【パンと八女茶】『Olivier Rain (オリビエレイン)』(八女市)
全国的に大人気のお店『パンストック』出身の店主が切り盛りする
『Olivier Rain(オリビエレイン)』。
ここで作られるパンは、
地のものを取り入れるというこだわりがある。
まず、パンのメインの原料である小麦は、
八女市の『梅野製粉』と三重県の『平和製粉』で配合を調整。
パンによって、使用する粉の割合が変わる。
そして、使用する水は、
八女市矢部村、宮崎県高千穂町、熊本県阿蘇市などへ自ら足を運び、
汲んできているほどのこだわり様だ。
パンのラインナップは、
公式インスタグラムで随時更新されているので、
こちらも要チェックだ。
店内に並んでいるパンのすべてが“無添加”、
地産地消を意識しながらも安心安全なパンを提供している。
「地元の方の暮らしになくてはならないパン屋になりたい」と
オーナーの田中さん。
取材中にも地元の方が足繫く通っている様子がうかがえた。
最近は、古代小麦と水だけのパンも作っているそう。
この2つの材料だけで作るパンは、グルテンが少ないので膨らみにくく、
お店としてパンを作る場合は少々取り扱いが面倒なのだそう。
しかし、小麦本来の旨味をより味わえるのが特徴だ。
こういった“できるだけ手を加えないパン”作りを目指して、
田中さんは日々パンを作り続けているのだ。
理想のパン作りを常に追求している店主の遊び心で誕生したメニューが『犬用パン』!
水と小麦のみで作られたこのパン。
ワンちゃん達の日々のご飯に一度お試ししてほしい。
パン作りを続けていく中で、
月に2、3度、高校生以下を対象にしたパン教室も開催している。
「子どもたちに食育を学んでほしいと思っています。
これがきっかけでパン職人を目指してくれたら嬉しい」と田中さん。
“できるだけ手を加えないパン”は、
これからも職人の手から新たな職人の手へと受け継がれていくに違いない。
「将来的には黒木町の山奥のほうで、ビールを作りながら、
石窯でカンパーニュだけを焼きたいんですよね」と
少しだけオリビエレインの今後の展望がうかがえた。
日々進化しているオリビエレインのパンを目掛けて
次の週末は八女市にお出かけしてみてはいかがだろうか。
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パンと八女茶ー『茶寮 千代乃園』
八女市黒木町から矢部村方面に向かって442号線を車を走らせると
矢部川沿いに見えてくるカウンター席。
ここは、矢部村の標高600mの山の中で
お茶作りを営む『お茶の千代乃園』が
「一番美味しい飲み方でお茶を楽しんでもらおう」と、
オープンした『茶寮 千代乃園』だ。
お店に入った瞬間に、お茶のいい香りに包み込まれ、
どんなメニューを味わえるのか期待感が膨らむ。
ランチから楽しめるのが嬉しいポイント。
奥八女で作り続けられるレシピを採用し、
地元で育った野菜・山菜・棚田米を楽しむことができる。
千代乃園で作られたお茶を使った
ここでしか味わえないメニューを心ゆくまで楽しんでほしい。
『Olivier Rain (オリビエレイン)』
[所] 八女市吉田133-1
[営] 8:30-18:00 (※なくなり次第閉店)
[休] 月・火曜
[☎] 0943-43-0994
[P] あり
[Instagram] @rainolivier
『茶寮 千代乃園』
[所] 八女市黒木町北大淵6342 花巡
[営] 11:00-17:00
[休] 火・水曜
[☎] 0943-22-8860
[P] あり
[Instagram] @saryouchiyonoen
八女市ってどんなところ???
福岡県の南部に位置し、北は久留米市、広川町、西は筑後市、南は熊本県、東は大分県に接する。2010年2月に黒木町・立花町・矢部村・星野村と合併し、平野部から山間部までの豊かな自然を有する市となった。
八女茶やあまおうなど全国ブランドの農産物をはじめ仏壇・提灯・手すき和紙、石灯ろうなどの伝統工芸品の産地。