いつまでもあると思うな親と老舗 ①
『天ぷら だるま』
いつまでもあると思うな親と老舗 ①
『天ぷら だるま』大将の分身にドキッ！
今では “タピオカ通り” といった感が否めない^^
大名は国体通り沿いにある『天ぷら だるま』は
街のはたらき者にとってなくてはならない憩いの食堂だ。
日常のたわいもない話をしながら、
日曜の夕暮れ晩酌飯。天ぷらつゆが心に染み渡る。
そんな『天ぷら だるま』の大将が事故に遭い
店を休まざるをえないという噂を耳にしたのが昨年末。
その後もまぁ色々と災難続きだったみたいで、
再開を待ちわびる常連客たちの声援の多さに
その時はスタッフ一同涙したとのこと。
「まだまだ一生懸命がんばらねば」
そんな意気込みが外の看板にも確と現れている。
しかし店に入った途端、目が合ってしまう
入口に置かれた石膏像にはビックラこきました！
聞けば、大将のお孫さんの卒業制作作品だそうで。
なんでも置き場がなく仕方なしに置かれているらしいが、
なんと素敵な孫と祖父の愛情物語だろうか。
店の再開後に変わった点と言えばそのくらい。
「ずっと変わらない場所でいてください」
みんなが心からそう願う、
老舗天ぷら屋のほのぼのエピソードでした。
写真・文 吉野英昌
『天ぷら だるま』
福岡市中央区大名1-2-15 坂田ビル1階
092-714-3015
11:30〜16:00／18:00〜21:00
不定休
※店舗データは取材時のものです。変更している場合があります