トップに
戻る

【ふくおかアグリライフ】スマートアグリ最前線 AI潅水施肥システムで収穫量増!

スマートアグリ最前線

「AⅠ導入で効率アップ

収穫量の最大化が実現しました」


筑後市 トマト農家 成清 英治さん


4年前にトマト農家として就農し、作付して一年目から地域一番の玉の大きさ、二年目には坪当たりで一番の収穫量を実現した筑後市の成清英治さん。

その成果の原動力となっているのが今回紹介する「ゼロアグリ」だ。

父親が叔父から受け継いだ田んぼを相続する形で農業に関わり始めた成清さん。

それまでは草刈り機すら使ったことのない農業未経験者だったが、休みを使って荒れた田んぼを復旧させていく中で農家の仕事への興味が強くなっていく。

その後、意を決して退職し福岡県農業大学校へ入学。

一年かけて実践と座学でトマトづくりのノウハウを学んだ。

卒業後、すぐに就農できるように在学中から農地探しを進めていたところ、知り合いのつてで430坪ほどのハウス付き農地を借りられることに。

これでスタートできる!はずだった・・・。

「実際に見に来たら、全面草と木で埋め尽くされハウスもボロボロ。

ほぼ一年がかりで草刈りとハウスの修復を一人でやるところからスタートしました。

なので作付けを始められたのは二年目からなんですよ(笑)」。

成清さんはこの経験から一人でできることの限界を知る。

とはいえ先の見えない中で人の雇用はできない。

そこでたどり着いたのがゼロアグリによる水と肥料を与える作業の最適化と自動化だった。

「ゼロアグリの特長は作業の自動化。

他の人には任せにくい潅水施肥作業を自動化することで、潅水の手間や悩む時間を減らし、苗の管理や収穫、販路拡大に使える時間を確保できるようになります」

教えてくれたのは、ゼロアグリの販売を行なう福岡九州クボタの大嶋さん。

ゼロアグリ本体は写真にある白いボックス部分。

潅水と施肥をIoTとAI技術で自動化し「高収量・高品質・省力化」に貢献する自動潅水装置。 日射と土壌水分量(排液流量) から蒸散量を推定し、植物が必要としている量だけ潅水する少量多潅水を実現する。

この中に通信機器とスイッチパネルがあり、クラウドで様々なデータ管理を行なっている。

そこへ農地の状況と作業内容に合わせ、パイプやチューブ、タンクなどを組み合わせて最適な環境を用意する。

クラウドなので導入後に機能を変更、追加することが容易なところも特長だ。

土壌環境をモニタリングし、データ化も行なうので栽培の振り返りやノウハウの継承にも役に立つそうだ。

日々の作物の栽培管理や収穫など、忙しい生産者に代わって潅水施肥を自動で行なうゼロアグリ。 実際の作業でシステム本体を操作することはほとんどなく、すべてスマートフォン上で完結する。

成清さんのハウスの広さは全部で430坪と、1000坪以上の農家が多い中、決して大きくはない。

だが今後も農地は広げず、900坪クラスの収穫量を上回ることに挑戦したいそうだ。

「今は600坪と同じくらいの収穫量。

やれないことはないよね」と自信をのぞかせる。

その相棒はゼロアグリ。

今後も広がる成清さんとゼロアグリの可能性に注目していきたい。

 


ちょっと質問!

AI潅水施肥システムを導入して良かったことは?

1.品質・収穫量が上がった!

成清さんの畑では栽培初年度からゼロアグリを導入し、大きく豊かに実った個体の率を表す大果率が地域のトマト部会の中で一番高い実績を残した。

以降、 収穫量も部会で毎年3番以内をキープしている。

2.問題発見と改善のスピードが上がった!

トマトは潅水施肥管理が不十分だと、 個体の劣化が発生しやすくなり収穫量の低下を招く。

成清さんはゼロアグリにより土の水分量や地温などの土壌環境のデータを分析することで、 問題の早期発見、早期対処が可能になった。

3.人的・時間的コストが下がった!

一人で就農スタートさせた成清さん。

出荷の準備など一日の作業量が増えるとどうしても潅水施肥の手が回らなくなることも多い。

その時に強力な助っ人になるのがゼロアグリ。

「水やりの達人を365日雇用することを考えたらゼロアグリの方が質もコストも圧倒的に正解ですよ。

休みも要りませんから(笑)」。

株式会社福岡九州クボタ 羽犬塚営業所 大嶋洋行さん

 

株式会社福岡九州クボタ

羽犬塚営業所

【住所】筑後市大字庄島字翻町425

☎:0942-53-2743

SNS運用代行サービス