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【昭和レトロ洋食】博多で愛され90年。福岡最古の喫茶店 名物のミンチカツレツは予約必須!『カフェ ブラジレイロ』

オムレツライスB(レギュラー)』1300円(サラダ、コーヒー付)。ぽてっとした形のふわふわ卵と、やや酸味のあるデミグラスソースが絶妙。ライスはホールトマトを使った炊き込みご飯なので、1日15皿しか作れない

 

誰しもが年末に向けて忙しなくなってくるこの時期。
昭和レトロな空間で、体も心も温まる洋食なんていかが?

 

大博通りから一本入った、櫛田神社にもほど近い博多の街に、福岡最古の喫茶店と言われる「カフェブラジレイロ」がある。ブラジルサンパウロ州のコーヒーを広めようと開店したのが昭和9(1934)年。当時では珍しい自家焙煎にこだわって、コーヒーを振る舞ってきた。文化人やハイソな客が集うサロン的な役目も果たし、芥川賞作家の火野葦平、原田種夫、北原白秋など昭和初期の福岡の文学界を代表する作家たちも足を運んだという。戦時中に一度閉めたものの、移転を経て昭和26(1951)年から現在の場所で営業中だ。

 

 

 

そんな歴史あるブラジレイロ、祖父母の代から三世代で通う常連客もいれば、昨今のレトロ喫茶店ブームもあってか、SNSで探してやって来る若い客や海外の旅行客も多い。特に11時からのランチタイムは常に満席の盛況っぷり。今や名物となった、ツンと尖った形が美しいミンチカツレツやオムレツライス(共に限定15皿)、ドライカレー(限定5皿)などの洋食メニューは、あっという間に完売する。昔は俵型だったミンチカツレツは、シェフがこの形を考案してから特に評判に。薄くパン粉をまとったきめ細かなミンチは、デミグラスソースや和がらしを絡めるとなんとも上品な味わいだ。皿に添えられたマッシュポテト、人参グラッセ、茄子のソテーもひとつひとつきちんと丁寧に作られたのが分かり、さすが老舗の名店の味、といったところ。人気の洋食ランチは予約がおススメ。

 

 

一番のおすすめは、『クラシック・ブレンド』(550円)。古き良き時代を思い起こす、ほろ苦くもすっきりとしたあと口。カフェオレなどのアレンジコーヒーやエスプレッソ、コーヒーゼリーにもクラシック・ブレンドを使用

 

カウンター席もある1 階から螺旋階段をぐるりと2階に上がると、古い写真やアートが飾られたノスタルジックな空間が広がる。ランチタイムの12〜13時を除き喫煙OKなのも昭和スタイルだ。

 

 

 

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掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

カフェ ブラジレイロ

【所】福岡市博多区店屋町1-20
【☎】092-271-0021
【営】10:00~OS18:30
【休】日祝日【席】45席【P】なし
カード/不可
【Instagram】cafebrasileiro1934

 

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