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【インタビュー】Fuku Spo – アビスパ福岡 / 永石拓海

GK 永石 拓海(Nagaishi Takumi・
背番号1)

試合の流れを読んでつかみ
チームの勝利につなげるGKへ

昨季、J1リーグ戦に14試合出場。ルヴァンカップでは7試合でゴールを守り、クラブ初のタイトル獲得に大きく貢献したGK永石拓海。アビスパで3年目となる今季で、彼が目指す理想のGK像とは?


 

無失点はいいこと
少しずつ良くしていきたい

 開幕戦から2 試合連続で無失点を記録したGK永石拓海。第2節・横浜FM戦は、同カード初のアウェイゲーム勝利に大きく貢献した。好調な滑り出しとなった今季のアビスパを彼はどう見ているのか?
「今はチームでやろうとしていることができる部分と改善が必要な部分が見え隠れしています。でも、失点していないことはすごく大事です。すべてを完璧にするのは難しいですが、少しずつ良くしていきたいと思います。
 無失点はいつも狙っていますが、開幕戦から2試合連続無失点はGKとして嬉しいです。でも、すべてOKではありませんし、ピンチをギリギリで耐えています。ですから、全部喜べるわけじゃないです。
 チームとして相手選手やボールに対して強く出て戦う守備を求められています。個人的には、相手からどこをやられたら一番嫌なのかを局面に応じて敏感に感じ取るようにして、味方へのコーチングを人一倍やります。GKは相手のシュートを止めるのが仕事です。しかし、その前段階で失点しないために、シュートを打たせない事前の準備が大事だと思います。そこは強く意識していますね」。

 

タイトルを獲っても浮かれず
むしろ気持ちが引き締まった

今季は彼を含めて4人でGKという1つの争い、プロキャリアで初となる開幕戦の先発をつかみ取った。
「去年の後半からキャンプまで失点しない良さを出せたことが開幕戦の先発につながったと思います。プロで初めてだったので嬉しかったですね。それでも、大きく気負うことなく試合に臨めました。『なぜか失点しないんだよな』と言われるようになりたいので、2試合連続無失点で滑り出せたのは良いことだと受け止めています」。
 昨季の初タイトル獲得やアウェイ・横浜FM戦初勝利など、アビスパの歴史に新たなページを刻んできた。しかし、彼はそれまでと大きく変わることはなく、むしろ自分を戒めている。
「アウェイで横浜FMに勝ったことは嬉しいですけど、そこまで大きなことではありません。昨季もルヴァンのタイトルを獲りましたが、その後が大事だというマインドでそれなりの経験値を得たという感じでした。それよりも調子に乗らないことが大事ですし、チャンピオンとして見られるので気持ちが引き締まりました」。
 ディフェンディングチャンピオンとして臨むルヴァンカップのアビスパにとって初戦が4月には控えている。
「R山口が相手だといいですね。R山口でプレーしていた時は合流早々に大ケガをして試合に出ていないんです。僕の地元ということもありますし、凱旋して、R山口サポーターにも元気にプレーしている姿を見せたいです」。

 

自分たちの力で
ACL出場をつかみたい

昨季は苦い経験もした。アウェイで行なわれた第8節・新潟戦。2-0とリードして後半に入ったが、すぐに失点し、さらに試合終了間際に2点を奪われて逆転負けを喫した。
「後半早々に失点して、『嫌な時間に取られた』と思いました。その後は耐えていましたが、終了間際に追いつかれて『これは3点目がくる』と思ったらやられました。残り時間が少なかったのに、相手の流れを断ち切れませんでした。ルヴァンカップ決勝で浦和の西川周作さんがPKを止めましたよね。あれが決まっていれば、アビスパの優勝はほぼ決まっていたと思います。でも、西川さんが止めて、流れが浦和に移りました。ああいう試合の流れを変えたり、つかんだりするプレーが大事だと僕は思っています。試合の流れを敏感に読んで、流れをつかめる選手になりたいですね。そして、チームに安心感を与えることがGKにとって大事。
 今はプレーエリアを広げて相手の嫌がる守り方をしたいと思っています。今は足を細かく速く動かすことを練習から意識しています。大きな選手はステップも大きく動作が遅れ気味になり、股も開くデメリットがありますから。
 今季の目標はリーグ戦全試合出場です。もちろん、すべての試合で無失点を目指しますが、昨季よりも失点を減らすことがマストです。今年もタイトルを獲りたいですし、ACL出場権も。C大阪時代にAC Lは経験していますが、あれは連れて行ってもらったものです。アウェイでの試合はアジアの独特の雰囲気で、練習場も整っていませんでした。でも、そんな厳しい環境でも勝利を目指してつかむことが大事です。自分たちの力で出場権をつかめば、より得るものがあり、大きな財産になると思います」。
 長谷部アビスパは、多くのクラブ初をもたらしてきた。まだ獲得していないのが、J1リーグ戦優勝とA C L 出場。ACLを知る永石が原動力となり、今年もクラブ初が増えそうな気がする。

 

永石選手のプライベートに迫るQ&A


Q.オフの過ごし方は?

A.先日のオフは、重見と鶴野とカフェに行き、僕の家で僕が
作ったご飯を食べました。本格的に料理をやり出したのは
プロになってからですが、ずっと親から教えてもらっていまし
た。最近は、低温調理器を使って料理をしています。奥さん
と一緒にキッチンにも立ちますよ。


Q.行きつけのスポットは?

A.東区名島の『泰洋軒』はめちゃくちゃ行きます。『Wしょうが
焼ダブル定食』や『Wオムレツ定食』を頼むことが多いです
ね。それに、栄養のバランスを考えて『刺身(小)』を必ずプ
ラスしています。魚系もおいしくて、荒炊きもおすすめです。

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