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【インタビュー】Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス / 又吉克樹

又吉克樹(Matayoshi Katsuki・背番号14)

パワーアップして帰ってきた
中継ぎのエース又吉が
怪我から完全復活!!

移籍1年目の昨年、前半戦の勝ち試合には、いつも又吉克樹の姿があった。
約2ヵ月間無失点記録を更新するなど、勝利の方程式に欠かせない存在だったが、7月に怪我で戦線離脱を余儀なくされた。
この1年、どんな思いで準備を重ね、1軍のマウンドに戻ってきたのか。
30歳の決意を聞いた。


又吉的プラス思考で怪我を糧に飛躍

 

昨年は前半のペースでいけば、600試合ぐらいは登板できていたと思うので、7月に右足を骨折した時はショックでした。

あれぐらい大きな怪我をした経験がなかったので余計に、というところもあります。

でも、折れたとわかった次の日ぐらいには、

「悲観しても仕方ない。 戻る時により良い状態で戻れるように準備しよう」と切り替えていましたね。

復帰できるのはCS(クライマックスシリーズ)の最後の方と聞いていましたが、トレーナーさんや裏方さんたちの「CSを経験してほしい」という思いからのサポートで、予定より1カ月半も早く戻ることができました。

これまで優勝争いやCSのような雰囲気を味わったことがなかったので、野球人生の中で初めてあのような緊張感を体感し、すごくいい経験になりました。

そのおかげで、今年に対する思いも当然強くなりましたが、序盤は右足の影響なのか、なかなか出力が上がらず、苦しみました。

2軍に落ちたことをきっかけに、今後長くやっていくなら、体を一回作り直す時期だと思って、32歳にしてもう一度体を整えています。

もともと急速で勝負するタイプじゃないと思ってウエイトはやってこなかったのですが、それにも取り組んでいて。

ホークスの選手たちは、シーズン中でもトレーニング目的でウエイトをしているので、周りから受けた影響も大きいですね。

意識的に取り組んでいるのは、上半身と体幹の部分。

右足をかばって左足の方に重心が移っていたので、右足の出力や使い方、機能をもう一度取り戻すためのアプローチに力を入れています。

ウエイトは今も継続しながら登板しています。

すでに体重が7、78キロから15キロに増えていますし、半年続けたら来年が変わる気がしています。

それを維持しながら、70キロ後半くらいまで体重を増やして、筋肉を増やせれば、見た目も変わると思いますね。

 

温かな声援に結果で恩返ししたい

 

今後何年、プロで投げられるかわからないですが、1日でも長く野球をしていたい。

その目標に到達するためにも、怪我を経て、むしろいい方向に変えることができたというのは自分にとってプラスです。

それに過程が明確で、このトレーニングが確実にここにつながっているよね、と実感できているので、もっともっと作り変えることができるんじゃないかと思っています。

CS出場は、目の前の1試合、1試合の積み重ねなので、与えられたイニングで、1アウトをいかに丁寧に取るかに注力し、その結果、チームに貢献できればと思っています。

同時に、来年のチームに向けて、今年やれるべきこともあると思うので、今年できなかったことが来年できるように、ここもしっかり頭に入れながら残りの試合を戦っていきたいなと思っています。

ホークスファンの皆さんには入団の時から温かく迎えてもらいましたが、その後の怪我から復帰した時も、普段の登板でもすごく多くの歓声をいただいています。

その温かさに、結果で恩返しできるように頑張ります。

コロナ禍に入団してきた選手は、声出し応援やジェット風船などの雰囲気を知らずにきました。

試合で勝つことで、より球場がもっと盛り上がると思うので、そこにも貢献できるように、1軍に居続けたいと思います。

 

プライベートな質問

Q.SNSの発信が面倒に感じたことは?

A.一度もないです。

TwitterがXに変わったらやり方も変わるのかなと思っていましたが、意外とそのままでしたね。

写真をアップすることで喜んでくれる人がいるなら、今後も続けます。

パタリと更新が途切れたら、飽きたんだなと思ってください(笑)。

Q.最近のお気に入りの飲食店は?

A.好きなのは“ガヤガヤした感じ”のカフェ。

人が多くても気にならないので、コメダ珈琲店とかにも行きます。

屋台にも結構食べに行きますよ。

〈PROFILE〉

又吉克樹

投手 右投げ右打ち
背番号 14
生年月日 1990年11月4日
身長  177cm  体重 69kg
出身地 沖縄県
独立リーグ香川オリーブガイナーズから2013年ドラフト2位で中日に入団。’21年に独立リーグ出身選手として初のFA権を行使し、ホークスに新加入した。移籍1年目の昨季は前半戦で14ホールドの活躍を見せるも、7月に右足を骨折。登板復帰することなくシーズンを終えた

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