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【福岡の企業】グループを主宰する山下会長の死生観<TAMOTSU Group>

TAMOTSU Groupの想い

福岡で唯一無二の商品を作っている会社《TAMOTSUグループ》会長による連載企画。今回は、グループを主宰する山下会長の死生観についてうかがいました。

生きていることに対する喜びを大切に。自分の生き方を表現しながら毎日を生きていたい。

内閣府が設立した『地方創生官民連携プラットフォーム』にも登録されている《TAMOTSU Group》。この春、東京支社が開設される

 

生きる喜びを感じながら10年毎の振り返りを

《TAMOTSU Group》が開発・販売を手がけているオリジナル商品は、強消臭・強脱臭効果や腐敗抑制効果がありドライアイスの代わりに棺に入れることができる『保のゼロ』と、日本初の特許製品・金具類及び金釘無しの木製棺『LABO棺』の2つ。どちらも故人の尊厳を守るために生み出されたものだ。独創的な商品で社会に貢献している 《TAMOTSU Group》を牽引する山下会長。生と死に対してどのような考えをお持ちなのだろうか?

「命あるものに死は必ずやってきます。だからこそ、私は生に対する喜びを大切にしています。それは、ただ健康に生きていればいいということではありません。人生100年時代と言われるようになりましたが、私は10年毎の節目を大切に考えてきました。30歳までは様々なことに全力で取組めばいいとしても、40歳、50歳、60歳になった時、過去の10年間を振り返り反省し同じようなことを次の10年で繰り返さないようすること、新たな課題とイメージをもって生きていくことが大切だと思うのです」。

常に夢や目標を持ち毎日を生きていたい

昨今、『終活』という言葉を盛んに耳にするようなった。一般的な終活が、自らの人生のまとめや死後のまわりへの配慮であるのに対して、山下会長は少し異なる視点から考えていらっしゃるようだ。「写真を整理したり、財産問題に取組んでおくことも必要だとは思います。しかし、私の終活は自分の生き方を表現しながら毎日を生きていくことです。しっかりした指針を持ち、その指針を曲げずに生きていくことを肝に銘じています。ですから、人はいつ死ぬかわかりませんが、私は日々が終活だと思っています。常に夢や目標を持って、こうありたいと思いながら生きていきたいですね。それがなくなると、人はだんだんと老けていくのかもしれません。夢については、たとえ人から笑われたっていいんです。誰のものでもない、自分の夢なのだから」。

謙虚さと素直さが人間力向上の第一歩

では、今の山下会長の夢や目標とは何なのだろうか。「まず、経営者として会社のベースをさらに固めること。そして、次の世代を育てることですね。1つの仕事は何度も繰り返せば誰でもできるようになりますが、もっとも大事なのは人間力を養うことです。例えば、極端に言えば会社のトップに立つ人間に高学歴などは必要なく、人間力が大切なのです。でも、これが一番難しい。私の経験から、謙虚であること、素直であることが人間力を学ぶ入口なのではないかと感じています。とはいうものの、私がこのようなことを言えるようになったのは50歳を過ぎてからです(笑)。かつては部分的には謙虚でしたが頑固でしたから。今はすべてに対して謙虚にやらせていただいています(笑)」。

いつかは仕事から離れる日が来ることも意識されている山下会長。実はその時を楽しみにされている。「要請があれば表に立つことがあるかもしれませんが、仕事は75歳くらいで表舞台に対しては幕をひこうと考えています。これまで物づくりや経営に真摯に取組んできましたが、常にまわりの誰かが支えてくれました。だから、自分自身とスクラムを組んだことがなかったし、自分自身とのつきあいをしてこなかったんです(笑)。自分自身とむきあい、本当の自分を見つけにいきたいですね。まだ自分が知らない、新しい山下健治が見つかるかもしれませんね(笑)」。

『保のゼロ』と『ラボ棺』天国でも評判に!?

『生』への前向きな姿勢を持ち続ける山下会長は、死に対して恐怖を感じることはないとのこと。死後の世界についても、興味深い話を語ってくださった。「僧侶や神官と話をしていく中で、死後の世界はあると感じています。そして、天国にいる方々は現世を見守っているようなんです。ある方からは、〝『保のゼロ』で見送られた人たちが『保のゼロ』はとてもよかったと喜ばれているようですと。その方々が後押ししてくれているのだから『保のゼロ』はなくならない。きっと『ラボ棺』もそうなっていくと思いますよ〞と言われました(笑)」。

 

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《TAMOTSU Group》は、1会社で1商品しか取扱っていない。会社を1 商品で維持するのは極めて難しいが『保のゼロ』は既に30年。山下会長の信念『正しいことを続けていれば必ず認められる』から生まれた『保のゼロ』は、天国でも認められているのかもしれない。

 


お話しくださったのは、
TAMOTSU Group 会長 山下健治さん
鹿児島県出身。半導体の製造をはじめ各種産業に欠かせないファインセラミックスに関する研究開発に従事後、独立。
1989年にご遺体保全と環境保全に配慮した商品『保のゼロ』を取扱う《株式会社TAMOTSU》を、2018年に金具類及び金釘無し棺《LABO棺》を取扱う《株式会社e・LABO》を設立。

【今月の格言】

『動あれば反動あり』
全ての言動に反対や否定する人が
いるのは当たり前…
己の発言や行動に強い責任と信念、
目標を持ち続ければ反動に勝るだろう。

 

TAMOTSU Group
株式会社TAMOTSU

[所] 福岡市中央区大名2-9-29
[TEL] 092-406-2318
[HP] https://www.tamotsu.work/
[Instagram] @tamotsu_2022

《TAMOTSU Group》は2つの商品に特化してよりよい世界を目指しています。
『保のゼロ』


清らかな空気の中でお見送りを
非常に小さな無数の穴を持つHBセラミックスが化学物質を吸着し、棺に入れるだけの簡単な作業で故人様を守る。売上の一部は植林など地球の環境保全活動に貢献

『LABO棺』

天想
天翔

金具類および金釘無し棺
『LABO棺』天九(てんきゅう)シリーズは『天翔』『天想』その他数種類が用意されている。間伐材を使用することで森林環境の改善にも取組んでいる

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