく進むと、前方にわずかな光が見えてきます。

その光を目指して進み、通路が開けた瞬間には思わずほっとしました。

胎内巡りは「生まれ変わり」を象徴するともいわれますが、暗く狭い空間から光のある場所へ抜け出す体験は、まさに再生を思わせるものでした。

最後はとても狭く体を縮めてゴール

最後に待っていた極楽への道

胎内巡りを抜けると、さらにその先には極楽へ向かう道が続いていました。

そこに現れるのが、鎖を使って登る縦穴です。高さは約5mほど。垂直に近い穴を、壁に手足をかけながら登っていきます。

「ここを登るのか」と少し戸惑うほどの場所ですが、地獄から極楽へ向かう最後の試練のようにも感じられました。

私も鎖を握り、足場を探しながら慎重に上へ。背中を岩壁につけながら登ります。思った以上に力を使いましたが、なんとか登り切ることができました。

その先で待っていたのは、阿弥陀如来坐像といくつかの菩薩像。

そして振り返ると、開放感のある景色。そこからは安心院盆地を見渡すことができ、暗い洞窟の中を進んできた後だからこそ、その明るさと景色がより印象的に感じられました。

地獄を抜け、胎内を巡り、最後に自分の力で壁を越える。

その一連の体験は、まさに「地獄から極楽へ」という物語を自分自身でたどる時間でした。

 


施設情報

    • 施設名:桂昌寺(けいしょうじ)跡・地獄極楽
    • 所在地:大分県宇佐市安心院町東恵良
    • 拝観料:100円

 


安心院応援プロジェクト

安心院応援プロジェクトロゴ

このたびアプライドグループで、大分県宇佐市安心院町の魅力を発信する「安心院応援プロジェクト」がスタートしました。

安心院は、豊かな自然や歴史的文化など、多くの魅力があふれる地域です。地域の方々の声や安心院のさまざまな魅力を取材し、コンテンツとして発信していきます。

安心院応援プロジェクトの取り組みに、ぜひご注目ください!!

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