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【煮干しのビリー】間借りで愛されたニューカマーが、福岡煮干しラーメン界の大本命へと名乗りを上げる!

煮干し・貝出汁

あっさりから濃厚まで、煮干しや貝で出汁を取ったラーメンが新勢力として福岡を席巻中。滋味深いエキスが抽出されたスープに溺れたくなる、そんな『味力』爆発な店をご紹介。

間借りで愛されたニューカマーが、福岡煮干しラーメン界の大本命へと名乗りを上げる。

麺は山口県の「木嶋製麺所」によるもの。「しなやかで伸びのある。音楽で言うとノクターンのような麺をお願いしますと、わがままを言いました。」という独特のオーダーに、見事応えてくれた

㊧鹿児島の豚骨と瀬戸内の煮干しをじっくり炊いた『煮干し豚骨BLACK』(900円)は、清涼感を出すために大葉をオン。自家製のマー油は苦みがなく、マー油を苦手としていた人がこの一杯で克服していくことも多いとか

「ラーメンは趣味のつもりだったのに、まさかこんな一年になるとは思っていませんでした」と笑うのは、『煮干しのビリー』店主のマツオカマサトシさんと割烹着姿がトレードマークの女将さんだ。居酒屋を経て渡辺通の『酒と蕎麦 まき野』に3年ほど勤めたマツオカさんは、飯塚にある実家の居酒屋に戻るものの、コロナ渦に突入したことで趣味だったラーメン作りを本格スタート。出し汁の引き方やかえしの作り方など、蕎麦作りの経験も大いに活かして自身のラーメン道を歩み始める。転機が訪れたのは2023年10月頃。飯塚の商店街や箱崎で「1日15杯売れたらいいね」と月曜のみ間借りのラーメンを提供し始める。なんの告知もしなかったものの口コミでその味は広がり、やがて下関など県外からもわざわざ来店する人がいるほど反響が拡大。周囲の声に応える形で2024年5月頃から実店舗を探し始め、約10ヵ月の間借り期間を経て11月、現在の場所で独立を果たした。山口で水揚げされる瀬戸内海産のカタクチイワシは、河川からの栄養塩に恵まれており、エグみがないのが特徴。『淡麗煮干し』、『煮干し豚骨BLACK』、『濃厚煮干し』を三本柱に、限定麺も時折登場している。公式インスタグラムのトップでは「万人に受けるラーメンは作ってません」と宣言しており、場所も郊外、外から覗いてもわかりにくい入口(偶然通りかかる人はまずいないはず)、セオリー外の建物2階での営業と元バンドマンでもあるマツオカさんイズムなのか、随所からロック魂やオルタナティブなスタンスが匂ってくるのが面白い。万人に愛されようとせずとも、マー油も、ラーメンに浮かぶドライトマトも、おにぎりに添えるぬか漬けも「手作りでできるものはなんでも手作りする」という、妥協を許さない精神に多くの人々が惹きつけられている。「味もですけど、まずお客様に自信があるんですよね」と、実店舗まで導いてきてくれたラーメン、ラバーたちの寵愛を受けながら、強烈な煮干しの波が宇美町ますます伝播していくだろう。

店内にはマツオカさんの愛するロックやパンクにまつわるCD、レコードがズラリ。これらを眺めているだけでも店主の人柄が伝わってくるはず。ミッシェル・ガン・エレファントを愛するマツオカさんだけに、店名の『ビリー』はミッシェルの『スモーキン・ビリー』から?と思いきや、別の由来があるらしい…

店を出る客には大きな声で「いってらっしゃい!!」と、明るく威勢のいい接客で訪れる人々をもてなすマツオカさんと女将。

 

イラストを嗜んでいた女将が手描きで往年の漫画のキャラクターを描いていた間借り時代のメニュー表は、今もスクラップして記念に置いてある。「最初にこのメニュー表でお客様がついたようなものです」と、マツオカさん。
かつてDJもしていたマツオカさん日く、「ライブハウスみたいな建物だったのでココに決めた」。さながらカウンター内の厨房はステージ、客席はダンスフロアだ。

 

佐賀県産〈夢しずく〉使用の「塩おにぎり」(2個250円)と、同じく佐賀産の最高級一番摘み海苔(200円)。生産者を直接口説きに出向いて仕入れた海苔は、口に入れた瞬間に風味がフワッと広がる。スープに入れてもいい

 

煮干しのビリー

所在地:糟屋郡宇美町宇美4-7-32 2階
営業時間:9:00~14:00頃
定休日:水・木曜 席:12席
🅿商業施設「ライフプラザ・ユービオス」の駐車場と提携(店舗すぐ)
カード/不可
instagram: ramen.boys6960

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