地元パンメーカーの雄『クラウン製パン』とは?
ローカルでパンを作り続ける製パンメーカーの工場を覗いてみたい!
ということで、北九州の『クラウン製パン』を訪問。
77年にも及ぶ歴史に思いを馳せながら、
老舗の努力と実力をさまざまな場面で感じることができました。

『クラウン製パン』と聞いて頭にハテナが浮かぶ人は、「ミニクロワッサンの『ミニヨン』のメーカー」だと聞けばピンと来るはず。その歴史は古く、創業は戦後間もない1948年。北九州は八幡で産声を上げ、’70年に現在の小倉へと本社工場を移転した。

九州内に8店舗、そして首都圏や関西にも店舗を構えるミニクロワッサン専門店『ミニヨン』がシンボル的な存在だけど、直営店の『クラウン』でパンや洋菓子も販売している。特に北九州を中心とした県北エリアの人々にとってはもっと広い意味で親しまれ続けている。創業時から北九州、宗像、福津、行橋、豊前などの小学校の給食のパンを作り続け、’09年からは北九州市の中学校の給食の製造も開始。北九州の小中学校だけで127校へ学校給食のパンを卸し続ける、まさに子どもたちの成長を陰ながら支えてきたパンメーカーなのだ。

店舗運営を担当する清水さんは、「ありがたいことに右肩上がりで企業として成長できているのですが、コロナ禍が始まってからは駅にある店舗の売上は全体的にかなり落ちました。ただ、住宅街にある店舗はお子さんのご飯として利用していただいて、逆に売上が伸びるという現象も起こったんです」と、その歩みを振り返る。

近年はグループブランドとしてアイスクリームの『ユキモン』の運営を開始。アイスクリーム事業を新たな柱とするべく奮闘中だ。そんな『クラウン製パン』の製造の実態を探るべく、本社工場の様子をレポート!
| 29年間愛され続ける『ミニヨン』のミニクロワッサン。生地を手作業で折ることで、独特の食感を生み出すことができる |
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| パンは大勢のスタッフで長さなど規格に沿っているかを人間の目で細かくチェックし、形の悪いパンは除外される |
| 学校給食用のパンは普通のオーブンだと製造が間に合わないので、数十メートルはある通称“トンネルオーブン”内で焼成する |
| 学校給食用のパンは食パン、コッペパン、ぶどうパンなど10種以上。中にはナンなどのちょっとレアなものも。連日、これら何万食分を翌日午前中に各地の学校に配達しなければいけない! |
| 給食の時に一食ずつご飯をよそうのではなく、北九州は最初からステンレスの食器にご飯が入った「一食米飯」の学校が多い。『クラウン製パン』はパンのみならず、この給食用米飯の出荷と回収も担当している。とことん給食を支えまくり! |
| 製造過程で生じる余りの生地は、まとめて焼いて肥料や家畜のエサにしたり、パンの耳なら『門司港ビール』の原料の一部にしてもらったりと、フードロス対策も積極的に行なっている |
| 1日に作られるミニクロワッサンの数はおよそ15万個。これらが全国の『ミニヨン』の店舗へ出荷され、店のオーブンで焼かれた焼きたてが店頭で提供されている |
| 1洋菓子部門では『クラウン製パン』の各店舗へ卸すケーキ約20種や焼き菓子約15種を製造。北九州のみの出店だけど、いつか福岡市出店も期待したい… |
| クラフトビールの搾りかすから誕生した、『門司港ビール』のアイス(429円)。ビールからと言っても、アルコール分はほぼ含まれていないので下戸も安心( 子ども、妊婦、運転手といった人は注意!!) |
| ミニクロワッサンの美味さのポイントの一つでもあるシロップ。そのレシピは……企業秘密! 通常の『ミニヨン』の店舗は1日で4リットル入りを1本消費するけど、博多駅店に限っては平均で6本は使い切ってしまうとか |


『クラウン製パン株式会社』
[所]北九州市小倉北区泉台4-4-41
[電]093-651-5559

